平成20年4月21日掲載
大岡農村女性ネットワークの皆さんは地元で穫れた大豆と米を使った味噌作りに取組んでいます。
うまい味噌作りの手順は、1、米を2時間ほど蒸して冷えてから糀菌を均一に混ぜて糀をつくる。2、大豆を水洗いして一昼夜水に浸す。3.大豆を大釜で3時間ほど煮て、大豆が指でつぶれるようになったら火を止めて蒸らす。この時、焦がさないように注意。4、大豆をつぶし、さましながら糀と合わせ、煮汁を加える。5、まんべんなく混ぜ合わせ樽に詰め押し蓋をする。6、暖かい場所に置いて熟成させ、お盆過ぎに天地返しをして均一に熟成させる。7、熟成した味噌は涼しい場所で管理をして、11月頃から食べられます。
ちなみに、味噌50kgに大豆13kgと米15kgが必要です。
平成20年4月7日掲載
ビニールハウスが立ち並ぶ松代町清野。そのひとつで島田武さん・澄子さん夫妻がシレネ・ブルガリス(グリーンベル)を栽培しています。
以前は長いもを作っていましたが昭和53年から花栽培に。その時の武さんの第一声を澄子さんはしっかり記憶しています。「これからは花をつくるんだから地下足袋をやめてスニーカーで働く」新しいことに挑戦する武さんのなみなみ成らぬ決意です。そして8年前、シレネ・ブルガリスの栽培に取組み始めました。シレネ・ブルガリスは昼間あたたかくなると花がしぼんでしまいます。
「二人で働いているので夫婦の会話が多くて楽しいですよ」と澄子さん。朝早くからの収穫は5月まで続きます。東京、大阪、京都、名古屋に出荷されています。
平成20年3月31日掲載
長野市・赤沼の小滝愛子さんの名刺には「輝く農業をめざす」と書かれています。
農業体験のなかった愛子さんは嫁いでから一念発起して学校に通い一から農業を学びました。赤沼はリンゴづくりが盛んですが「リンゴは一年たたないと収入にならない」と野菜づくりにも取り組みました。“自分と相性があう野菜”を選びアスパラガスとズッキーニをつくり始め「ズッキーニのはじめての収入は娘の学校の入学金にしました」。「野菜の場合は月々の収入があり助かります」。
農業者は、丹誠こめてつくったものが、考えた通りの収穫になり、それが自信となって、自らの才覚と努力が世の中を開いて行くことを知るのかもしれません。
平成20年3月24日掲載
松代町・清野の酒井悦男さんは高校卒業と同時に、幼いころから決めていた仕事「農業」に迷うことなく就きました。25才の時、およそ2800万円をかけてビニールハウスを建設して、現在は36アールのビニールハウスで、きゅうりとトマトの栽培に取組んでいます。
きゅうりは2月末から収穫がはじまっています。このビニールハウスのきゅうりの株は約1400本。110~140グラムになったものから毎日出荷されています。6月中旬まで続きます。
酒井悦男さんは「食料が不足して困るのは国民・消費者であって農家ではない。農政は農家のためではなく、国民・消費者のためにならなければいけない」と考えています。
平成20年3月17日掲載
黒岩エツ子さんは2年前に69才で他界した夫・邦光さんが残したサクランボハウスで娘のさとみさんといっしょに受粉作業を開始しました。
邦光さんが定年後に植えたさくらんぼは10年がたちました。「日本一のさくらんぼをつくりたい」が口ぐせだった邦光さんは懸命に勉強を重ねていました。志半ばで病に倒れてしまいましたが、邦光さんが考えだした「垣根つくり」という独特の栽培方法の研修に本場・山形県から毎年のように視察の人々が訪れます。
邦光さんの志はエツ子さんとさとみさんにしっかりと引き継がれています。邦光さんの志が花となり、エツ子さんとさとみさんの願いが受粉され、親子の愛が赤く実るのは5月です。
平成20年3月10日掲載
松代にお住まいの宮本智(みやもとさとし)さんは昭和6年生まれの76才。いまは26年前からはじめた20アールで栽培しているアスパラガスの収穫に追われています。
例年、2月の中旬頃から収穫が始まります。4月に入るとアスパラガスの成長に追われるように忙しくなり、収穫は朝と夕の二度になるそうです。1、穂先がまっすぐで 2、開いていないものがいい、と教えていただきました。
「農業にプライドを持っている」と語る宮本智さん。日々の仕事をコツコツと積み上げて、社会との関わり方を高め続ける努力こそが農業のプライドと誇りになるのでしょう。「夢とロマンをもって農業に取り組む」宮本智さんの姿にわたしたちも励まされます。
平成20年3月3日掲載
農業を職業として意欲と能力のあるプロの農業者を育成 するために認定農業者制度があります。松代清野の花見敏史さん(52才)はその認定農業者のひとりです。
ハウス栽培のトマトやキュウリなど20種以上の多品目の野菜を栽培しています。有機質肥料を使い、できるだけ農薬の使用をひかえているそうです。川中島合戦で上杉謙信が陣をかまえた妻女山の近くの500坪のハウスでは、いまが「つるさげ」と呼ばれるトマトの誘引作業の真っ最中。これはクリップでトマトの樹を挟み、上から吊るすようにして管理や収穫をスムーズにする作業です。
敏史さんは農業をはじめて15年。両親、妻といっしょに「頭をつかった農業」に取組んでいます。
平成20年2月25日掲載
川中島で「川中島白桃」の栽培に取組んでいる清水昭二さんは昭和7年生まれの75才。昭和50年頃、はじめて桃の栽培を始めました。そのころはわからないことばかりであったそうです。しかし、農業への情熱だけは誰にも負けませんでした。
桃の木が休眠している冬のいまが剪定作業の真っ最中。ハサミやノコギリを使ってほぼ一定の形に仕立てます。それは地元の千野正雄氏が考案した「斜立主幹形仕立て」です。桃の木全体の形を確認しながら枝を切り落としていきます。単純に見えますが経験と知恵が勝負の仕事です。
忙しくなると「涙を三度ながして嫁にだした」一人娘さんが手伝ってくれます。「命をつなぐ農業を軽くみるなよ」といつも教えて育てあげた娘さんだそうです。
平成20年2月18日掲載
鬼無里地区生活改善グループ協議会は乾燥野菜の普及に取組んでいます。
「鬼無里は新潟に境を接する日本海型気候の豪雪地帯です。今でこそ、車で自由に買い物に出かけたり、移動スーパーが訪れたり、お金さえあれば何でも手に入ります。また、冷蔵庫で冷凍をしておくことも可能です。その昔は「知恵」によりさまざまな「たべもの」を手に入れていました。数多くの知恵のうち「凍み」があります。真冬の冷たい空気に触れさせることで、野菜の水分を凍らせて脱水します。こうすることで野菜の保存性を高め、不足気味な早春の食卓をにぎやかにしました。特に、寒干し大根の煮物は、お田植えの際には欠かせないものでした。それは、たっぷりの水で戻してから食べる様子が、その年の米作りに水が豊富にあるようにと願ってのことでした」。(当日資料より)
平成20年2月12日掲載
長野市保科は保科川がつくる扇状地です。その土地は扇状地特有の大小さまざまな大きさの礫からなっており、大変水を通し易く、また、標高が高いこともあり、ぶどう栽培に適しています。
峯村聰さんは、平行整枝・短梢剪定による誰にも簡単に取り組めるぶどう栽培方法に取組んでいます。この方法は省力で栽培管理ができる革命的なもので、長野オリジナル品種で皮ごと食べられるナガノパープルやピオーネの振興を図る計画も進められています。従来のX字型長梢剪定による種あり栽培から平行整枝短梢剪定による種なし栽培への転換によりぶどう産業の新たな展開が期待されています。
このシリーズでは峯村さんの作業を紹介しながらぶどうの成長記録を掲載していきます。