農は人にあり

さしみウリ 西澤修一さん vol.237

平成24年8月13日掲載

長野市農業委員会・中部調査会の西澤修一さん、小山英壽さん、栁澤昭夫さん、宮本正一さん、田口脩一さんは耕作放棄地を改善しようと土地を借受けて作物の栽培試験をおこなっています。カボチャ、サトイモ、サシミウリを栽培しデータを積み上げています。

サシミウリはメロンとシロウリから生まれたもので、柔らかい肉質から生食用として好まれています。また、栽培が比較的に容易なことから、将来は川中島の特産として育てあげたいと力をいれています。

川中島地区住民自治協議会の地域振興部会は調理法を考案し、それを多くの住民に知らしめ、特産化をすすめています。

リンドウ 山崎捨一郎さん vol.236

平成24年8月6日掲載

長野市大岡地区では七軒の農家がりんどうの栽培にはげんでいます。年間にして大岡地区全体でおよそ10万本のりんどうが生産され出荷されています。中山間地域のわずかな面積でも耕作ができ、また収益向上が望めるということで10年前に栽培がはじまりました。

季節の仏花として欠かすことができないりんどうはお盆をむかえる直前のいまが旬。導入初期からりんどう栽培に取り組んでいる山崎さんは毎日早朝から収穫に追われています。

大岡地区は標高が高く、その気温の寒暖差がりんどうに鮮やかな色彩をつけます。山崎さんの多忙な一日はもう少しだけ続きます。

トウモロコシ 大宮喜八郎さん vol.235

平成24年7月30日掲載

長野市芋井の大宮喜八郎さんは奥さんと二人で農業に取り組んでいます。水田1反歩、ミニトマト800本、ピーマン300本、とうもろこし3000本、そしてエンドウとカボチャ。

とうもろこしの旬はあっというまに過ぎていくそうです。収穫はいつも朝飯前、まだ露のあるうちに穫るのがお客様に美味しく食べてもらうためのズクだそうです。「太陽さんがすっかり上がってから穫っている人もいるがお客さんが気の毒だ」。

大宮さんは5人家族。また、長野市子ども夢学校の修学旅行生の民泊にも積極的に参加していて、芋井で暮らす郷土の誇りと生きがいを都会の子どもたちに伝えています。「農業をやっていると毎日が丈夫でいられる、それがなにより」と笑顔で語る大宮さんはますます元気です。

りんご「祝」 飯田博男さん vol.234

平成24年7月23日掲載

長野市篠ノ井小松原。りんごの大産地です。いまはすっかり少なくなってしまった「祝」を生産している数少ない産地です。「祝」は夏の到来を告げるりんごです。

共和地区ではかつては10キロ詰で7万箱の「祝」を栽培していました。「祝」は昔から、夏の盆行事用に重宝されていて7月中旬から収穫が始まり、関東地方に出荷されています。そして8月旧盆にあわせて8月上旬まで収穫が続きます。

「祝」の美味しい食べ方は皮をむいて冷やした食塩水に浮かせると一段と風味が増します。共和園芸農業協同組合はネット販売で全国に発送しています。

露地物キュウリ 福田喜美人さん vol.233

平成24年7月16日掲載

千曲川左岸の長野市屋島。福田喜美人さんは妻とふたりで、りんご4.5反歩、モモとネクタリンを3反歩、きゅうりは1.5反歩、ほかにトマトと丸なすを栽培しています。

農業委員の経験もあり農業をひとすじに励んできました。だからこそ「若い人はとかく農業じゃ食べていけないと敬遠するが、やりようによっては十分やっていける、だからぜひ農業に取り組んでほしい」と熱く語ります。

畑では露地栽培のきゅうりは今が旬。成長のはやいきゅうりに追いかけられるようにして毎日の収穫が日課です。福田さんが栽培した新鮮な野菜は長野市長沼の「アグリながぬま」で販売しています。その朝に穫れたものだけを販売しているので安心です。そして美味いと評判です。本格的な夏を迎えてますます福田さんの仕事が忙しくなります。

杏 中澤修さん vol.232

平成24年7月9日掲載

長野市松代町東条はあんずの産地です。今年も春のおだやかな花がゆたかな実りとなりました。かつては養蚕が盛んな土地でした。50年ほどまえに桑の木にかえて植えたあんずは松代町を中心に千曲川沿いの18ヘクタールで栽培されていて、およそ300戸の農家で300トン、1億3千万円の収穫があります。

中澤修さんはこの東条の土地でうまれて17代目。先祖から引き継いだ土地を守っています。農業は勤勉な父親の姿を見ておぼえました。毎年、このあんずを楽しみにしてくれているファンが全国にいます。

収穫は7月いっぱいにかかり、松代地区住民自治協議会主催の直売会が開かれます。

淡竹 古山芳明さん vol.231

平成24年7月2日掲載

「ハチク」は「小梅」とならんで長野市信州新町の特産です。西山淡竹会(古山芳明会長)は信州新町、中条、小川村などで収穫できる「淡竹」を商品化して西山ブランドにしたいと計画しています。およそ80人の生産者が収穫したばかりのハチクを集荷所に持ち込みます。会では1キロを150円で現金買い取りします。

ハチクはアクが比較的少ないのでお湯で茹でて水にさらすだけで食べられます。また、そのまま焼いて味噌をつけていただくのも野趣豊かで、季節感満点の風味があります。

最近では市内の学校給食にも利用されています。子どもたちが食材の地産地消を学び、地域の暮らしにふれる良い機会となっています。

小梅 中村光雄・久江さん vol.230

平成24年6月25日掲載

長野市信州新町は小梅が特産です。一般的には竜峡小梅と呼ばれています。長野県は小梅の生産では全国第一位で、特に信州新町は県北部のいちばんの生産地です。

小梅の収穫作業は大胆です。畑一面にネットを敷き、特殊な機械で枝をゆすり、その振動で実を落します。それを一つずつ拾いゴミを分けてコンテナにつめて出荷します。なかなか手間暇かかる重労働です。

小梅は山梨県や神奈川県などに加工用として出荷されていきます。中村光雄さんら生産者は高齢化しています。産地維持のためにさらなる市場開拓など地域が一体となった総力が試されようとしています。

ワラビ 圓池玲子さん vol.229

平成24年6月18日掲載

長野市若穂。保科地区の遊休農地を活用して元気のある郷土をつくろうと、JAグリーン長野若穂女性部ふれあい市の女性たちがたちあがり、ふれあい実験農場をひらいて地元の指導者の力も借りてワラビとそばの栽培をはじめました。いまは7人が試行錯誤を経験しながら、ジャガイモ、ネギ、野沢菜などの栽培にも取り組んでいます。ご主人たちのサポートもあり、お互いに支えあい、励まし合って毎日農業と向き合っています。

いまはワラビが旬。2~3日おきに声をかけあい集まって収穫しています。収穫したワラビは綿内の湯~ぱれあ直売所やトイーゴの火曜市で販売しています。

(左から上沢之子さん、西沢厚子さん、園池玲子さん、峯村宏子さん、峯村栄子さん)

ズッキーニ(ハウス栽培) 五明正博さん vol.228

平成24年6月11日掲載

長野市松代。五明正博さんは今年からズッキーニの栽培に挑戦しています。経営するビックファーム長野は創立10年。創立当時は果樹栽培が中心でしたが、いまは野菜を中心に生産していて首都圏にむけて販売しています。

今年からはじめたズッキーニは3反歩で栽培しています。農業用ハウス内での育成で手がかからず、病気の心配が比較的無いのが安心要素です。育ちが早く、早朝の収穫が終わって数時間がたつと、とり残したズッキーニが見違えるほど大きくなり、毎日収穫に追われています。

6月末までズッキーニを収穫した後は本業のトマト栽培に切り替えます。

サクランボ 土屋満樹・一江さん vol.227

平成24年6月4日掲載

長野市長沼。土屋満樹さん・一江さん夫婦は仲良く一所懸命に贈答用のりんごとさくらんぼ、スモモ、プルーン栽培に取り組んでいます。さくらんぼは佐藤錦と正光錦を栽培しています。いま、土屋さんのビニールハウスは真っ赤な宝石のような輝きで満ちあふれています。

さくらんぼは気象条件の難しさに加えて保存がきかないので、旬が勝負です。早朝から収穫に追われます。大きさの選別と箱詰めも手間がかかります。「夫婦仲良く」が美味しいさくらんぼを作る秘訣のようです。

満樹さんは画家としても活躍していて中央の画壇で高い評価を受けています。何事も一所懸命が道を拓いているのでしょう。

パセリ 五明夌一さん vol.226

平成24年5月28日掲載

長野市松代。五明さん夫妻は結婚して今年でちょうど50年。仲良く二人で農業にとりくんできました。

特にパセリは、この地方で初めて栽培して以来30年、ずっと続けてきました。とかくパセリは料理の添え物で、スポットライトがあたるような主役ではありませんが、最近、テレビでその魅力が紹介されて以来、またたくまに、人気ものになり、いまや品薄状態だとか、ようやくその実力が認められたのでしょうか。五明さんは30年もの間、ずっと辛抱強く栽培し続けてきたパセリだけに感慨もひとしおの様子です。

パセリは朝寝坊にはまったく向かない野菜です。五明さん夫妻は誰よりも早起きです。パセリの収穫から五明さんの一日が始まります。

花卉栽培(ストック) 中村 勝吉さん vol.225

平成24年5月21日掲載

長野市若穂。中村勝吉さんがリンゴと花の栽培に取り組んでいます。中村さんは26才の時JAを退職して就農。花は20アールの農業用ハウスでストックとトルコキキョウを栽培しています。年々、ハウス資材や灯油の経費が増えるのが悩みの種です。

トルコキキョウを栽培している人はみなさんが穏やかな人が多いと取材を重ねて思います。夫婦でトルコキキョウを育てている柳原の西島泰明さんと美恵子さん。花に聞かれてしまうので「疲れたとかしんどいなんて言わない」と語る大豆島の小林幸子さんの言葉が印象的でした。勉強熱心で誠実に希望をもって花と向き合っている人たちです。

中村さんはリンゴと花の両立をめざして工夫を重ねて熱心に取り組んでいます。

りんご(花) 轟 治之さん vol.224

平成24年5月14日掲載

長野市風間の轟治之さんは、JAながの中部新わい化栽培研究会の会長として、りんごの新しい栽培法に取り組んでいます。

「今の若い人たちは農業に参入する機会がないので、りんごの栽培はなかなか難しい。新しい新わい化栽培は新しい人がすぐに飛び込んでもできる可能性があると思っています。ですから、りんご産地を守る上からも、これからは新わい化栽培に真剣に取り組んでいく計画です。また温暖化対策にも有効ですので早期の転換を進めて行きます。私も72才になりますので、これからの10年間でなんとかしたいという望みを持っています。難題山積ですが、積極的に取り組みます」

桃(花粉付け) NPO風とみどりの会 vol.223

平成24年5月7日掲載

長野市川中島。「ことしも全国のみなさんに誇れるりっぱな桃が期待できそうな花がついています」。

ゴールデンウィークの初日の4月28日。快晴のもとNPO法人風とみどりの会の会員がピンクに染まる桃畑で花粉をつける作業を行いました。「いままで育ててくれたこの土地に感謝して、農業を次世代に繋げて行こう、遊休農地の荒廃を少しでも防ごう」と志をひとつに平成17年に会が発足し、平成21年にNPOとして認可されました。現在、会員と支援スタッフ会わせて43人で運営されています。

桃が1町歩、ぶどう1反歩、水田5反歩。会員がかぶる帽子に誇らしげな「軍配」マーク。日本一の川中島白桃栽培を担う伝統の証が刺繍されています。合言葉は「農業はおもしろぞ!」。

おかわさび 竹村ちと志さん vol.22

平成24年4月30日掲載

長野市信州新町。竹村ちと志さんは84才。毎日ワサビ畑で元気に働いています。山道沿いの傾斜畑でおかワサビが栽培されています。いまは花とり作業に追われています。

ワサビは花、茎、芋、葉、白根それぞれが出荷できます。収穫期が長いのが高齢者むきだと言われています。その茎と芋の収穫は6月から始まります。

竹村さんはここで生まれ、夫を迎え、家を支えてきました。その夫もすでに他界していて、いまは一人で生活をしています。毎日わさび畑に来て、日に日に成長するワサビと会話しながら働くことがなによりの励みになっているそうです。

すじ播き 丸山孝人さん vol.221

平成24年4月23日掲載

長野市信更地区は県内一の種籾の生産地です。このあたりの海抜は500~800m。それぞれ海抜にそってコシヒカリ、あきたこまちの種籾が作られています。種籾生産は食糧米生産と違ったこまやかな管理と配慮が要求されます。今年の種籾の出来具合は次年の米の生産に大きく影響します。それだけに収量が多く、品質にすぐれ、病害虫に強い種籾づくりが行われています。

丸山孝人さんは平成21年にそれまで勤めていた会社を退職して農業に取組みはじめました。退職金は農業機械等の購入にあてました。当時2ヘクタールから始めた耕作面積はいまでは5ヘクタールに増えました。

この地区の65ヘクタールで生産される種籾は千葉県をはじめとして全国区各地に出荷されます。

新わい性りんご 北村典子さん vol.220

平成24年4月16日掲載

北村典子さんは代々引き継がれた土地で両親が守って来た農業と真剣に取り組んでいます。「代々続く歴史ある農場で人と自然にやさしい農業を営んでいます」と胸をはる北村さんは積極的な経営にも心がけていて、九州・福岡県の道の駅をたずねて商談を行い、販路の拡大につなげました。

「父や母たちからのお客さんを大事にすることはもちろんですが、オーナー制度やりんご狩りなども新しくやろうとしています、リンゴのない九州の人たちにも信州のリンゴを味わっていただきたい」。リンゴのジュースやジャム、ドライフルーツなどの加工品の生産、販売もスタートさせました。

5月の連休あけには花が咲き、花摘みが忙しくなります。

ハウストマト 高浪芳正さん・芳子さん vol.219

平成24年4月9日掲載

高浪芳正さんは長野市赤沼の600坪のビニールハウスでトマトの栽培をしています。品質と収量が安定的なヤシガラ培地をつかった養液栽培システムで栽培しています。

芳正さんは元重機オペレーター。両親がアスパラや花を作っていた時に手伝ったのがきっかけで、イチゴ栽培を手がけました。その10アールのイチゴ園は妻の美智子さんにまかせて、次にトマト栽培を始めました。栽培するための農業用ハウスは自らの手で作り上げました。7月下旬に定植して、収穫は10月から翌年6月まで行われるそうです。

毎日休むことなく「ずくがいちばん」と、芳正さんは母の芳子さんと一生懸命働いています。ツルに実ったトマトが春の日差しを浴びて輝きながら成長しています。

ハウス アスパラガス 田中章一さん vol.218

平成24年4月2日掲載

長野市風間の田中章一さんは平成15年から25アールの畑でアスパラを栽培しています。

「土づくりに力をいれて美味しいアスパラ作りにこころがけています。今年は1月2月と寒かったのでいささか心配でしたが愛情こめてつくったせいでしょうか、今はいいアスパラになりました。妻と両親と一緒にやっていて、私と妻は収穫作業、両親は荷造り作業とそれぞれ分担してやっています。これからの夢は、いろいろな課題をかかえている農業ですが、自分ができることを精一杯やって、りっぱなアスパラ作りに取り組んで、皆さんに安心で安全な農作物を届けたいと思います。」と笑顔で語る田中さんといのちみなぎるアスパラが春の日差しをあびています。

ハウス野菜 倉島米子さん vol.217

平成24年3月26日掲載

長野市若穂牛島にお住まいの倉島米子さんはこの地に嫁いで来てから農業に携わるようになりました。平日は会社員として働き、土曜日と日曜日は嫁ぎ先の母といっしょに畑に出て働きました。もっと積極的に農業にかかわりたいと決意して、平成5年に農業用ハウスを建てました。子育てしながら花き栽培などにとりくみました。その後、野菜栽培もはじめ、いまは400坪のハウスでレタス、チンゲンサイ、モロッコインゲン、キュウリを作っています。

今年からはトルコギキョウをつくって直売所で販売しようと張り切っています。倉島さんの野菜は若穂保科にある「湯~ぱれあ直売所」で販売しています。

和梨「幸水・豊水」の誘引 根津幸吉さん vol.216

平成24年3月19日掲載

長野市豊野町。地元の梨生産部会で生産部長として活躍している根津幸吉さんは会社退職後、5アールの梨畑を借りて、幸水と豊水を栽培しています。退職した直後から講習会に通って栽培の基本を勉強しました。いまも「迷いつつ勉強中」です。いまは剪定が一段落して、放っておけば上へ上へと伸びていく枝を棚に結びつける「誘引」作業に追われています。

根津さんは「リンゴなどに比べて、葉つみや玉まわしがいらないので気が楽ですが、剪定は難しい、いい梨を作るのは難しいです」と語りながら手を休めることなく誘引作業を続けていました。

この畑も5月になると真っ白な優美で可憐な花が空いっぱいに広がります。

ほし~なりんご姫 西沢麻美さん vol.215

平成24年3月12日掲載

長野市保科。公募から“ほし~な・りんご姫”と名付けられたアップルパイ。農業を通じて中山間地を活性化しようと、長野市農業公社が2008年に立ち上げた地域ブランド「ながのいのち」の仲間入りをしました。

市内保科の農家でつくる「信州ほしな食彩園」と「手作りケーキ工房キャロット」の西沢麻美さんが共同開発し、地域で育てたリンゴ「アルプス乙女」を使って商品化しました。「アルプス乙女」は糖度が高く酸味も適度にふくんでいる品種で生食用として流通していましたが、生産者の気持ちを受け継いで、より多くの地元の人に味わってほしいという思いから商品化しました。

昨年は180個の“ほし~な・りんご姫”を販売しました。今年は一つでも多く作って美味しさを届けたいと西沢さんは考えています。

ハウス栽培 キュウリ 関川 晃さん vol.214

平成24年3月5日掲載

松代町清野地区。関川晃さんがここで農業を始めてから3年目になります。4年前に他界した父・哲男さんはこの地区のリーダー的な存在でした。哲男さんの口癖は「清野は千曲川が作ってくれた日本一肥沃な土地だ。命が育つ場所だ。農業にいちばん適した場所なんだ」。

晃さんは会社勤めをやめ、父の情熱を自らの手でつかもうと、清野で農業をやることを決断しました。妻と子の理解もありました。いまは母親、妻といっしょにきゅうりとトマトの栽培に懸命に取り組んでいます。きゅうりが20アール、トマトが30アール、そのほかに雪菜、長芋、ゴボウの栽培もしています。

晃さんは地域に守られ家族に支えられて、父の遺志をしっかりと継いでいこうとしています。

おぎのや マネージャー 佐藤雄三郎さん vol.213

平成24年2月27日掲載

上信越自動車道長野インターをから千曲川を渡ると、川中島古戦場手前の交差点の角に「おぎのやドライブイン長野店」があります。受入れ人数1000人、駐車台数150台が可能な大型ドライブインです。「おぎのやドライブイン長野店」は自動車で長野に訪れる人たちをあたたかい応対でお迎えして旅の疲れを癒し、また帰宅の道中の安全を祈り、感謝とともにお送りする「おもてなし」の要所です。

この店舗の一角に「ながのいのち」ブランドの商品の専用コーナーが設けられています。生産者が自信をもって販売できる商品が並んでいます。駅弁の超有名ブランド「峠の釜めし本舗おぎのや」と新しい地域農業ブランド「ながのいのち」が快適な旅をサポートしています。

水耕栽培「苺」 小山永子さん vol.212

平成24年2月20日掲載

長野市青木島の長野イチゴファームのビニールハウスでは、昨年9月に定植した「章姫」の収穫期をむかえています。赤く色づいた実を丁寧に一粒ずつもぎとって大きさをそろえてパックに詰めます。

章姫は酸味が少なく促成栽培に適した品種として知られています。もともとは今から20年ほど前に静岡県で生まれたそうです。「女峰」を父に「久能早生」を母にして萩原農園・萩原章弘さんによって開発されました。萩原さんはみずみずしい赤色と逆三角形にとがった形にこだわったそうです。

長野イチゴファームの章姫は主に農園を訪ねてくるお客様に直売されています。ぜひ、章姫がすくすくと育つビニールハウスを訪ねてみてください。

長沼林檎生産組合ぽんど童 小原克彦さん vol.211

平成24年2月13日掲載

長野市長沼ではじめてリンゴが栽培されたのは明治の中頃、千曲川による洪水常襲地域であり、その対策として高い位置に実がなるリンゴが栽培されるようになりました。地区にはアップルライン(国道18号)がそれにそって観光農園と販売所が軒をつらねています。リンゴ栽培面積は187ha、長野市の栽培面積の14%を占めています。

長沼の農業従事者の平均年齢は58才。高齢化と兼業農家の増加により遊休農地が目立ってきました。「個人では受けきれない農地を共同で管理経営することにより、効率的に作業ができ、規模拡大をはかれるのではないか」と平成22年に9人の農業後継者が結集しました。

ふじにかわる品種の産地形成、販売への取り組み、若手農業者の技術習得などを活動の柱としています。

有機農法 中条ふるさと・ふれあい農園 久保田清隆さん vol.210

平成24年2月6日掲載

中条で農業に取り組む久保田清隆さんはサラリーマンをやめて有機農法に取り組み始めてから12年になります。「しっかりした土作りと自然からのメッセージを聞き逃さないことが健康な野菜つくりに大切なこと」だといいます。また、農業の次世代の担い手を育てようと「新規就農者支援事業」の制度を利用した研修生を受け入れてきました。いまは、市内から通っている丸山百合さんを研修生として受け入れています。

丸山さんは東京でIT関係の仕事をやめて、ふるさと長野市に夫とともに移り住みました。「健康な野菜を食べてほしい」。久保田さんと丸山さんは休みなく畑とむきあっています。今年からあらたに農業の6次産業化に挑戦していきます。[まごころふれあい農園ホームページ]

農家レストラン 素そばな亭 有澤玲子さん vol.209

平成24年1月30日掲載

鬼無里十二平にある「素そばな亭」は有沢玲子さんが夫・二三明さんときりもりしている農家レストランです。旧住宅をリニューアルした建物が鬼無里の歴史を偲ばせます。玄関のたたき土間はこのレストランのコンセプトの象徴です。また、長野県農村文化協会の「ふるさとの家」にもなっていて県外の中学校の修学旅行生を受け入れています。

そば打ち名人の玲子さんは、鬼無里の伝統食であるそば料理「おこうがけ」や古くから伝わる乾燥野菜をつかった料理をとおして鬼無里の食文化の奥深さを伝えようとしています。最近では「箱膳」をつかった食事会も何度も開催しています。ぜひ、訪ねてみてください。

こんにゃく 篠根幸さん vol.208

平成24年1月23日掲載

JAながの信州新町支部「峰組のびろクラブ」のメンバー・篠根幸さん、小林豊江さん、小林秀子さんの3人は遊休農地でこんにゃくを栽培しています。昨年の10月にはたくさんのこんにゃく芋を収穫しました。いまは、毎週、篠根さんの家に集り、「手づくりこんにゃく」をつくっています。おもに地元で販売しているこんにゃくは人気があり固定客も増えていて、農閑期の貴重な収入源になっています。

こんにゃく芋を洗って適当な大きさに切り、茹でたあとにジューサーにかけて、鍋でよくかき混ぜながらあたため、凝固剤を入れながら粘り気が出たら適当な大きさに分けて、煮沸してアクを抜いて出来上がり。ともかくも美味いと評判。

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