農は人にあり

ごぼう栽培 萩原 久光さん Vol.560

平成30年10月29日掲載

松代町の萩原久光さんは、ごぼうを栽培しています

このあたりでは比較的大きな農家に生を受け、この道一筋、農学校を卒業してから勤めに出ることなく一生懸命ご先祖さんから受け継いだ田畑を耕してきました。以前は養蚕をしていましたが、平成元年に果樹と野菜に変えました。あんず、桃、ぶどうが終わり、いまはごぼうの最盛期です。土に愛着がないと駄目ですね。農業は家族経営が原点であると考えています。

<萩原 久光さん>

さといも善光寺 美谷島 英人さん Vol.559

平成30年10月22日掲載

篠ノ井瀬原田の美谷島英人さん(82は地元の瀬原田楽農クラブで「さといも善光寺」を作っています。

故郷・瀬原田で仲間といっしょに手を出し足を出して荒れた農地の再開発に取り組んでいます。これまで地域の農業を守ってきた方々が高齢になり、んぼができなくなったり果樹の木を切らざるを得ない状況ですが地元の若い人たちのなかで地域の農地を守って行こうという機運が高まってきました。お互いに励まし合いながら農業をやって行こうと思います。

<美谷島 英人さん>

えごま栽培 石坂 正実さん Vol.558

平成30年10月15日掲載

石坂正実さん(71)が会長をつとめる浅川遊休農地活性化委員会はソバ80アールとえごま5アールを栽培しています。

およそ15年ほど前から遊休農地が目立つようになり、その活用を考えるようになりました。えごまが評判になり平成29年から栽培をはじめ今年は2年目です。今年は少雨で植え付け時期が定まらず作業日の設定に苦労しました。委員会は高齢化してきていますが、評判の良いえごまを作り続けて行きたいです。

<石坂 正実さん>

りんご・ぶどう栽培 堀 栄次さん Vol.557

平成30年10月8日掲載

長野市若穂の堀栄次さん(49りんごとぶどうを栽培をしています

2017年から本格的に就農しました。それまでは東京で23年間食品関係のバイヤーとして働きました。農業をやるからには生活が成り立ち儲かることが大切です。作ることは一生懸命で、売るということが苦手な方が多いようです。前職であるバイヤーの経験を活かして利益計算をして損益分岐点をきっちり出して仕事をすることに心がけ、若い人たちの見本になれるようになりたいです。

<堀 栄次さん>

戸隠そば生産組合 松本 洋一さん Vol.556

平成30年10月1日掲載

戸隠そば生産組合の松本洋一組合長は土地を守るためにソバ栽培をしています

8人の組合員で約8ヘクタールを栽培しています。収穫したソバはすべて地元で消費されています。地元そば店の若手経営者らでつくる「戸隠z(メンズ)倶楽部と情報交換しています。また、生産農業者、製粉業者、そば店がお互いに連携を深めて玄ソバの研究を続けています。そして、ソバ専用の肥料も開発中です。」

<松本 洋一さん>

ぶどう栽培 宮林 伸夫さん Vol.555

平成30年9月24日掲載

宮林伸夫さんはぶどうを栽培しています。

およそ10年前から、ぶどうを栽培しています。以前はデザインの仕事をしていましたが、家族の都合で就農しました。食料を他国に頼らず自国で賄えないものかと考えたのもきっかけにありました。環境に優しい土づくりも研究しています。販売ルートは自らで開拓していく必要があると思います。宣伝に関しても多額な経費をかけずにインターネットを利用する時代になりました。それらの活用を研究していきたいです。

<宮林 伸夫さん>

農業で毎日楽しく 渡邉 修雄さん Vol.554

平成30年9月17日掲載

渡邉修雄さん70のモットーは、好きな農業で楽しく生きる。

およそ3haで農業をしています。やっぱり農業が好きなんです。定年に近づくにつれて、あれもやりたい、これもやりたいという気持が強くなり、いまは農業がとても楽しいです。朝起きるとまずコーヒー飲みながらその日の作業を考えます。妻とふたりでやっている農業ですから、限界はありますが、考え方次第で楽しくやれば何事にもチャレンジできます。かけがえのない人生だから楽しみながらやりたいと思います。 

<渡邉 修雄さん>

梨栽培 馬塲 秀治さん Vol.553

平成30年9月10日掲載

馬塲秀治さん39就農して2年目です

自動車関係の仕事をしていましたが、栽培から販売まで取り組める農業の達成感にやりがいを感じて2年前に就農しました。30アール、りんご15アール、梨6アールをつくっています。これから20アールのぶどうを植える計画です。人手不足が課題であり、自分自身の知識向上に努めています。これから畑が空いていくことが予想されます。そういうところを活用していきたいです。そして将来の夢は法人化です。

<馬塲 秀治さん>

戸隠牧場 田村 理香さん Vol.552

平成30年9月3日掲載

田村理香さん戸隠牧場で働いています

この牧場で働き始めて13年目です。ここの広さはおよそ135ヘクタール農家から預かった牛と馬を育てています。もともと動物好きで、戸隠に住み始めてから、この仕事をするようになりました。いまは直感で体調の変化を観察できるようになりました。家畜は人間のために改良されている動物です。牛や馬はどんな目的で生まれてきたのか、そして、人間のために使われる命の重みを伝えて行きたい。 

<田村 理香さん>

ぶどう栽培 青木 真一さん Vol.551

平成30年8月27日掲載

長野市豊野町の青木真一さん65ぶどうを栽培して8年目です

シャインマスカットを中心に栽培しています。父の病気がきっかけで退職して農業をはじめました。かれこれ40年になります。今年は糖度の高いものができています。ワイン用のぶどうは大当たりだと聞いています。最近になって土地をひろげられるような農業になってきました。これからの若い人たちに期待しています。ただしょうがないから農業をやる継承者にはなってほしくない。新しいビジョンをみせてくれるような若者に会いたいです。 

<青木 真一さん>

桃栽培 山﨑 良章さん Vol.550

平成30年8月20日掲載

長野市篠ノ井の山﨑良章さん(80)は桃を栽培しています。 

「私は80歳になります。高い場所での作業は危険なので、作業ハシゴは5段のものを使い、木は低く、間隔を広くとるようにしています。桃栽培は毎日決まった作業があるなかで、色々と気を使いながら栽培していくことに面白みを感じています。他の果実と違い収穫期を見極めることが難しいです。毎日ここに来て、かわいい桃を出荷して、お客様に美味しいと喜んでいただけることが最高の喜びです。」

<山﨑 良章さん>

 

りんご栽培 松本 良廣さん Vol.549

平成30年8月13日掲載

長野市篠ノ井の松本良廣さん68りんごを栽培しています

私はりんご専業農家の3代目です。地元の共和園芸農業共同組合から技術指導を受けてやってきました。昔、りんご栽培は安定した収入になりませんでした。その後、新品種が増えるにつれ安定してきました。3年前にシナノリップを知り、接木をして育て、ようやく収穫できるようになりました。色つきが早く、落果防止剤も必要ありません共和園芸農業共同組合は今年、創立70周年を迎えました。先輩の方々がつくったりんご産地の誇りをしっかり繋いでいきます。 

<松本 良廣さん>

新規就農 宮川 憲之さん Vol.548

平成30年8月6日掲載

去年新規就農した長野市川中島の宮川憲之さん394反歩で桃を栽培しています

このあたりは昔から桃の栽培が盛んでした。子どものころから桃の印象が強かったで、桃を栽培することに決めました。市が勉強会などさまざまな企画をしてくれるのでそれらに参加して友達をたくさんつくることができました。桃の栽培は思っていたよりキツイです。しかし、収穫する喜びがあり日々充実しています。いろいろな面で安定していないところがありますので、それらをしっかりできるようにしたいと思います。 

<宮川 憲之さん>

棚田の保全 和田 蔵次さん Vol.547

平成30年7月30日掲載

長野市芋井の和田蔵次さん80故郷・芋井の棚田のある風景を守り、次の世代に残していこうと活動しています。

芋井は古くから棚田がひらけています。私は10枚の棚田を耕作しています。およそ40アールです。芋井は他の地区同様に過疎化がすすんでいます。先祖からのだいじな財産である棚田を守って行きたいです。室町・江戸時代にひらかれた芋井の棚田は区画整理されていない昔ながらの貴重な棚田です。この棚田を産業遺産として守りながら後世に残して行きたいです。 

<和田 蔵次さん>

枝豆栽培 宮澤 太郎さん Vol.546

平成30年7月23日掲載

長野市戸隠の宮澤太郎さん84枝豆を栽培しています

以前は葉タバコをつくっていましたが、農協のすすめで、8年前から枝豆を栽培しています。植え付けから収穫まで妻と二人でやっています。実ったら、畑でサヤをとり、家に持ち帰り袋詰めをします。このあたりは粘土質なので、どんな作物を作っても味が良く、他のどちらの土地の作物にも負けない良いものが出来ます。 

<宮澤 太郎さん>

ブルーベリー栽培 小林 将信さん Vol.545

平成30年7月16日掲載

長野市戸隠豊岡の小林将さん7040アールの敷地でブルーベリーを栽培しています

荒廃農地を無くそうという思いからブリーベリーの栽培を始めました。現在およそ1300本のブルーベリーを育てています栽培でいちばん大事にしていることは、化学肥料を使わないことです。農薬も使いません。そして、健康な土作りを心がけています。ブルーベリーは収穫時期が長いという長所があります。くちこみで注文をいただき、全国に発送しています。小粒のものはジャムにして販売しています。

<小林 将信さん>

■問い合わせ:小林農園 tel. 090-2631-1382

小森なす 久保 詔幸さん Vol.544

平成30年7月9日掲載

長野市篠ノ井の久保詔幸さん75「小森なす」の苗をつくっています。

私の祖父が明治時代に苗をつくりはじめ、私で3代目です。かつては、小森なすの組合組織があり、その苗は南は木曽地方、北は新潟県まで出荷していました。その頃の育苗農家はおよそ130軒でした。以後次第に少なくなっていきました。そんななかでも、ぜひ小森なすがほしいと言われて、タネの保存を続けてきました。滝澤知寛さんと知り合い小森なすへの情熱がふたたび強くなり、いま苗作りをさかんにしています。今年の目標は千本です。

<久保 詔幸さん>

トルコギキョウ栽培 峯村 明実さん Vol.543

平成30年7月2日掲載

長野市若穂の峯村明実さんトルコギキョウをつくっています。

3.5アールで栽培しています。今年で2年目です。高校卒業後、農業大学校で様々な花を勉強しました。なかでもトルコギキョウの姿に感動してもっと勉強して、自分でもつくってみようと思いました。そして卒業してすぐに栽培をはじめました。わからないことばかりで、まわりの先輩方にひたすら教えてもらいながら花を咲かせて出荷することができました。今年は去年に比べると良いものができました。やりたいことをやりなさい、花をつくりなさいと応援してくれる家族に心から感謝しています。

<峯村 明実さん>

りんご栽培 高橋 昭吾さん Vol.542

平成30年6月25日掲載

真島町の高橋昭吾さん(38)は神奈川県生まれ。Iターンで農業を始めました。

大学卒業後、転勤が重なる仕事に就いていましたが、あるときから、家族とどう過ごすのが幸せなのかと真剣に考えるようになりました。学生時代の友人がここでジェラートショップを開店したのをきっかけに農業を始めました。いまは、りんご7反歩、もも1反歩を栽培しています。真島町はとても暮らしやすく、地域の活動にも参加しています。家族と力を合わせてやっていける農業を実現したいと思っています。そして、地域に貢献できることを一生懸命考えて仕事をしていきたいです。

<高橋 昭吾さん>

あんず栽培 塚本 勇さん Vol.541

平成30年6月18日掲載

松代町東条の塚本勇さん(36)はあんず栽培しています

今年は良いあんずができました。私は平成22年に就農しました。それまでは県外で働いていましたが親の病気がきっかけでしたまた、大型農業機械の操作が魅力でした。1年目は心配事ばかりでしたが、農協青年部のなかで相談ができたことが大きな力となりました。農家は一人作業になりがちです。不安になることもあります。そんな時に助けの手を差し伸べていただけた事が嬉しかったです。これから就農する人の助けとなり恩返しをしたいです。

<塚本 勇さん>

さくらんぼ栽培 白石 芳久さん Vol.540

平成30年6月11日掲載

松代町柴の白石芳久さん(69)はさくらんぼ栽培しています

およそ10年前から、さくらんぼを栽培しています。さくらんぼは姿が可愛いし、嫌いな人はいないのではないかと思い作り始めました。松代は文化財に恵まれていて観光面で発展が期待されています。そこにさくらんぼの摘み取り体験を加えて楽しんでもらえたらと思います。近年、地域農業が危機的状況になっています。そういうなかでも4、50代になって農業に就こうという人もいます。頼もしい芽が育っています。このさくらんぼ栽培は一年でも長く、まわりの人に支えられて続けて行きたい思っています。

<白石 芳久さん>

小梅栽培 青木 茂さん Vol.539

平成30年6月4日掲載

信州新町の青木茂さん(65)は小梅を栽培しています

父親の農業を継ぐために5年前に信州新町に戻ってきました。いまは、小梅とエゴマの栽培をしています。小梅はおよそ60本。妻とお手伝いさんといっしょに楽しく作業しています。今年の梅は量が多く、粒も大きく、とてもいいと思います。梅は重いので収穫時は高齢者には負担になるのが心配です。しかし、農業は歳をとってもやれる仕事です。こういう景色の良い場所でのんびりと自分がやりたいことをやって元気で生きていきましょう

<青木 茂さん>

トマト水耕栽培 清滝 秀美さん Vol.538

平成30年5月28日掲載

清滝秀美さん(70)はトマトを水耕栽培しています。

「平成7年にイチゴを水耕栽培でつくりました。これからの若者は機械やクワをつかった農業を誰もやらないんじゃないかと思い、この栽培法を取り入れました。植えかえれば、すぐに定植ができるのがメリットです。農薬はひかえめにしています。出荷したものは95パーセント買っていただいています。私は70歳ですが、死ぬまでトマトを作り続けます。」

<清滝 秀美さん>

新規就農 茂木 伸夫さん Vol.537

平成30年5月21日掲載

茂木伸夫さん(40)は新規就農者です

貧しくても食べるものをつくれば食っていけるのではないかと思ったのが農業を始めるきっかけでした。いまこうやって七二会の土地で農業をさせてもらうってことは、やはり縁あってこの土地に来られたからと思っているので、農業だけでなく、この土地に住んでいる人たちといっしょに生きて行けるようにしたい昨今、土地を継ぐ人たちがいなくなっています。農家の役目は土地を守るということもあると思います。私はその役割を担っていきたい。もちろん、どこまで出来るかわかりませんが、出来るだけのことをやってみようと思います。

<茂木 伸夫さん>

ワラビ農園 岡田 正則さん Vol.536

平成30年5月14日掲載

長野市中条岡田正則さん(70は地元の中条地区住民自治協議会といっしょに荒廃地をワラビ畑にする活動を行っています。

私は5年前に東京から中条に移住して来ました。山菜やキノコの採集が趣味であったことから声をかけていただき活動に参加しました。去年、住民自治協議会等の人たちとワラビを植えました。順調に育っていて来年からは収穫できると思います。近くに公共の宿「やきもち家」がありますので、そちらの宿泊客にも利用してほしいです

<岡田 正則さん>

りんご栽培 西澤 穂孝さん Vol.535

平成30年5月7日掲載

長野市赤沼の西澤穂孝さん(36)は1.5ヘクタールでりんごを栽培する農園を経営しています。

父の病気を機に転職を考え、また先祖代々の土地を守るために、昨年農業大学校を卒業して新規就農しましたりんごの購入層が高齢化している傾向です。若い人たちにも消費してほしいという思いで、りんごの加工品を販売する移動車の運営を昨年から始めました。気候等により収穫量が変化して収入に響くことが大変ですが、自然のなかで働く醍醐味はサラリーマン時代には味わえなかったものです。気持ち良い日々を過ごしています。

<西澤 穂孝さん>

葉物野菜栽培 山岸 秀雄さん Vol.534

平成30年4月30日掲載

長野市川中島今里の山岸秀雄さん(64)は葉物野菜をハウス栽培しています

およそ10年前から、主にミツバ、サンチュ、ベビーリーフ、レタスを作っています。退職間近になった頃、以前からの夢を実現させてこの仕事を始めました。いいものを作れば高く売れることもありますが、消費者は価格に敏感です。又、多く作っても思ったような収入にならないのが現状です。今の若い人たちが好むような野菜の栽培をできるだけ試して見ようと思っています。さらに、高齢者にもアピールできる野菜作りも心がけていきます

<山岸 秀雄さん>

種もみ生産 丸山 貴之さん Vol.533

平成30年4月23日掲載

長野市信更町の丸山貴之さん(33)は両親と種もみの生産を行っています。

信更町は美味しいお米ができるところです私はこの仕事に就いて3年目です。両親に教えてもらいながら、日々勉強中です。前の仕事は楽しく、やめるときはちょっと辛かったですが、米作りも楽しい仕事です。農家の人たちの美味しい米作りにたずさわれています。減反という厳しい環境ですが、日本中に美味しいお米を届けたいです。

<丸山 貴之さん>

ギャラリー・喫茶 島田 嘉彦さん Vol.532

平成30年4月16日掲載

長野市川中島町の島田嘉彦さん(36)は桃を栽培するかたわら、妻・玲子さんとギャラリー・喫茶「ハナモモ」を経営しています

農業をしながら、芸術大学で学んだ知識を活かせる活動をしたいと考えています。川中島の桃農家は減少している状況ですが、お店に来ていただいた方に少しでも桃栽培に興味を持っていただけたらと思います。店では桃を食材にしたカレーやタルトを提供しています。インターネットなどで単に桃を売るだけでなく、この場所に足を運んでいただいて桃が育つ土地の環境に触れ、この土地の空気を感じて欲しいです

<島田 嘉彦さん>

家族経営協定 羽生田 寿子・春樹 さん Vol.531

平成30年4月9日掲載

長野市真島の羽生田寿子(67)・春樹さん(69)は平成29年度農山漁村女性活躍表彰の家族経営女性参画部門で最優秀賞の「農林水産大臣賞」を受賞しました。

20年前に家族経営協定を取り入れました。祖父がりんごを植えて、父がふじを導入して、私らが栽培面積を拡大してきました。それが出来たのは家族協定で両親と意思疎通が出来たからです。親の気持ちがわかりましたし、私たち夫婦の気持ちもわかってもらえて、4人が同じ気持ちで仕事が行えて前進できました

<羽生田春樹 さん>

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