平成30年10月22日掲載
篠ノ井瀬原田の美谷島英人さん(82)は地元の瀬原田楽農クラブで「さといも善光寺」を作っています。
「故郷・瀬原田で仲間といっしょに手を出し足を出して、荒れた農地の再開発に取り組んでいます。これまで地域の農業を守ってきた方々が高齢になり、田んぼができなくなったり果樹の木を切らざるを得ない状況ですが、地元の若い人たちのなかで地域の農地を守って行こうという機運が高まってきました。お互いに励まし合いながら農業をやって行こうと思います。」
<美谷島 英人さん>
平成30年10月15日掲載
石坂正実さん(71)が会長をつとめる浅川遊休農地活性化委員会はソバ80アールとえごま5アールを栽培しています。
「およそ15年ほど前から遊休農地が目立つようになり、その活用を考えるようになりました。えごまが評判になり平成29年から栽培をはじめ今年は2年目です。今年は少雨で植え付け時期が定まらず作業日の設定に苦労しました。委員会は高齢化してきていますが、評判の良いえごまを作り続けて行きたいです。」
<石坂 正実さん>
平成30年10月8日掲載
長野市若穂の堀栄次さん(49)はりんごとぶどうを栽培をしています。
「2017年から本格的に就農しました。それまでは東京で23年間食品関係のバイヤーとして働きました。農業をやるからには生活が成り立ち儲かることが大切です。作ることは一生懸命でも、売るということが苦手な方が多いようです。前職であるバイヤーの経験を活かして、利益計算をして損益分岐点をきっちり出して仕事をすることに心がけ、若い人たちの見本になれるようになりたいです。」
<堀 栄次さん>
平成30年10月1日掲載
戸隠そば生産組合の松本洋一組合長は土地を守るためにソバ栽培をしています。
「8人の組合員で約8ヘクタールを栽培しています。収穫したソバはすべて地元で消費されています。地元そば店の若手経営者らでつくる「戸隠麺’z(メンズ)倶楽部」と情報交換しています。また、生産農業者、製粉業者、そば店がお互いに連携を深めて玄ソバの研究を続けています。そして、ソバ専用の肥料も開発中です。」
<松本 洋一さん>
平成30年9月24日掲載
宮林伸夫さんはぶどうを栽培しています。
「およそ10年前から、ぶどうを栽培しています。以前はデザインの仕事をしていましたが、家族の都合で就農しました。食料を他国に頼らず自国で賄えないものかと考えたのもきっかけにありました。環境に優しい土づくりも研究しています。販売ルートは自らで開拓していく必要があると思います。宣伝に関しても多額な経費をかけずにインターネットを利用する時代になりました。それらの活用を研究していきたいです。」
<宮林 伸夫さん>
平成30年9月17日掲載
渡邉修雄さん(70)のモットーは、好きな農業で楽しく生きる。
「およそ3haで農業をしています。やっぱり農業が好きなんです。定年に近づくにつれて、あれもやりたい、これもやりたいという気持が強くなり、いまは農業がとても楽しいです。朝起きるとまずコーヒー飲みながらその日の作業を考えます。妻とふたりでやっている農業ですから、限界はありますが、考え方次第で楽しくやれば何事にもチャレンジできます。かけがえのない人生だから楽しみながらやりたいと思います。」
<渡邉 修雄さん>
平成30年9月10日掲載
馬塲秀治さん(39)は就農して2年目です。
「自動車関係の仕事をしていましたが、栽培から販売まで取り組める農業の達成感にやりがいを感じて2年前に就農しました。桃30アール、りんご15アール、梨6アールをつくっています。これから20アールのぶどうを植える計画です。人手不足が課題であり、自分自身の知識向上に努めています。これから畑が空いていくことが予想されます。そういうところを活用していきたいです。そして将来の夢は法人化です。」
<馬塲 秀治さん>
平成30年9月3日掲載
田村理香さんは戸隠牧場で働いています。
「この牧場で働き始めて13年目です。ここの広さはおよそ135ヘクタール。農家から預かった牛と馬を育てています。もともと動物好きで、戸隠に住み始めてから、この仕事をするようになりました。いまは直感で体調の変化を観察できるようになりました。家畜は人間のために改良されている動物です。牛や馬はどんな目的で生まれてきたのか、そして、人間のために使われる命の重みを伝えて行きたい。」
<田村 理香さん>
平成30年8月20日掲載
長野市篠ノ井の山﨑良章さん(80)は桃を栽培しています。
「私は80歳になります。高い場所での作業は危険なので、作業ハシゴは5段のものを使い、木は低く、間隔を広くとるようにしています。桃栽培は毎日決まった作業があるなかで、色々と気を使いながら栽培していくことに面白みを感じています。他の果実と違い収穫期を見極めることが難しいです。毎日ここに来て、かわいい桃を出荷して、お客様に美味しいと喜んでいただけることが最高の喜びです。」
<山﨑 良章さん>
平成30年8月13日掲載
長野市篠ノ井の松本良廣さん(68)はりんごを栽培しています。
「私はりんご専業農家の3代目です。地元の共和園芸農業共同組合から技術指導を受けてやってきました。昔、りんご栽培は安定した収入になりませんでした。その後、新品種が増えるにつれ安定してきました。3年前にシナノリップを知り、接木をして育て、ようやく収穫できるようになりました。色つきが早く、落果防止剤も必要ありません。共和園芸農業共同組合は今年、創立70周年を迎えました。先輩の方々がつくったりんご産地の誇りをしっかり繋いでいきます。」
<松本 良廣さん>
平成30年8月6日掲載
去年新規就農した長野市川中島の宮川憲之さん(39)は4反歩で桃を栽培しています。
「このあたりは昔から桃の栽培が盛んでした。子どものころから桃の印象が強かったので、桃を栽培することに決めました。市が勉強会などさまざまな企画をしてくれるので、それらに参加して友達をたくさんつくることができました。桃の栽培は思っていたよりキツイです。しかし、収穫する喜びがあり日々充実しています。いろいろな面で安定していないところがありますので、それらをしっかりできるようにしたいと思います。」
<宮川 憲之さん>
平成30年7月23日掲載
長野市戸隠の宮澤太郎さん(84)は枝豆を栽培しています。
「以前は葉タバコをつくっていましたが、農協のすすめで、8年前から枝豆を栽培しています。植え付けから収穫まで妻と二人でやっています。実ったら、畑でサヤをとり、家に持ち帰り袋詰めをします。このあたりは粘土質なので、どんな作物を作っても味が良く、他のどちらの土地の作物にも負けない良いものが出来ます。」
<宮澤 太郎さん>
平成30年7月16日掲載
長野市戸隠豊岡の小林将信さん(70)は40アールの敷地でブルーベリーを栽培しています。
「荒廃農地を無くそうという思いからブリーベリーの栽培を始めました。現在およそ1300本のブルーベリーを育てています。栽培でいちばん大事にしていることは、化学肥料を使わないことです。農薬も使いません。そして、健康な土作りを心がけています。ブルーベリーは収穫時期が長いという長所があります。くちこみで注文をいただき、全国に発送しています。小粒のものはジャムにして販売しています。」
<小林 将信さん>
■問い合わせ:小林農園 tel. 090-2631-1382
平成30年7月2日掲載
長野市若穂の峯村明実さんはトルコギキョウをつくっています。
「3.5アールで栽培しています。今年で2年目です。高校卒業後、農業大学校で様々な花を勉強しました。なかでもトルコギキョウの姿に感動してもっと勉強して、自分でもつくってみようと思いました。そして卒業してすぐに栽培をはじめました。わからないことばかりで、まわりの先輩方にひたすら教えてもらいながら花を咲かせて出荷することができました。今年は去年に比べると良いものができました。やりたいことをやりなさい、花をつくりなさいと応援してくれる家族に心から感謝しています。」
<峯村 明実さん>
平成30年6月25日掲載
真島町の高橋昭吾さん(38)は神奈川県生まれ。Iターンで農業を始めました。
「大学卒業後、転勤が重なる仕事に就いていましたが、あるときから、家族とどう過ごすのが幸せなのかと真剣に考えるようになりました。学生時代の友人がここでジェラートショップを開店したのをきっかけに農業を始めました。いまは、りんご7反歩、もも1反歩を栽培しています。真島町はとても暮らしやすく、地域の活動にも参加しています。家族と力を合わせてやっていける農業を実現したいと思っています。そして、地域に貢献できることを一生懸命考えて仕事をしていきたいです。」
<高橋 昭吾さん>
平成30年6月18日掲載
松代町東条の塚本勇さん(36)はあんずを栽培しています。
「今年は良いあんずができました。私は平成22年に就農しました。それまでは県外で働いていましたが親の病気がきっかけでした。また、大型農業機械の操作が魅力でした。1年目は心配事ばかりでしたが、農協青年部のなかで相談ができたことが大きな力となりました。農家は一人作業になりがちです。不安になることもあります。そんな時に助けの手を差し伸べていただけた事が嬉しかったです。これから就農する人の助けとなり恩返しをしたいです。」
<塚本 勇さん>
平成30年6月11日掲載
松代町柴の白石芳久さん(69)はさくらんぼを栽培しています。
「およそ10年前から、さくらんぼを栽培しています。さくらんぼは姿が可愛いし、嫌いな人はいないのではないかと思い、作り始めました。松代は文化財に恵まれていて観光面での発展が期待されています。そこに、さくらんぼの摘み取り体験を加えて楽しんでもらえたらと思います。近年、地域農業が危機的状況になっています。そういうなかでも4、50代になって農業に就こうという人もいます。頼もしい芽が育っています。このさくらんぼ栽培は一年でも長く、まわりの人に支えられて続けて行きたい思っています。」
<白石 芳久さん>
平成30年6月4日掲載
信州新町の青木茂さん(65)は小梅を栽培しています。
「父親の農業を継ぐために5年前に信州新町に戻ってきました。いまは、小梅とエゴマの栽培をしています。小梅はおよそ60本。妻とお手伝いさんといっしょに楽しく作業しています。今年の梅は量が多く、粒も大きく、とてもいいと思います。梅は重いので収穫時は高齢者には負担になるのが心配です。しかし、農業は歳をとってもやれる仕事です。こういう景色の良い場所でのんびりと自分がやりたいことをやって元気で生きていきましょう。」
<青木 茂さん>
平成30年5月28日掲載
清滝秀美さん(70)はトマトを水耕栽培しています。
「平成7年にイチゴを水耕栽培でつくりました。これからの若者は機械やクワをつかった農業を誰もやらないんじゃないかと思い、この栽培法を取り入れました。植えかえれば、すぐに定植ができるのがメリットです。農薬はひかえめにしています。出荷したものは95パーセント買っていただいています。私は70歳ですが、死ぬまでトマトを作り続けます。」
<清滝 秀美さん>
平成30年5月21日掲載
茂木伸夫さん(40)は新規就農者です。
「貧しくても食べるものをつくれば食っていけるのではないかと思ったのが農業を始めるきっかけでした。いまこうやって七二会の土地で農業をさせてもらうってことは、やはり縁あってこの土地に来られたからと思っているので、農業だけでなく、この土地に住んでいる人たちといっしょに生きて行けるようにしたい。昨今、土地を継ぐ人たちがいなくなっています。農家の役目は土地を守るということもあると思います。私はその役割を担っていきたい。もちろん、どこまで出来るかわかりませんが、出来るだけのことをやってみようと思います。」
<茂木 伸夫さん>
平成30年5月7日掲載
長野市赤沼の西澤穂孝さん(36)は1.5ヘクタールでりんごを栽培する農園を経営しています。
「父の病気を機に転職を考え、また先祖代々の土地を守るために、昨年農業大学校を卒業して新規就農しました。りんごの購入層が高齢化している傾向です。若い人たちにも消費してほしいという思いで、りんごの加工品を販売する移動車の運営を昨年から始めました。気候等により収穫量が変化して収入に響くことが大変ですが、自然のなかで働く醍醐味はサラリーマン時代には味わえなかったものです。気持ち良い日々を過ごしています。」
<西澤 穂孝さん>
平成30年4月30日掲載
長野市川中島今里の山岸秀雄さん(64)は葉物野菜をハウス栽培しています。
「およそ10年前から、主にミツバ、サンチュ、ベビーリーフ、レタスを作っています。退職間近になった頃、以前からの夢を実現させてこの仕事を始めました。いいものを作れば高く売れることもありますが、消費者は価格に敏感です。又、多く作っても思ったような収入にならないのが現状です。今の若い人たちが好むような野菜の栽培をできるだけ試して見ようと思っています。さらに、高齢者にもアピールできる野菜作りも心がけていきます。」
<山岸 秀雄さん>
平成30年4月16日掲載
長野市川中島町の島田嘉彦さん(36)は桃を栽培するかたわら、妻・玲子さんとギャラリー・喫茶「ハナモモ」を経営しています。
「農業をしながら、芸術大学で学んだ知識を活かせる活動をしたいと考えています。川中島の桃農家は減少している状況ですが、お店に来ていただいた方に少しでも桃栽培に興味を持っていただけたらと思います。店では桃を食材にしたカレーやタルトを提供しています。インターネットなどで単に桃を売るだけでなく、この場所に足を運んでいただいて桃が育つ土地の環境に触れ、この土地の空気を感じて欲しいです。」
<島田 嘉彦さん>
平成30年4月9日掲載
長野市真島の羽生田寿子(67)・春樹さん(69)は平成29年度農山漁村女性活躍表彰の家族経営女性参画部門で最優秀賞の「農林水産大臣賞」を受賞しました。
「20年前に家族経営協定を取り入れました。祖父がりんごを植えて、父がふじを導入して、私らが栽培面積を拡大してきました。それが出来たのは家族協定で両親と意思疎通が出来たからです。親の気持ちがわかりましたし、私たち夫婦の気持ちもわかってもらえて、4人が同じ気持ちで仕事が行えて前進できました。」
<羽生田春樹 さん>