平成25年10月7日掲載
長野市上松。善光寺平を一望するこの高台に横山幸季(ひでき)さんのりんご園があります。このあたり一帯は昭和60年に発生した地附山の大規模地滑りの被害にあいました。その後に復旧され防災メモリアル地附山公園が整備されました。公園脇に農地復旧された横山さんのりんご園にも新たなりんごの苗木が植えられました。そして30年がたち、豊かな実りに恵まれる圃場になりました。
横山幸季さんは大学で農業を学び、卒業後、青年海外協力隊の一員としてネパールで活動。その知識と技術を現地で発揮してネパールの農業発展に寄与しました。いまは毎日、りんご栽培に一所懸命向き合っています。
平成25年9月30日掲載
長野市大岡仏風。矢野輝夫さんは風光明媚な大岡でクジャクソウの栽培に取り組んでいます。
クジャクソウは草丈が約1mと高く、たくさんの枝分かれの先に夏から秋かけて2センチほどの野菊に似た花をびっしりとつけます。その様子がクジャクの尻尾のように見える事から「クジャクソウ」と名付けられたそうです。花は軽量で反収があがるのが魅力。矢野さんは電照処理をおこなって生育、開花調整をしています。
また、矢野さんはクジャクソウ新品種の開拓にも熱心に取組み、平成7年に「白小蝶」の品種登録を行っています。いま旬を迎えている「ブルーシャイン」も自ら開発した品種です。「鮮やかな青の花色」が特徴です。
平成25年9月23日掲載
長野市篠ノ井東福寺。昭和10年生まれの池田昭亥さんは30アールの畑でぶどう作りにとりくんでいます。いまは、シャインマスカットが旬。毎日収穫におわれています。袋を取るときはいつもドキドキするそうです。房に小さめな粒がまじっていたりしていても、粒をそろえる難しさを楽しみのひとつにしているそうです。
池田さんのシャインマスカット栽培のこだわりは、房の上段は4粒、中断は3粒、下段は2粒と段ごとに粒をそろえて1房をおよそ40粒程度にすること。そして色は上のほうがやや黄色みおび、下になるに従って青みがあるのが理想だそうです。
シャインマスカットファンが増えています。秋の味覚をお楽しみください。
平成25年9月16日掲載
長野市信州新町で有機無農薬の野菜を栽培している「ふるば村自然農園」の渡辺啓道さんは結婚を機に1996年に名古屋から信州新町に移住して来ました。はじめの頃は農業のことがまったくわからず、本を読み、人にきいて勉強をしたそうです。いまは80アールの畑で年間およそ50種類の野菜を生産しています。
トマト、キュウリ、モロッコインゲンなど収穫した作物は、北信地方の有機無農薬野菜つくりに取り組む4人の仲間といっしょに運営している「マイ農家クラブ」サイトを通して1箱1500~2000円の野菜セットを全国に直送しています。
渡辺さんの目標は「生産者と消費者の枠を超えた仲間作りに心がけた農業」です。[マイ農家クラブ]
平成25年9月9日掲載
長野市豊野。渡辺展政さんの畑では梨が旬をむかえています。丹精こめてそだてた実りです。梨の品種は幸水、豊水、南水。梨は春に白い花を咲かせてから150日が収穫適期といわれていて、それぞれの梨が出荷の順番を待っています。梨はりんごと違って葉摘みがいらず、あたたかい気候のうちに収穫が終わるのが魅力だそうです。
長野市は全国の都道府県庁所在地中において年間降水量が最少のグループに属していて、さらに少ない豊野は梨の栽培に適しているそうです。収穫を前に日差を浴びて、ひとつひとつの梨が精いっぱいの甘い果汁をたくわえようとしています。
「幸水」のあとは「豊水」「南水」と渡辺さんの収穫作業はますます忙しくなります。
平成25年9月2日掲載
長野市篠ノ井岡田にある共和園芸農業協同組合はリンゴだけの専門農業協同組合です。栽培面積は約150ha。そもそもは昭和21年更級郡共和村に設立された共和青果物出荷組合がはじまりです。
吉岡光雄さんは約350人いる組合員の1人です。日頃は「勤勉」「チームワーク」「チャレンジ」を大事にして妻とふたりでリンゴ栽培に取り組んでいます。いよいよリンゴが美味くなる秋がやってきます。暦が変わって吉岡さんは一気に忙しくなりました。旬をむかえたシナノドルチェはゴールデンデリシャスと千秋から生まれた県オリジナル品種です。ドルチェとはイタリア語で「甘いデザート」。ほどよい酸味と甘み、シャキッとした果汁が人気です。
平成25年8月26日掲載
桃を専業で栽培して8年の峯村景文さん。妻と地区のボランティアの方と共に4反5畝の農園を管理しています。白鳳、川中島白桃など5品種の栽培をしています。今年は雨不足時に灌水なども行い、品質の良い桃ができました。
峯村さんは川中島の桃をもっと地域の活性化につなげていきたいとPR活動もしています。直売所に出荷して「地域の桃」をより知ってもらい、色のつき具合がイマイチなものは廃棄せずに加工用に使うなど「川中島の桃」のファンを増やす工夫に努力を重ねています。
農家が生産した作物を適正な価格で評価してもらい、より多くの人にこの美味しい桃を知ってほしいと栽培に取り組んでいます。
平成25年8月19日掲載
「長生き長野 自然のまんま」をキャッチフレーズに2008年に長野市農業公社が立ち上げた「ながのいのち」。その名前は消費者にも徐々に浸透してきました。
「ながのいのち」ブランドは、この5年間でバリエーションを広げ、毎年新たな自慢の農産物を組み合わせて、商品化を図る生産者が登場しています。もうかる農業の実現をねらい、生産者と市民が手を組み次々と開発、商品化がされてきました。商品化にともなってラベルデザインなどは重要な要素です。消費者に分かりやすく、手にとってもらいやすくするにはどうしたらいいのか。知恵を出し合いズクを重ねます。
平成25年8月12日掲載
長野市若穂。雪入政順さんと妻の勝江さんはプルーンの収穫最盛期です。。昭和8年生まれの雪入さん。米、ぶどう、プラムの栽培に汗を流しています。
プルーンは国内生産量のおよそ6割が長野県内で栽培されています。鉄分やカリウム、繊維質を多く含むプルーンは健康食品として人気があります。雪入さんは他に米、りんご、プラムを栽培しています。いまは1反歩ほどのプルーン農地で収穫.出荷作業に追われています。
どんなに忙しくても雪入さんは前向きに、一生懸命に農との関わりを続けています。「研究する農業」「儲かる農業」と向き合っています。
平成25年8月5日掲載
長野市赤沼。両親と3人で果樹栽培している徳永慎吾さんは就農して3年目の33才。徳永農園ではネクタリンと桃の掛け合わせ品種のワッサーを13年前から栽培しています。
ワッサーは長野県の北信地域のみで栽培されていてあまり出回らないことから、知らない人も多い果実です。ワッサーの特徴は桃より果肉がかたく、少し酸味があり、さっぱりした味わい。また、冷蔵庫で1週間位は日持ちします。
徳永さんのワッサーは徳永農園のホームページや「アグリながぬま」から購入することができます。1箱(3kg)およそ2500円です。徳永農園では、ワッサーのほかにリンゴ、プルーン、ネクタリンなどを栽培しています。
平成25年7月29日掲載
長野市安茂里。暑い日差しをあびて小菊が一気に成長しています。つぎつぎと花をつけています。
会社経営から農業に転じて6年の大井欣一さんが小菊栽培に取り組んでいます。小菊栽培は今年で2年目。2反4畝の圃場で10万本の小菊を栽培しています。5月に定植された小菊はお盆までが最盛期。大井さんは妻とパートさんと3人で毎朝4時半から作業を始め深夜にいたるまで出荷作業に追われています。大井さんが作る小菊の色は3色。赤色の「みちる」、黄色の「船路」と「金元宝」、白色の「はじめ」。それぞれ出荷規格の草丈65センチに揃えます。
「我が身のように心配してくれる仲間」に励まされて懸命に日々の仕事に打ち込んでいる大井さんです。
平成25年7月22日掲載
昭和24年より農業に従事し、昭和35年からキャベツの栽培をされている北澤茂さん。農業は天職であると仰います。
今の時期出荷されるキャベツは5月中旬から下旬に定植されたもので、品種と定植時期を変えて9月頃まで収穫されます。およそ5品種を栽培し、今年初めて試験的に栽培した「彩里」は耐病性にも優れています。今年は、各種平均して害虫も少なく良い出来です。長野市場への出荷が主で、一日あたりキャベツ8玉入りの段ボール箱を50箱位の出荷をします。
「この仕事は重労働だが気楽にできる。生涯現役で頑張りたい。また、農業がより元気になってもらえるような指導を望み、明るい農家を目指したい。」と笑顔で語って下さいました。
平成25年7月15日掲載
長野市大岡。専業農業に従事しておよそ10年の待井良秀さん。標高600m寒暖の差が野菜の甘みの元となるこの地で果菜類、葉菜類、稲などの栽培をしております。
ミニトマト「アイコ」の出荷が始まりました。「アイコ」の特徴は耐病性があり、甘みが強く、トマト臭さが少ないことです。特に、待井さんの栽培するものは、自然の湧水で育てられ、甘みが強いと地域でも好評です。7月中旬から10月下旬まで出荷されます。地元ではAコープファーマーズ南長野直売会で購入でき、1袋200g入りで150円からの販売価格となります。
現在はハウスで5棟、1200本ほどの栽培規模ですが、今後は自信をもってお勧めできるこのトマトを多くの方に食べていただけるように規模拡大をしていきたいとの事です。
平成25年7月8日掲載
長野市中条。耕作放棄地をなくそうと地道な活動をしている地元の有志が「すぐりの会」をつくり、スグリ栽培をはじめています。
6月27日、すぐり試験農園がオープンしました。農園地の確保に関しては当公社がお手伝いをさせていただきました。当日は地元のメディアがこぞって取材に来てくれました。スグリという目新しさもあったのでしょう。また、中条の人たちの情熱がメディアを動かしたのかもしれません。とまれ、「すぐりの会」の地道な努力が報道されたことはとても良かったです。
収穫したスグリから「すぐりフルーツソース」を作ります。オリンピック道路トンネル脇にある「むらの駅つくし」で販売し人気です。ことしは300本が目標です。「数に限りがあり売り切れの際はご容赦ください」。
平成25年7月1日掲載
長野市長沼。小島公一さんは父の仕事を継いでトルコギキョウの栽培に取り組んでいます。以前は一重で紫の花が主でしたが、いまは八重大輪で様々な色のトルコギキョウが出回っています。小島さんも毎年新しい品種に挑戦しています。
市場では冠婚葬祭用として需要があり、バラやカーネーションの市場を奪うくらい人気が出て来ているそうです。出荷時に丈が80センチくらいあると価格的に高評価されます。前の年の9月に播種、11月定植し5~6月に出荷するのが流れとなっています。
トルコギキョウは世界でも日本が一番良品質の生産が行われているそうです。小島さんは更に高品質な栽培を目指したいという高い目標をもっています。
平成25年6月24日掲載
長野市松代町東寺尾。榎本久子さんはおよそ10アールの畑で、たまねぎを栽培しています。品種は生で食べても辛みが少なく甘みが極めて強いといわれている”甘70″です。
「今年は5、6月の雨不足で大きくなれなかったのが残念ですが、わたしがつくったものを食べてもらえると考えるととてもうれしいし、それだけの努力もしているから、自信をもって送り出しています」と榎本さん。
この東寺尾は信濃の穀倉地帯といわれる善光寺平のまんなかで、千曲川が耕した豊かな土地です。とかく、野菜農家の高齢化でダイコン、ハクサイ、タマネギなど重たい野菜づくりが敬遠されていますが、榎本さんは地をはうようにして農業に取り組んでいます。
平成25年6月17日掲載
長野市信州新町。犀川沿いのこのあたりで小梅栽培が始まったのは昭和30年代。6月は小梅の収穫期です。長野県は小梅の生産量が全国第一位。信州新町だけでも最盛期には200トンの生産がありました。いまは、高齢化にともなって生産農家が減り150トン程になっています。
小梅栽培に取り組む「竹房ろうかく梅生産組合」の会員は10人。2ヘクタールを栽培していて今年は10トンの生産が見込まれています。
信州新町の小梅は粒ぞろいがいいのが特徴。ここの小梅は選果場でサイズ別に選別されて、大粒なものは家庭用として県内の市場に、加工用は県内はもとより小田原、名古屋などへ出荷されます。
平成25年6月10日掲載
長野市長沼。りんごの大産地です。塚田高雄さんは66才。りんごを100アール栽培しています。そして、平成12年からサクランボを栽培しています。「自分が食べたいから」というきっかけで始めたサクランボはいまでは20アール、およそ50本まで拡大しました。
塚田さんのサクランボハウスは観光用として一般に解放されます。こまめな温度管理と雨よけが行われた佐藤錦はその完熟度が日に日に進み6月15日から開園されます。入園料は30分食べ放題で2000円程だそうです。7月初旬まで楽しめます。
毎日手間を惜しまず一粒一粒に愛情をそそぐことを心がけているそうです。
平成25年6月3日掲載
長野市屋島。千曲川がつくる肥沃の地です。太田艶子さんは夫とともに300本以上のきゅうりを栽培しています。
艶子さんは30年間看護師として病院のさまざまな現場で「いのち」をみつめてきました。退職してはじめた野菜栽培。「地域の人におしえられてここまできました」と語る艶子さんにとっては野菜も「いのち」あるもの。その本質は人の命となんらかわるものでないと考えています。艶子さんは野菜に語りかけて励まします。そしてある時、気がつくそうです。自分も野菜に成長させてもらっていることを。
「地域の人たちと支え合って生活を楽しみながら農業をやって行きたい、それが夢です。」
平成25年5月27日掲載
晴れた日には北アルプスが一望できる若穂。玉川八重子さんはここでシャクヤクを作り始めて3年目になります。
ぶどうなどの栽培が始まる前の収入をこのシャクヤクにかけています。長野県は全国一の生産量を誇っているシャクヤクですが、そのすらりと伸びた茎の姿形から美人の形容として古くから使われてきました。玉川八重子さんがつくっている品種は「富士」。「花の仕事はいやされることが多く、いやな事も忘れて没頭できるから大好きです」と摘蕾作業をすすめています。
栽培では肥料と農薬のかねあいなど、農協の指導員にアドバイスをもらいながら、花にストレスを与えない自分なりの工夫を加えているそうです。
平成25年5月20日掲載
赤沼、津野、穂保、大町からなる長野市長沼地区でりんご栽培がはじまったのは明治30年ごろ。かつて、千曲川に沿ったこのあたりは常に水害に悩まされていた。桑、大豆といった低木のものはそのたびにことごとく全滅した。
この地に初めてりんごの苗を植えた人物は高見澤源太郎。高見澤は洪水による被害を受けない丈の高いりんごに注目し栽培を始めた。りんごは高値で売れた。「養蚕の繭2貫目とりんご2貫目が同じ値段の20銭で売れた」のである。
以来この地区ではりんご栽培をする農家が増えた。地区を通る国道18号は「アップルライン」とよばれるようになり、りんご狩りが盛んである。
平成25年5月13日掲載
長野市屋島。小池栄次さんはここでキュウリ13アール、ホウレンソウ30アール、ネギ10アールなどおよそ80アールの野菜栽培を行っています。
小池さんはそれまで勤務していた会社を退職後、長野県の新規就農里親研修期間の2年を経て平成24年に就農しました。いまは、寝る間を惜しんで働きづめですが、それでも、会社勤めでは得られなかった労働の達成感と充足感を得られているそうです。
農具をひとつずつをそろえ、一人で作業をすることが多く、仕事が追いつかないこともあるそうです。しかし、自分で考え自分で行動して自ら責任を負う、そんな働きかたを許してくれる農業だからこそ、とことん打ち込めるのかもしれません。
平成25年5月6日掲載
長野市浅川福岡。中島邑二さんは駒沢川沿いの斜面でウドの栽培をしてます。中島さんは会社を67才で退職後、自分なりの悠々とした時間をすごしたいという想いから畑仕事をするようになりました。
ウドを栽培して10年。いまも毎日一所懸命とりくんでいます。山の斜面にモミガラなどを運び上げ、土とよくまぜて耕します。そして白い茎の部分が多いウドをつくるために畝を作ります。急がず慌てずウドの成長にあわせてゆったりと農作業を楽しんでいます。
中島さんのウドは香りがよく、野趣豊かな甘みと苦みが評判です。ウドは上松五叉路にある「うえまつ農産物直売所」で販売しています。天ぷら、ゴマ和え、きんぴらにして春の味覚を楽しんでみてはいかがですか。
平成25年4月29日掲載
長野市信州新町。小柳袈裟守さんは種モミを育苗箱にまいて発芽の準備をする「すじまき」の作業におわれています。
JAから育苗箱3500枚の作業を委託されています。育苗箱にマットを敷いて、機械に通して種モミを播きます。農家にとって「種モミはいのち」とまでいわれています。その一粒一粒は「塩水選」という選別法で選ばれた種モミです。1反歩10アールの水田に育苗箱30枚の苗が必要となります。育苗ハウスの中に育苗箱を並べます。
農家の高齢化にともない、年々その注文枚数が増える傾向にあるそうです。おそよ1ヵ月後に田植になります。
平成25年4月22日掲載
長野市真島町川合で北村文治さんは桃栽培にとりくんでいます。
良質な桃をつくるにはいまの時期の摘蕾作業がかかせません。北村さんは枝のどの位置に実をならせば良質なものができるかと日々研究を重ねています。そしていま取り組んでいる栽培法は多主枝低樹高栽培。植えてから30年たつ現在の木はすべて切り、新しくその栽培法に切り替える計画です。北村さんが取り組んでいる多主枝低樹高栽培の剪定技術は山梨県で始まった「大藤流」として知られています。木の大きくなろうという力に逆らうことなく樹形をつくり、主枝の先端までが約3.5mと農作業効率に優れ、太陽の光を存分に浴びることができるため高品質で大玉の生産が可能だということです。
平成25年4月15日掲載
長野市屋島。山岸俊久さんは妻と2人でアスパラガスがすくすくと育つ30アールの農業用ハウスで毎日一生懸命に収穫作業をしています。
山岸俊久さんは3年前まで大手電気機械メーカーの県外勤務でした。しかし、両親が元気で健在なうちに家を継ぐことを決心して早期退職し同時に就農しました。新しいスターライントに立って俊久さんは「生産者のわれわれも消費者である、自分で安心できるものをつくりたい」と妻・英子さんときめました。先祖から引き継いだ土地を、両親が残した農業をしっかりと受け継いで行きたいと夫婦で農業と向き合っています。
俊久さんの夢はアスパラの乾燥野菜化です。
平成25年4月8日掲載
長野市松代町清野は千曲川が作った肥沃な土地です。大澤雄一さんはこの土地に生まれて43年。
平成23年に18年間勤めていた会社を退職して、亡くなった父親が精魂込めて耕して来た農地を継ぎました。経営規模は畑1750坪、ビニールハウス450坪、水田900坪。栽培している品目はキュウリ、トマト、ゆき菜、ホウレンソウ、白菜、白瓜、花卉と多様です。父親の栄一さんはこの清野地区にはじめてハウス栽培を導入したパイオニア。仕事で不安になった時は亡き父親が雄一さんの背中をやさしく押してくださることでしょう。雄一さんは農業の6次産業化にも挑戦しようとしています。
平成25年4月1日掲載
長野市若穂地区。小林和子さんは東信地方の生まれ。学生時代からパレーボールに親しみ社会人になってからも実業団チームの一員として活躍してきました。若穂地区に嫁いでからも地区の子供達を指導して全国大会出場の経験も積んでいます。
小林さんのモットーはバレーボールで学んだチームワークを普段の生活や地域の仲間づくりに活かすこと。若穂綿内の「湯~ぱれあ直売所」を拠点とする仲間とともに野菜・果樹の栽培に取り組んでいます。
ぼかしを使った土作りを基本としています。特にぶどうはナガノパープル、シャインマスカットなどを栽培し評判も上々。冬場はホウレンソウをつくり、春の訪れに本格的な農作業を楽しみに待っています。
平成25年3月25日掲載
長野市若穂地区。北城一秀さんは耕作遊休地を少しでも減らして農業がつくる原風景を守りたいと活動しています。耕作が続けられなくなった農家から農地を借りて再びその土地に耕作者が戻ってくるまで、米をつくり麦をつくりして農地が持つ歴史と土本来の力を守っていこうとする事業です。10アールあたり年間3万円の管理費を貸し手からもらう契約です。1年1作を基本として耕作者がいつもどって来てもいいように永年生の作物は作りません。
長野市農業公社では農地利用集積円滑化を図る目的で農地を中間保有し、認定農業者や法人等の担い手に農地を貸付けています。
平成25年3月18日掲載
長野市中条御山里地区。集落を見渡す斜面にも春の日差しやわらかくあたり穏やかな気候となりました。あたたかな日差しに土の中からひぱっられるようにして、眠りからさめたふきったまが頭を出しました。そして、春のおだやかな風にあいさつするように春の到来を告げています。
ふきったまは天ぷらにしたり、ふき味噌が好きという人もおおいのではないでしょうか。作り方は至って簡単。洗ってから水に浸してアクを抜き、水気をとってからサラダ油で炒めて、味噌と砂糖、みりん、酒で味つけすると出来上がり。春の香りがにぎやかな食卓にしてくれるでしょう。
ふきったまは「道の駅中条」にある農産物直売所「わんさか市」で販売しています。