農は人にあり

シクラメン栽培 宮沢裕一さん vol.410

平成27年12月14日掲載

「父親の代からシクラメンを栽培しています。ほとんどが直売です。直売は11月の中旬からはじまります。その頃がいちばん花の数も多いので早めに来ていただけると気に入ったシクラメンとであえるかもしれません。
花の選び方は、葉の枚数の多いものを選んでください。葉の枚数と花の数は対になっています。また、上から見て葉の形が丸いものがいいものになります。

家庭ではあたたかい部屋の朝陽からお昼頃までしっかり光りがあたる場所に置いておくと早めに満開になります。そして満開になったら室温が11~15度ぐらいの涼しいところに置いてあげるとそのままの状態が長く続きます。」

<宮沢裕一さん>

長いも収穫体験 取締役社長  窪田正さん vol.409

平成27年12月7日掲載

松代町清野地区は長芋がよくとれる優良な産地です。千曲川が耕した肥沃な土地が育てる長芋は全国的なブランドになっています。中道島地産直売所では贈答用の長芋は1キロ400円、お徳用は4キロ1000円で販売されています。

長野市農業公社は毎年「わくわく農業体験学習」のプログラムで長芋掘りを行っています。この日も長野市内から約35人が参加しました。らかじめ深さ1メートル前後に掘られた縦長の穴に入り、側面をスコップで掘り起こし、長芋を地上の畑に掘り上げ収穫しました。

参加者の皆さんは「普段体験したことのない作業を経験できた事と、収穫した長芋を家に帰って料理するのが楽しみです」と満足していました。

ムーンふじ 千原良治さん vol.408

平成27年11月30日掲載

「ムーンふじは黄色のふじです。特殊な袋をかけて栽培します。袋は10年間かけて開発してきたものです。食味よく、ミツが入るように工夫されています。リンゴ農家が高齢化して、手間のかかるサンふじの栽培を敬遠するようになっています。やめてしまう人もいます。ムーンふじは実がピンポン玉くらいになったら袋をかけます。選果はそれぞれの家で個人選果が可能です。農家の省力化、柔らかい皮ごと食べていただけることで栽培をはじめました。とても食べやすいリンゴです。」

「今年は10人の農家に5万枚の袋をかけてもらいました。2500ケース(1ケース7キロ)の数量をみこんでいます。」

<千原良治さん>
<JAグリーン長野 松橋宏和技術員>

野沢菜栽培 お菜とりウォッチング 寺嶋利光さん vol.407

平成27年11月23日掲載

「私たちの区の中で何かをしようということから、7年前地域の余分な木を自分たちの手で切ったのがそもそもの始まりです。そして、その木を活用したキノコ栽培を考えました。さらに活動を広げて荒廃農地を開墾して畑を復活させて野沢菜の栽培を4年前から始めました。鬼無里の野沢菜は柔らかく甘いと言う声をいただいています。

22日からお菜とりウォッチングを開きます。お菜とりを体験しながらお持ちかえりいただき漬け物にして冬の寒い時期を元気に過ごしていただきたいと思います。」

<ロハス茸菜里・寺嶋利光さん>

こだわり卵の「大地の卵プリン」 大矢広道さん vol.406

平成27年11月16日掲載

長野市松代町清野で「自然環境を大切にした循環の輪」をモットーにして庭先養鶏というスタイルで卵作りを実践している株式会社大地の卵と長野市内を中心に7店舗の洋菓子店を展開している株式会社デザートランドりんごの木がプリン「大地の卵ぷりん」を共同開発しました。

長野市農業公社では、「大地の卵」を特色ある希少な地域資源としてとらえ、新たな商品開発を公社賛助会員である洋菓子専門メーカー「デザートランドりんごの木」に依頼しました。
「りんごの木」では、数ある商品レシピの中から、素材である卵の質の良さを最も活かせるスイーツとしてプリンを提案。なめらでコクがあるのに、後味がさっぱりした卵の特徴を活かした商品が完成しました。

にぎわい市感謝祭 柴田千恵子さん vol.405

平成27年11月9日掲載

11月3日「ザ・ぎんざにぎわい大市 感謝祭」がトイーゴ広場で開かれ、おおぜいの買い物客でにぎわいました。 農業を通じて中山間地を活性化させようと、長野市農業公社が2008年に立ち上げた「ながのいのち」ブランドの商品を販売しています。

「おかげさまで、直売市としてすっかり定着して来て、ファンになってくれているお客様がたくさんいらっしゃいます。毎週この市を楽しみにしていただいているのが何よりの喜びで励ましをいただいています。売上げも年ごとに伸びていて今年は1000万円を目標にしています。」

<「ながのいのち」推進協議会・柴田千恵子副会長>

高齢者・買物弱者支援 ひっぱりだこ2号 小池峰子さん vol.404

平成27年11月2日掲載

10月27日、(有)たんぽぽで、移動購買車「ひっぱりだこ2号」の出発式が行なわれました。 高齢化や商店の減少により、買物弱者が多いこの地域では、かねてから移動購買車を運行できないかとの要望が寄せられていました。

これを受け、(一社)長野市農業公社「ながのいのち」推進協議会と(有)たんぽぽとが準備を進め今回、移動購買車「ひっぱりだこ2号」の運行が実現しました。

(有)たんぽぽ取締役社長の小池峰子さんは「直売所を始めて10数年、この地域では高齢者が増えました。その高齢者・買物弱者を支援し、さらに『ひっぱりだこ2号』を通して市街地とこの地域の仲介をしたい」と抱負を述べました。

<(有)たんぽぽ取締役社長 小池峰子さん>

戸隠子ども体験教室 vol.403

平成27年10月26日掲載

戸隠公民館の子どもプラザに通う 小学生が下祖山地区の七澤文俊さんのたんぼを借りて、農作業のひとつひとつを教えてもらいながら農業体験を重ねています。 5月の田植え、秋の刈取り。この日は、はぜにかけて干しておいた稲を脱穀しました。

昔使われていた「センバコキ」という脱穀農具を使った体験作業になりました。「センバコキ」は江戸時代から使われていたもので、歯と歯の間に束を差し込み強く引いてモミをかきおとします。また踏み板を片足で踏みながらドラムを回転させ、そこにつけた逆V字方の針金の歯でモミを落す「足踏み脱穀機」もつかいました。子どもたちは今年からジャガイモとサツマイモの栽培にも挑戦しています。収穫した米と野菜を料理してみんなで食事をする収穫祭を11月に計画しています。

リンゴ栽培と直売 成田尊子さん vol.402

平成27年10月15日掲載

長野市豊野町の国道18号のおよそ3キロはアップルラインと呼ばれていて、春はリンゴの白い花の並木が続き、秋はリンゴ狩りでにぎわいます。

成田尊子さんは毎日店頭でリンゴの皮をむいて、お客さんにいろいろなリンゴを味わってもらっています。ここに嫁いだ尊子さんがリンゴの栽培をしていた頃、国道を車で通る人たちにリンゴが欲しいとたびたび言われ、木から落ちてしまったリンゴを無料で配ってあげたところ、とても美味いと喜ばれました。それで、これは売れると確信して戸板にリンゴをならべて販売を始めました。それがアップルラインとよばれるほどの盛況になったそうです。

孫の崇夫さんは「祖母がやってきたことを受け継いでやっているわけですが、どこをみてもリンゴ畑が広がる風景をを残して行きたいと思います。」

エゴマ栽培 北澤さち子さん vol.401

平成27年10月12日掲載

エゴマはアレルギー症状を軽くし、血圧を下げて、心筋梗塞や脳梗塞を防ぐ効果がある。またアトピー性皮膚炎にもよく効く。東京渋谷のアレルギー専門の食品店では、エゴマの種子と油が売られており、静かなブームを呼んでいる。そして鬼無里のお母さんたちは再び組織的にエゴマの栽培を始めています。エゴマは野性的な作物で生命力が強い。生命力が強いエゴマは病害虫にも強い。エゴマを作り、健康食品でもある縄文の味を楽しんでいただきたいものである。(緑地振興研究機構発行「えごま」抜粋)

「鬼無里ではわたしがこの家に嫁に来るころからエゴマをつくっていました。おこがけや和え物に使ったりしていました。市場に出すまで何度も洗ったりフルイにかけたり。秋の作業が終わるとコタツにあたりながら選別をやるのが楽しみです。」

<北澤さち子さん>

梨栽培 清水久正さん vol.400

平成27年10月5日掲載

「私が梨を栽培はじめたきっかけは、9月の中旬頃に地域のお祭りがあったとき、獅子舞の人たちが氏子総代長さんのところでごちそうになったのが梨だったんです、みんなが喜んで食べているのを見て、この時期の一番は水分の多い梨なんだと感じたんです、それはちょうど、「アグリながぬま」が開店したころのことで、この地域で盛んであるリンゴのほかにも出すものをつくろうと思って梨をつくりはじめました、品種の導入は農協のアドバイスをいただき、また、一気に穫れてもこまるので、早生、中生、晩生と順序よく穫れる様に配置しました。栽培はじめて15年程になります、やはり、梨は美味いですね、暑い時は水分の多い梨が格別です。」

<清水久正さん>

きのこ栽培 越野徳治さん vol.399

平成27年9月28日掲載

「わたしは松代豊栄できのこ栽培をやっています。一番のメインはなめこです。それも自然栽培をこころがけています。自然の気候で出るようにしていますから、形も大きいし、しっかりしていておいしいです。また、マイタケ、クリタケなど七種類ぐらいをつくっています。さらに山のきのこはたくさんあります。それをとって料理してお客さんに出しています。コムソウ、サクラシメジ、ウラベニホテイ、マツタケ、ジコボ、アミタケなど。

お客さんはマイタケ、マツタケなどを炭火焼きで食べます。いろいろなキノコをつかった煮っこみなどは最高ですね。お客さんがいちばん喜びます。」

<キノコ栽培 越野徳治さん・長野市松代町豊栄>

アップルパイ用紅玉の栽培 デザートランドりんごの木 樋本隆紀さん vol.398

平成27年9月21日掲載

「デザートランドりんごの木はりんご紅玉を自社農園で栽培しています。長野市農業公社を通してここの農地を借り、そして今年はじめて紅玉の栽培をいたしました。

当社では紅玉をつかったアップルパイをつくってきましたが、紅玉の収穫量が年々減少傾向であることから、また、農家の高齢化の加速もありまして、農地を借りて自社で栽培をすることになりました。

シルバーウィークに合わせて9月19日から長野市内にある2店舗で、今年収穫したばかりの紅玉をつかった「旬摘みアップルパイ」を先行販売いたします。みなさまのご利用をお待ちしています。よろしくお願い申し上げます。」

<株式会社デザートランドりんごの木 営業本部副本部長・樋本隆紀さん>

ぶどう栽培  いちかわファーム 市川幸彦さん vol.397

平成27年9月14日掲載

「53才で会社を早期退社して父親のあとをついで、ぶどうとりんごの栽培をしています。9月はぶどうの収穫と発送が始まり、巨峰とシャインマスカットの荷造りに追われています。

両親が高齢になったということと、この地域に巨峰の導入普及をしたのが父親であったということがあり、父親の代でぶどう栽培を終わらせるわかにはいかないという気持ちで農業を継ぎました。

父親が開拓したお客様、私が開拓したお客様など、主に関東方面に発送しています。景気の悪い時期に家に入ったもんですから、いささか低めの今の景気が回復して、儲かる農業、希望を持てる農業にしていきたいと思っています。」

善光寺大勧進旬菜市 伝田心順さん vol.396

平成27年9月7日掲載

「善光寺大勧進の不動尊縁日にあわせて「ながのいのち」推進協議会のメンバーが新鮮な野菜を持ちよって大勧進境内で販売することになりました。

今年春の善光寺御開帳の折にわれわれの仲間が大勧進境内に出店させていただきましたが観光客にとてもに好評でした。これから協議会新会員が増える中で「ながのいのち」推進協議会の売場をますます増やして発展させていこうと本日からこの「旬菜市」がスタートしました。」

<「ながのいのち」推進協議会・中澤基会長>

りんご栽培 林 貴士さん vol.395

平成27年8月31日掲載

「埼玉にいたころ、いつか山に住みたいなとおもっていて、ある日、戸隠に魅せられ8年前に移住してきました。

ある時、りんご農家のかたが倒れてしまい、このままだと木を切ることになるだろうという話しを聞き、以前から農業に興味をいだいていたので、おもしろそうと思って新規就農支援制度に応募して始めました。りんごの半分くらいは農薬を使わずやっていますが、ほとんどが全滅状態です。しかし、新しい剪定ならりんごも作れるということを知り、いまはその剪定法を取り入れています。農薬に頼らないりんごの育て方を身につけて、この地域の作物のすべてをそのように育てたいと思います。そしてもっと若い人たちをよびよせて、荒れてしまったたんぼや畑を復活させたいです。」

<林 貴士さん>

川中島白桃 小河原敏男さん vol.394

平成27年8月24日掲載

「桃の栽培に本格的に携わって8年になります。8年前のちょうどお盆のころ、川中島白桃の収穫がはじまろうというときに、父が急逝しまして、以来、会社に勤めながら母や近所の人に教わって、なんとか父の遺志を継いでおよそ90本ある桃の栽培を一所懸命やってきました。

果樹は難しいですね、おてんとうさまがつくるものです。温暖化など厳しい環境がありますが、そんななかで苦労してやっています。いまは妻とお手伝いさんと3人でやっています。大玉系の贈答用を主力にしたいと考えています。毎年お客様から、今年もお願いと頼まれます。いま58才で定年までには少し時間がありますので、二足のわらじで頑張っていきます。」

<小河原敏男さん>

小菊栽培 JAながの営農指導部副部長 高柳和男さん vol.393

平成27年8月17日掲載

「この畑は117アールあります。地主さんは20軒ほどあるのですが、昨年12月に皆さんにお願いして一括で、ながの農協でたちあげた「ながの農花」でお借りして菊をつくっています。

ここ一帯はほとんど草やぶになっていたんですが、土地を掘り起こして整地して、4月から18万本の菊の苗を植え付けました。そしてお盆の需要に間に合わせて出荷するスケジュールで作業をすすめてきました。

7月中旬から収穫をはじめました。いま、お盆に合わせて一気に収穫を進めている状況です。
ながの農花には社員が1名しかおりませんので、労力についてはパート、アルバイトの方、そして長野市農業公社の農業支援の皆さんに来ていただいています。」

<高柳和男さん>

とうもろこし栽培 オハナファーム 亀垣嘉明さん vol.392

平成27年8月10日掲載

「オハナファームという名前で農園をやっています。
いま、屋島の畑では白いトウモロコシと黄色のトウモロコシ合わせて9000本ぐらい作っています。

私たちは1999年に南佐久で新規就農をして高原野菜を作っていました。2010年に長野に移って来てから農園をやっています。いろいろな野菜をつくり地元の直売所、飲食店などに販売しています。

いま旬の野菜はトウモロコシです。ホワイトレディーは新品種の白いトウモロコシです。糖度が高く白さが際立っていて人気です。直売所などに来ていただいたお客様からオハナファームの野菜が無くなったら困ると言われるような農園にしたいです。」

<亀垣嘉明さん>

りんご「祝」栽培 小林宗雄さん vol.391

平成27年8月3日掲載

「昭和27年に高校を卒業して農業につきました。当時はほとんどの人が収入のよい会社勤めになりました。そのうちリンゴの景気が良くなって収入が増えるに従って共和地区のリンゴ作りが盛んになっていきました。祝の収穫時期は一番最初に出るリンゴで、ちょうどお盆と重なる事で引っ張りだこでした。値段も良くなって一貫目700から800円になりました。それでも買い出しの人たちが殺到して一人で2、30貫も背負って篠ノ井駅から汽車に乗り込んでいきました。(1貫=3.75kg)それほどリンゴの栽培が盛んでした。20キロの箱で200~300箱ぐらい収穫していました。

リンゴ作りは1年中休むことはありません。剪定、葉つみ、玉まわしなど、手を入れれば入れただけ価値が生まれるものです。 いままでやってきたリンゴ作りに悔いはありません。収穫の喜びを毎年味わえるし、やればやっただけの結果がでます。 」

<小林宗雄さん>

地元大豆の木綿豆腐製造 飯島勇太さん vol.390

平成27年7月27日掲載

「長野市地域おこし協力隊大岡地区担当の飯島勇太です。昨年4月にこの地区の担当になり2年目です。私の活動ミッションは大岡地区の豆腐の復活というプロジェクトです。大岡地区に昔、美味しくて人気のある豆腐屋さんがあり、その豆腐を地域で復活させて、その豆腐なら大岡の特産になるのではないかということでこのミッションが立ち上がりました。昨年の夏ごろからじっさいに製造技術の習得をはじめ、元豆腐屋さんのおかみさんに教わりながら作っています。当初はうまくいかなかったんですが、何回か教わりながら試行錯誤していくなかで、元の味に近づけることができました。

なかなか大豆を作って売るというのは儲けになりにくいのですが、それを使って飯島豆腐店というものを育てて行く事業を地域内で作り上げていく願いをこめつつ、そうしたグループで楽しく誰でも地域の農産物に誇りをもてるものに育てていきたいと思います。 」

<飯島勇太さん>

地産地消の学校給食 竹内佳代子さん vol.389

平成27年7月20日掲載

「信州新町学校給食共同調理場では小学校1校、中学校1校約250食の給食をつくっています。自然ゆたかな信州新町の食材をたっぷりつかって手づくりの給食をつくりたいと考えています。20年ぐらい前から給食の野菜を作る会が立ち上がって無農薬、有機農法で給食用の野菜を作ろうということで5人ほどの人が給食用の野菜を作ってくださっています。今は夏野菜のシーズンでタマネギ、ズッキーニ、キウリ、ピーマンなどがどんどんおさめられています。

学校給食は食べる事を通していろいろなことを学ぶ場でもあります。健康な体を作るためにどんなものを食べたらいいのか、安全な食べ物はどんなものか、感謝の思いを知るとか、日本に昔から伝わる食文化を知るとか、いろいろな事を勉強する場です。毎日くりかえし食べる事によっていろいろなことを勉強して成長するわけですが、特に大事にしたいことは食べ物のいのちのこと、作ってくださる方々のこと、感謝の心を育みたいです。」

カシス栽培 小山 香さん vol.388

平成27年7月13日掲載

「高齢になってきて、いまやっている果樹栽培がたいへんになり悩んでいた時にカシスの勉強会に参加しました。そこではカシスは将来性はあるが粒が小さいので収穫がたいへんということでした。いまは障がいある人たちに手伝ってもらっています。3施設の作業所のみなさんにお手伝いしていただいています。昨年は慣れないとか、緊張するとか、不安とかがありましたが、今年は自信もついて競い合ってどのくらい収穫できるかとか、会話もすごく楽しい雰囲気になり、私も畑に来るのがとても楽しくなりました。

作った物をそのまま使っていただける事が一番の目標ですが、なかなか知名度が低いのと、コストもかかるのでなかなか出口が見つからないのが悩みです。NPOの方たちといっしょになって新しい商品を開発しています。ソフトクリームができました。評判がいいので力を入れて行きたいです。」

リゾット米栽培 玉川邦夫さん vol.387

平成27年7月6日掲載

「“和みリゾット”に出会ったのは2年前にたまたま新聞で農研機構(農業・食品産業技術総合研究機構)で登録になったことを知り、今年初めてタネモミを購入して栽培してみました。なかなか難しかったです。たぶん9月末には収穫ができると思います。約10アールの圃場なので通常なら600キロねらっていきたいところですが、今回は400~500キロとれればいいと思っています。イタリアの”CARNAROLI”に勝るとも劣らない食味と品質です。

イタリア料理ってちょっとオシャレな感じです。ぼくら農業をやっていて、やっぱりそういったオシャレなことをやって行きたい。農業は外でやる仕事ですから、ちょっとオシャレでかっこいい服を着て、そしてみなさんに見ていただいて、農業っていいな、やってみたいなと思われるようになればいいなと思っています。」

就労継続支援型野菜・果樹栽培 三井五夜子さん vol.386

平成27年6月29日掲載

「ファームセンターレインボーは4月に就労継続支援B型としてオープンしました。社会福祉法人ハーモニー福祉会の目的はお年寄りそれから子ども、障害のある方、そして職員、健常者、みんなが楽しく社会の中で生き生きと個性を輝かせていただきたいということを願って始めたものです。

いま、就労の方たちいろいろな仕事をしていますが、そこでつくったものを皆さんに食べていただき、そしていろいろな人たちと交わっていただきたいと“キッチン レインボー”をつくりまして、“レストラン&カフェ レインボー”を6月1日から始めさせていただきました。職員の家族、就労の方たちがこの農園を利用して楽しく明るく充実した毎日を送っていただきたいと思っております。みなさんお立ち寄りいただいて多くの笑顔に出会っていただければ幸せでございます。」

農家民泊 大岡グリーンツーリズム倶楽部 vol.385

平成27年6月22日掲載

「大岡グリーンツーリズム倶楽部は民泊事業を中心に体験事業や交流事業を行っています。現在80人のメンバーで行っています。信州新町といっしょに今年は7回の民泊を受入れています。

いままでに主に大阪方面から約1300人の修学旅行を受入れました。そもそもは平成18年に設立し、その後中学校の修学旅行を受入れています。前身は旧大岡村時代に千葉市の中学生を受け入れたのが始まりです。それから15年たちますが、この事業は中山間地ではなかなか現金収入の環境がないこともあり、子どもたちにも自然の中で豊かな経験をしていただき、同時に住民にはりあいのある元気な生活をしてもらうのが目的です。」

オーガニック野菜 宮崎農園 宮崎康介さん vol.384

平成27年6月15日掲載

「農業という仕事の魅力はシンプルで、一生懸命頑張ったからといって必ず報われる話ではないというのがあからさまで、自然にいくら対抗しても勝てないし、そのなかで、良い意味で半分諦めながらその現状を受けいれて、それをどうやって乗り越えて行くか考えるというのは、仕事の原点だと思います。シンプルな仕事を毎日こつこつやっていくことで、色々なことを考えるきっかけになります。

私はお客さまが畑に来ていただけるような農園をめざしています。実際に触れたり経験することで美味しい野菜の事だけでなく、野菜ができるプロセスを知ってもらい、働くことだとか、生きることだとか、人のつながりはこういうことだ、みたいなことを考えるきっかけに農業はなると思います。」

地場産素材のつくりたて生アイス 岡田浩史さん vol.383

平成27年6月8日掲載

「私は前職で食品機械の輸入商社に勤めていた頃、トリノに行く機会が多く、そこで見渡すかぎりのヘーゼルナッツ畑を見た時、長野でも栽培できるんではないか考え、昨年起業してヘーゼルナッツの試験栽培を始めました。まだ投資している段階なので、更なる投資にむけて、近所の農家からいただく農産物を使った、修行がいらないアイスクリームの製造を考え、そのビジネスモデルとして成り立つショップの直営店をつくりたいという思いで「つくりたて生アイスの店・ふるフル」を開店させました。

私は54才です。50をこしてからの起業というのは大変だろうと言われるのですが、事業計画と将来のビジョンなどがきちんとしていれば金融機関からの理解を得易いと思います。いまつくっている生アイスは素材感を前面に押し出した味になっています。小さいお子さんからお年寄りまで、食べた瞬間に果物、野菜そのままだと喜んでもらえるような味に仕上げています。」

アマワラビ栽培 NPO法人小田切オアシス 酒井昌之さん vol.382

平成27年6月1日掲載

アマワラビはアクが比較的少ないワラビです。とかくワラビは調理の時にアク抜きがたいへんだということが多いのですが、アマワラビはアクが少なく、調理しやすいことで人気があります。そもそもこのアマワラビは11年前に実験農場として導入されたものですが、5年前にこの10アールの耕作放棄地を復元しアマワラビを移植しました。5年をかけてこの状況になりました。先日は善光寺御開帳に出店して40袋が売れたことはとても嬉しかったです。

ここは標高約1000Mあります。ここで育つワラビはやわらかでノリがあり、アクがすくないので人気があります。ぜひ皆さんもお召し上がりください。昨年、22アールの耕作放棄地を整備復元して、今年の春、新たにワラビの苗を植え付けました。3年たったら供給可能になると思います。市民の皆さんに楽しんでいただきたいです。

パプリカ栽培 渡辺 浩さん vol.381

平成27年5月25日掲載

「川中島の渡辺浩です。50才代で会社勤めをやめ、最初はえのき茸を栽培しました、それは12年ほどやって、キノコが低迷したので、すぐに桃とプルーン、野菜作りにきりかえました。現在はパプリカをやっています。最初は農業用ビニールハウス3棟でやっていたのですが、数が多いと販売に手が回らず、いまは1棟で栽培しています。

JAグリーン長野で10年以上前に、その栽培の指導があり、皆いっせいにやったのですが、その年に成功したのは少なかったです。最初は20名ほどが参加していましたが、現在は2軒になりました。わたしはたまたま直売に出していたのでお客さんに好評で栽培を続けています。そしてノウハウも最初から蓄積できていますので、いまは自分になりにいいものを出せるようになっています。これからも健康のためにも体が続く限り一生懸命にパプリカ作りをやっていこうと思います。」

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