平成30年6月11日掲載
松代町柴の白石芳久さん(69)はさくらんぼを栽培しています。
「およそ10年前から、さくらんぼを栽培しています。さくらんぼは姿が可愛いし、嫌いな人はいないのではないかと思い、作り始めました。松代は文化財に恵まれていて観光面での発展が期待されています。そこに、さくらんぼの摘み取り体験を加えて楽しんでもらえたらと思います。近年、地域農業が危機的状況になっています。そういうなかでも4、50代になって農業に就こうという人もいます。頼もしい芽が育っています。このさくらんぼ栽培は一年でも長く、まわりの人に支えられて続けて行きたい思っています。」
<白石 芳久さん>
平成30年6月4日掲載
信州新町の青木茂さん(65)は小梅を栽培しています。
「父親の農業を継ぐために5年前に信州新町に戻ってきました。いまは、小梅とエゴマの栽培をしています。小梅はおよそ60本。妻とお手伝いさんといっしょに楽しく作業しています。今年の梅は量が多く、粒も大きく、とてもいいと思います。梅は重いので収穫時は高齢者には負担になるのが心配です。しかし、農業は歳をとってもやれる仕事です。こういう景色の良い場所でのんびりと自分がやりたいことをやって元気で生きていきましょう。」
<青木 茂さん>
平成30年5月28日掲載
清滝秀美さん(70)はトマトを水耕栽培しています。
「平成7年にイチゴを水耕栽培でつくりました。これからの若者は機械やクワをつかった農業を誰もやらないんじゃないかと思い、この栽培法を取り入れました。植えかえれば、すぐに定植ができるのがメリットです。農薬はひかえめにしています。出荷したものは95パーセント買っていただいています。私は70歳ですが、死ぬまでトマトを作り続けます。」
<清滝 秀美さん>
平成30年5月21日掲載
茂木伸夫さん(40)は新規就農者です。
「貧しくても食べるものをつくれば食っていけるのではないかと思ったのが農業を始めるきっかけでした。いまこうやって七二会の土地で農業をさせてもらうってことは、やはり縁あってこの土地に来られたからと思っているので、農業だけでなく、この土地に住んでいる人たちといっしょに生きて行けるようにしたい。昨今、土地を継ぐ人たちがいなくなっています。農家の役目は土地を守るということもあると思います。私はその役割を担っていきたい。もちろん、どこまで出来るかわかりませんが、出来るだけのことをやってみようと思います。」
<茂木 伸夫さん>
平成30年5月7日掲載
長野市赤沼の西澤穂孝さん(36)は1.5ヘクタールでりんごを栽培する農園を経営しています。
「父の病気を機に転職を考え、また先祖代々の土地を守るために、昨年農業大学校を卒業して新規就農しました。りんごの購入層が高齢化している傾向です。若い人たちにも消費してほしいという思いで、りんごの加工品を販売する移動車の運営を昨年から始めました。気候等により収穫量が変化して収入に響くことが大変ですが、自然のなかで働く醍醐味はサラリーマン時代には味わえなかったものです。気持ち良い日々を過ごしています。」
<西澤 穂孝さん>
平成30年4月30日掲載
長野市川中島今里の山岸秀雄さん(64)は葉物野菜をハウス栽培しています。
「およそ10年前から、主にミツバ、サンチュ、ベビーリーフ、レタスを作っています。退職間近になった頃、以前からの夢を実現させてこの仕事を始めました。いいものを作れば高く売れることもありますが、消費者は価格に敏感です。又、多く作っても思ったような収入にならないのが現状です。今の若い人たちが好むような野菜の栽培をできるだけ試して見ようと思っています。さらに、高齢者にもアピールできる野菜作りも心がけていきます。」
<山岸 秀雄さん>
平成30年4月9日掲載
長野市真島の羽生田寿子(67)・春樹さん(69)は平成29年度農山漁村女性活躍表彰の家族経営女性参画部門で最優秀賞の「農林水産大臣賞」を受賞しました。
「20年前に家族経営協定を取り入れました。祖父がりんごを植えて、父がふじを導入して、私らが栽培面積を拡大してきました。それが出来たのは家族協定で両親と意思疎通が出来たからです。親の気持ちがわかりましたし、私たち夫婦の気持ちもわかってもらえて、4人が同じ気持ちで仕事が行えて前進できました。」
<羽生田春樹 さん>
平成30年4月2日掲載
長野市鬼無里の竹内正和さん(54)は東京から移住して10年。パンを焼いています。
「自然の中で子どもを育てたいと思い、鬼無里に移住して来ました。ここの人たちの地に足をつけた暮らしぶりに共感しました。私の焼いているパンはずっしりと重いパンです。出来るだけ地元産の食材にこだわり、それもパン用として不向きと言われる粉を使っています。そうすることによって、噛めば噛むほど味がでるパンに仕上がっています。小麦、水、塩だけで焼き上げているパンです。」
<竹内 正和 さん>
平成30年3月26日掲載
長野市若穂の松澤伸治郎さん(76)は「定年後に本格的に農業を始めました。いまは、約120アールを耕作しています。そのうち、水稲が40アール、果樹が20アール、野菜が60アールになっています。野菜は春にレタスを20アールほど栽培しています。それ以外に長いも、タマネギなどを作っています。農業をやっていると嬉しい時も悔しい時もあります。畑の面積を大きくして効率の良い作業ができる環境を整えたいと思っています。」
<松澤 伸治郎 さん>
平成30年3月19日掲載
長野市上ケ屋の内田公義さん(75)は平生産管理組合の代表として中山間地農業の活性化に取り組んでいます。
「芋井地域には基盤整備された農地は一か所もありません。したがって農作業をするには条件的に不利な地域になっています。そんな地域を盛り立てていくには、個人営農では限界に来ていると考えています。中山間地農業の担い手は集落営農組合だと思っています。中山間地の長所を活かして集落営農組合によって活動するのが地域の活性化につながると考えています。」
<内田 公義さん>
平成30年3月12日掲載
長野市豊野の春日光雪 チャールズバーチさん(20)は、えのき生産会社の三代目です。
「幼い頃に母親とスタッフが工場で働く姿をみて将来はこの仕事につきたいと思いました。えのきたけは他のきのこと違い成長が早いのが魅力です。日持ちがいいもの、鮮度がいいもの、お客様に納得していただける価格のものを提供していきたいです。全国はもちろん世界中にえのきたけをお届けしたい。そして将来はこの工場から直接出荷できるような環境を整えたいです。」
<春日 光雪 チャールズ バーチ さん>
■問い合わせ:チャーリーのえのき工場株式会社 tel.026-257-2512
平成30年2月26日掲載
竹元敏さん(77)は、仲間と炭焼きをしています。
「長野冬季オリンピックが開催された時ボランティアをしながら、21世紀にはたぶん化石燃料が少なくなるだろうと考えました。それで、炭焼きを始めました。17年間、炭の需要が励みになり、参加してくれる人の支えによって今日までやってこられました。メンバーはみな農業をやっています。わたしも高原野菜、人参、ネギをつくっています。みなさまに手伝っていただきながら炭焼きを継続していきたいです。」
<竹元 敏 さん>
■木炭・木酢液の問い合わせ:tel.090−2231−4188
平成30年2月19日掲載
大澤徹也さん(30)は、長野市信更町の120アールで、つがる、秋映、シナノスイート、シナノゴールド、ふじを作っています。
「前の職場をやめた時、信更町の親戚にりんご作りをすすめられました。この地区は過疎化とともにりんごを作る人も少なくなってしまいました。しかし、それでも美味しいりんご作りをして暮らしていきたいと決断しました。りんご栽培でも普通に生活していけることをわかってもらいたい。そして地域の活性化につながればと思っています。」
<大澤徹也 さん>
平成30年2月12日掲載
長野市川中島の林忠義さん(65)は、定年まで青果市場に勤めていました。
「我が家では先祖代々、桃と米を作ってきました。退職後はまだまだ体は若く、動きますので、どうせやるなら中途半端でなく徹底的にやってみたいと思い、荒廃地をふくめた約250アールの土地を借りて野菜をつくっています。そして規模をもっともっと拡大していきたいと考えています。将来、自分ができなくなったら次の人に任せられる道を作っていきたいです。」
<林 忠義 さん>
平成30年2月5日掲載
長野市地域おこし協力隊・戸隠地区の水谷翔さん(31)は、戸隠地区の耕作放棄地を耕しなおし高原花豆の栽培に取り組んでいます。
「戸隠に赴任して1年半になります。高原花豆の栽培をメインにしています。とても大粒で、東京都内で人気があり注目されている豆です。標高約800メートル以上でないと出来ないという特徴があり、この戸隠地域がもともと持っている良さがいかせる品目と思っています。高原花豆の魅力にとりつかれています。」
<水谷 翔 さん>
平成30年1月29日掲載
長野市豊野町の塚野浩嘉さん(43)は、りんご生産農家です。
「我が家は祖父の代からりんご生産をやっていて、私の代で培った技術をなくしてしまうのはもったいないと思い、継ごうと決意しました。昨年から新規就農者としてりんご栽培に取り組んでいます。約1haでサンふじ、紅玉、秋映などを栽培しています。以前は東京でデザイン会社に勤めていました。そこで会得した技術をりんごの生産販売に使えるのではないかと考えています。りんごの新しい販売方法を研究していきます。」
<塚野浩嘉さん>
平成30年1月22日掲載
長野市篠ノ井小松原の唐木田一さん(67)は、クリスマスローズを栽培しています。
「地元の農業高校を卒業後、燃料代があまりかからないものを作ろうと試行錯誤の末、クリスマスローズに出会い、栽培を始めました。市内で市場に出荷できるレベルの栽培農家は私だけだと思います。このハウスは暖房機器を整備していますがほとんど使いません。室温が0度になると井戸水をくみあげ、ハウス内に散布して、それ以下にはならない工夫をしています。明るい色のものが人気あり、きれいだねと言われると嬉しいです。」
<唐木田 一 さん>
平成30年1月15日掲載
長野市屋島の本藤俊彦さん(62)は、父・栄樹さん(88)と野菜を栽培しています。
「60歳までは東京の食品会社に勤めていました。親が高齢になり、農業を継ごうと2年前に長野に帰ってきました。一年を通して、きゅうり、トマト、ねぎ、白菜、キャベツ、などを作っています。現在、長野県のシニア大学に通い、地域プロデューサーを養成する専門コースで学んでいます。将来は農業を中心にした第二の人生をやれればと考えています。」
<本藤俊彦さん>
平成30年1月8日掲載
篠ノ井の豊川克己さん(48)は、高密植わい化栽培でりんごを作っています。
「就農して5年目になります。現在の栽培面積は約90アールです。そのうち25アールで高密植わい化栽培を取り入れています。樹間を狭く保ち垣根仕立てのようにする方法です。利点として、2年目から結実させることができ、品質が揃うこと、作業性に優れていること等があげられます。1年目は下垂誘引の作業に追われました。いまは1反歩あたり約4トン、将来は1本の木で1箱の収穫を目指しています。」
<豊川克己さん>
平成30年1月1日掲載
岩野哲雄さん(47)は、若穂綿内でぶどうを作っています。
「栽培面積は約3反歩です。品種はナガノパープル、シャインマスカット、クイーンニーナなどです。最近は種無しが主流で特にシャインマスカットが人気です。
本格的な就農は6年前からです。両親をはじめ、栽培農家の方々に助けてもらい学習をしながらやってきました。皆さんの助けなしにはここまでやって来られませんでした。まだまだ勉強中ですが、よりよいものを作れるように学習怠らずに頑張っていきたいと思っています。」
<岩野哲雄さん>
平成29年12月25日掲載
塚田正富さん(74)は、農業のかたわらこの時期は注連縄を作っています。
「春の杏から始まり、さくらんぼ、桃、ぶどう、りんご、そして野菜などを栽培しています。そして年末になると、仲間と注連縄を作り販売しています。20年以上前から続けています。皆さんの来年のご多幸を祈り、自らの精神を引き締めて、神様に誓いを申し上げながらしっかりと作っています。年末の10日ほどの仕事ですが、これが今年最後の仕事だと頑張っています。」
<塚田正富さん>
平成29年12月4日掲載
長野市中条の堀内えい子さん(63)は3人の仲間と切り干し大根をつくっています。
「切り干し大根をつくりはじめて5年になります。いま、このために畑で6トンほどの大根を栽培しています。シーズンは11月末から3月上旬ごろです。一日に乾燥できる量は約3キロです。それを小袋に入れて出荷しています。切り干し大根はおやきの具としては最高です。これからも仲間とともにやっていきます。」
<堀内えい子さん>
■問い合わせ:NPO法人 中条 tel. 026-267-2216
平成29年11月27日掲載
松代町の松木洋史さん(37)は松代一本ねぎを栽培しています。
「今年、松代一本ねぎを6反歩ほど栽培しています。サラリーマン時代、実家で農業の手伝いをしているうちに、自分の居場所はここだという思いから就農しました。知り合いから松代一本ねぎの存在と栽培をすすめられ、いまは主力品目になりました。太く作るのが目標ですが、白い部分を長くつくることが大切で、両方を兼ね備えた栽培はとても難しいです。農業一本でもやっていけると信じています。」
<松木洋史さん>
平成29年11月20日掲載
信州新町の島田裕生さん(49)はサフォークを飼育しています。
「東京で住宅販売会社に勤めていたころから田舎暮らしにあこがれていました。それは定年後のことと考えていたのですが、現役世代といわれるうちに移住したほうが地域人として早くとけこめるのではないかと思うようになりました。ちょうどその頃、有楽町で開かれた移住促進フェアで長野市の説明会に参加したのがきっかけで長野市地域おこし協力隊に採用され、信州新町でサフォークの飼育にかかわることになりました。」
<島田裕生さん>
平成29年11月13日掲載
松代の駒込正さん(70)は伝統野菜の栽培に取り組んでいます。
「定年後、地元野菜を作ってみないかと誘われ、まわりの先輩方に教えていただきながら、9年たち、ようやく根菜類を作れるようになりました。長芋、ごぼう、松代一本ネギなどをつくっています。飯山市常盤地区で作られている常盤ごぼうを作っています。一般的なものより太めで、味とコクはひじょうに優れています。体力が続くかぎり伝統野菜を作っていきたいです。」
<駒込正さん>