令和1年12月30日掲載
長野市篠ノ井で種苗園を営む水野重男さん(73)。
「当園は昭和28年に父が創業して60年過ぎています。りんご、もも、プルーン、ぶどうなど果物12種ほどの苗木を作っています。安全、安心な苗木を作り農家の皆さんにご利用いただけることが喜びです。
苗木は将来の生産を左右しますので、果樹農家にとってはまず木を植えるところから始まります。農家の皆さんに喜んでもらえるように一生懸命努力したいです。」
令和1年12月23日掲載
長野市大岡の笠井敬三さん(80)は注連縄づくりの達人です。
「注連縄は23才頃から60年近くやっています。毎年注文が多く400ほど作ります。手のひらでなうので指の指紋がとれるほどです。
「道の駅長野市大岡特産センター」で販売しています。わざわざ遠方から買いに来てくれるお客さんもいます。そして、ここの注連縄が一番いいと言われると鼻が高いです。
大岡で育った子どもたちが大きくなった時に、田舎でこんな門松やっていたなと思い出のひとつになればいいという気持ちで一生懸命やっています。」
令和1年12月16日掲載
長野市川合新田の吉田萬蔵さん(75)は野菜をつくっています。
「高校を卒業して以来8年前まで酪農の仕事をしていましたが、いまはおよそ1町歩の畑で野菜と桃を栽培しています。冬はほうれん草の出荷、ネギは3月に種をまき4月に植え付けて年間通して出荷しています。
良いものを作らないと売れないし味も良くなければ売れません。そして、名前を売り込まなければ直売所は買ってくれません。名前を売るにはそれなりの責任があります。いろいろな物を作って百姓を楽しみたいと思います。」
令和1年12月9日掲載
長野市篠ノ井有旅の竹内康彦さん(40)は菌床シイタケを栽培しています。
「キノコの栽培は2年前から始めました。当時の仕事に不安がありもっとやりがいのある仕事はないかと悩んでいました。キノコの技術員をやっていた父親はキノコの栽培を始めていて、取り組むその姿から農業に興味を持ちこの仕事を始めました。
シイタケはいろいろな料理に使われているのでこれからもずっとやっていけると思っています。」
令和1年12月2日掲載
長野市篠ノ井横田の大久保哲信さん(31)はトルコキキョウを栽培しています。
「トルコキキョウを栽培して今年で9年目になります。一本あたり100円になる花はなかなかないので、自分で育てた花がちゃんとものになる楽しみがあります。
7月定植して年内に出荷するスケジュールです。もっと技術を身につけて栽培量を増やし、安定した収入を目指したいとおもいます。また、難しい品種を栽培して高単価なものを多く出荷したいです。」
令和1年11月25日掲載
長野市若穂綿内山新田の金井豊さん(53)はリンゴを栽培しています。
「農業の後継者不足がいわれていますが、ここ山新田でも産地全体で考えていきたいと考えています。いいリンゴがとれるこの産地をどう継続していくかというのが私自身の営農の課題にもなっています。
国の補助事業による園地の整備が来年からスタートします。これが起爆剤となりこの農地が守られれば良いと思います。」
令和1年11月18日掲載
長野市松代の倉田康弘さん(32)は祖父母の志をついで就農しました。
「祖父母が大切にしていた畑をやめてしまうことに抵抗感があり農業を始めました。ぶどう52アールをメインに長いも25アール、ごぼう、ネギなどを栽培しています。
長いもはぶどうなどと違って個性を出しにくいので、どの長いも農家も量を多くとることに
工夫をしています。会社勤めのときに感じていたプレッシャーのようなものを感じることなく
働けて心地よいです。」
令和1年11月11日掲載
高山四女子さん(94)は標高約700メートルに位置する長野市中条梅木地区で野沢菜を作っています。
「中条村時代に始まった「お菜とりツアー」の受け入れを続けています。野沢菜を作っている場所がこんな道ばただから、お客さんに来てもらって、話しをしたりお茶を飲んだりするのが楽しみです。野沢菜作りは楽な仕事ですから続けられます。
一人暮らしは寂しい時もありますが、子どもがよく来てくれるから張り合いです。元気でいれば野沢菜作りも楽しみです。」
令和1年11月4日掲載
長野市篠ノ井小松原の庄田今朝一さん(67)はシナノゴールドを作っています。
「シナノゴールドは作り方が難しいのですが、とても美味しいリンゴです。
会社を退職後、両親のリンゴ栽培を継ぎました。
なるべく有機質の肥料を使って栽培しています。畑の中を歩いてみると土がやわらかく感じてもらえると思います。微生物の力を借りて畑をやわらかくして水の吸収をよくするということを心がけています。除草剤を使わないこともこだわりです。」
令和1年10月28日掲載
戸隠おろし振興会[会長:横田久さん(81)]は戸隠おろし(戸隠大根)の栽培と普及活動をしています。
「いま、戸隠地域のおよそ30人が栽培しています。そして、12トンほど収穫しています。そのうち8トンは漬物業者に納入しています。戸隠という名称からお客様の評判は上々と聞いています。
3年ほど前から地元の中学校と共同で普及活動に取り組んでいます。まず地元の人たちに栽培していただくことを目標にしています。」
令和1年10月21日掲載
長野市浅川の高橋守さん(67)は会社を退職した6年前からりんごをつくっています。
「ふじ、秋映、シナノスイート、シナノゴールドなどを栽培しています。
りんごをつくるという言葉をよく使いますが、私の中ではりんごそのものは植物ですので、それぞれ生長していく過程でりんごの木そのものがりんごを育てていると解釈をしています。
りんごの生長の手助けをしているのが我々生産者の役割だと考えます。りんごが何を望んでいるのかと考えると喜びがわいてきます。」
■問い合わせ:電話 026-241-3389
令和1年10月14日掲載
長野市松代町の白澤実さん(40)はさといもやきゅうりなどをつくっています。
「3年ほど会社勤めをした後農家になり、野菜の栽培をはじめて8年たちました。まだまだ収入面は安定しませんがお客様から直接、野菜が美味しいと言っていただけるとやりがいになります。
松代町清野で献上さといもが作られていることを知り勉強させていただきました。まだまだ試行錯誤ですが、将来はさといもを増やしていきたいです。」
令和1年10月7日掲載
長野市真島町の下条豊嗣さん(71)はおよそ10年前から酒米をつくっています。
「西飯田酒造さんとの縁で酒米を作り始めました。いま、1.7町歩のたんぼで妻と二人で作っています。11月をめどに本格的な作業となります。自然との戦いでいろいろと難しいことがありますが、私も自然体でいそしんでいます。
海外からいろいろなお酒が入ってきますが日本古来の日本酒がいちばん美味しいと思います。外国の友人もうまいと言ってくれます。みんなで磨きあって美味しい日本酒つくりをしたいとおもいます。」
令和1年9月30日掲載
長野市信州新町の酒井勝正さん(83)は3年前からえごまを栽培しています。
「近所の人にすすめられ水田であったところでえごまを作り始めました。植えさえすればさほど手間をかけなくても育ちます。そういう面では高齢者の農作業にむいていると思います。
地元の仲間8人ほどで組合をつくりもっとえごま栽培が増える様に取り組んでいます。
始めたばかりでまだよくわかりませんが米よりは手がかかると感じています。」
令和1年9月23日掲載
長野市豊野町の信州・マルサ果樹園の三ツ井和哉さん(25)は20才からりんごを栽培しています。
「シナノドルチェ、シナノスイート、秋映などを作っています。
私がりんご栽培を目指したのは中学生の頃です。祖父の仕事する姿をみて農業をやってみたいと思ったのが最初のきっかけでした。
農家の高齢化とともにこのあたりも荒廃地が増えることが予想されます。そうなった時に少しでも土地を受け継げるように力を備えておきたいと思います。
りんご栽培が若い人たちのこれからの仕事の候補に入れてもらえる様になればと思います。」
■問い合わせ:電話 026-257-2530
令和1年9月16日掲載
南智尋さん(41)は長野市若穂保科の9反歩でブドウを作っています。
「会社勤めのかたわら妻の実家で農業を手伝っているうちにブドウ栽培に魅力を感じて勉強してきました。新規就農の1年目です。
若穂保科はだんだん限界集落に近づいています。そういう現状ですが、農業はお金になる産業でもあるので、今後の生活の糧に考えていただける人たちが増えることを願っています。私もそういう人たちに協力しながら地域を盛り上げたいと考えています。」
令和1年9月9日掲載
東京都出身の内山真吾さん(22)と麻里さんは今年から長野市信更町水ノ田で農業を始めました。17アールの畑でキュウリや大根などを作っています。
「東京の大学を1年半通った後 長野県農業大学校で農業を学びました。栽培には農薬を全く使用していません。農業を始めてから自然と触れ合う機会が東京時代に比べて増えたことがいちばん嬉しいです。
可能であれば少量多品目の様々な種類を栽培していきたいです。そして自分たちの販路をつくることが今の目標です。」
令和1年9月2日掲載
信更町でワイン用ブドウの栽培に取り組む柴田優伸さん。
過疎化とともに進む農地の荒廃を食い止めるとともに、地域の新たな特産を作ろうと始めました。
最初は栽培について何も知らない状態で、長野県のワインアカデミーに参加して栽培の知識を得ながら実践を重ねる日々を送りました。
今年は初めて栽培したブドウからワインの醸造に成功。来年以降の醸造に夢が広がります。
令和1年8月26日掲載
長野市塩崎で果樹・野菜の栽培に取り組む 宮崎秀一さん。高校教師として多くの生徒を教え、現在も勤めている定時制の高校に移ったことがきっかけで本格的に農業を始めました。
「どのように刺激を与えれば成長するかを考える教育と、農業はよく似ている」
「教育」の成果が表れるのが一年に一回、もしくは二回の農業は大変難しいけれど、だからこそ のめり込むきっかけになったといいます。
令和1年8月19日掲載
長野市岡田のリンゴ農家 両角勉さん。近年は「つがる」の後継を期待される「シナノリップ」を主に栽培しています。
「手をかけただけリンゴが答えてくれる」「園主の足音を聴かせると果物も大きくなる」
そう話す両角さんにとってリンゴはただ栽培するだけではない、大切の存在なのかもしれません。
長い間果樹地帯として栄えた共和地区ですが、農家の高齢化は避けられない問題。両角さんもいつか迎える日を思いながら、次の世代の誕生を待ち望んでいます。
令和1年8月12日掲載
真島町で果樹農家を営む宮澤仁美さん。およそ2ヘクタールの畑でリンゴ、桃、プルーン、梨の4品目を栽培しています。
「毎日楽しく仕事がしたい」と語る宮澤さん。自然に囲まれての作業に加え、仲間やお客さんとの交流も楽しみの一つです。
リンゴの酒 シードルをはじめ、リンゴジュースやジャムなど近年は6次産業化にも力を入れています。「一年を通して販売でき、無駄がない」と今後の展開が楽しみな様子でした。
令和1年8月5日掲載
長野市真島でナスを栽培している北村洋子さん。
地区の仲間とともにナス栽培を始め、先輩農家の薫陶を受けながら日々取り組んでいます。農家の勉強会をはじめ、仲間との交流が支えにもなっているとか。
規模は自分ひとりでできる分だけ。
「もし主人が勤めを終えた暁には・・・」その日はまだ先のご様子ですが、それまで元気にナスを作り続けてくださいね。
令和1年7月29日掲載
長野市北長池の亀垣 嘉明さんと、明美さん夫妻の畑に伺いました。
今が旬の枝豆をはじめ、一年を通して栽培に取り組んでいる亀垣さん夫妻。
嘉明さんはもともとサラリーマンでしたが、「人間の根っこになる職業を」と農家に転身。
現在は農業の傍らで食育をテーマにしたNPO法人の理事も務め、ゆくゆくは二つの活動を組み合わせた企画も形にしたいとの夢を語っていただきました。
令和1年7月22日掲載
中条で専業農家を営む久保田良一さん(82)。9年前から始めたズッキーニは収穫の利便さや値段の高さもあり現在も精力的に栽培しているとのこと。
受粉は主に蜂がやってくれるとのことですが、「良いズッキーニを作るため」自身の作業も欠かしません。
80歳を過ぎた久保田さん。奥さんと二人、これからも「体に聞きながら」農業を続けていきたいと話していました。
令和1年7月15日掲載
若穂綿内の専業農家 駒村和久さん(72)。
「晴れれば畑へ行って。嫌になったら木の下でタバコをふかして」
晴耕雨読、自然体がモットーです。
若穂綿内は市内でも果樹の栽培が盛んだった土地。
後継者不足などの課題もありますが、地元の農業にかつての活気を取り戻そうと地元一体で目標に邁進しています。
令和1年7月8日掲載
長野市戸隠でソバの専業農家を営む小池 知永さん(59)。
「農業は一攫千金というわけにはいかない」コツコツ地道に取り組むのが信条です。
最初は家庭で食べる分だけのソバを栽培していましたが、「栽培面積を増やせば生活に十分な収入が得られる」と確信。
現在は6町歩のソバ畑を一人で耕作しています。今後も耕作面積を増やしていきたいとの展望も。
マスメディアで観光地としての戸隠が注目されるにつれ「戸隠のソバの評判も高まっている」と感じる小池さん。
地域に活気を生む起爆剤としても期待しています。
令和1年7月1日掲載
長野市松代町でブルーベリー栽培に取り組む林昭夫さん(68)。父親から引き継いだおよそ6反部の桃畑を「夫婦二人の出来る範囲で」とブルーベリーに切り替えました。
苗はすべて自分で差し木をして調達し、完全無農薬が自慢です。
「安全なブルーベリーで作ったジャムを子どもや孫に届けられるのがうれしい」
今後は木をより大きく育てていきたいとの夢も語っていただきました。
令和1年6月24日掲載
川中島町今里の太田安敏さん(52)は桃を作り始めて4年目。サラリーマンを辞してから1年間 農業大学校で学び、故郷で就農しました。
「桃栽培が盛んな川中島町で、自分もおいしい桃を作りたい」
「美味しいだけでなく、ほかの農家さんとの差別化も」
太田さんだけの桃を目指して、ひたむきに挑戦を続けます。
令和1年6月17日掲載
中条地区から淡竹を出荷している大日方司朗さん。
きっかけは、中条の竹林整備を行う西山淡竹会からの「竹を出荷してみないか」という提案でした。
「肥料代も、手もかからない。ぜひ他の方にも出荷していただきたい」
人口減少などで手入れが行き届かなくなった竹林の畑への浸食を食い止めると同時に、淡竹が中条の新しい特産になればと期待しています。
令和1年6月10日掲載
信州新町で梅の栽培に取り組んでいる小沢忠明さん(74)。仲間と「竹房ろうかく梅生産組合」を立ち上げ、信州新町の梅ブランドを作り上げました。
高齢化による農家の減少という課題もある一方で、新たな販路を開くなど明るい材料もあります。
「梅の生産量を減らすのではなく、増やしていく」小沢さんの挑戦はこれからも続きます。