長野市農業公社

農は人にあり

杏 中村毅さん Vol.27

平成20年6月30日掲載

松代東条ではいま、あんずの収穫の最盛期をむかえています。

東条は千曲市森・倉科とならんで善光寺平のあんずの名産地です。中村毅さん(71)の畑では一家総出のたのしい収穫作業が行われています。栽培種はジャムにすると最高に美味な新潟大実。あんずは4月の開花から6月の収穫までの時間が短い上に袋掛けの作業もいらず、実の色で収穫期が判断しやすく、キズになりにくいのが長所。

あんずの美味しい食べ方を奥様の信枝さんに教えていただきました。<あんずの一夜漬け>あんずを二つに割り、3%の塩で重しをのせて6時間ほど漬け、水が出たらよく拭き取って、好みの量の砂糖をふりかけ、冷蔵庫で適度に冷して食べると美味しいそうです。おためしください。

にんにく 窪田豊機さん Vol.26

平成20年6月23日掲載

大岡の窪田豊機さん、市川利雄さん、小林壹男さんらのグループは、10年程前からニンニクの栽培と活用に取組んでいます。

高齢化によって米作りが困難になりつつあるなかで、収穫と出荷の調整が比較的容易にできるニンニクに注目しました。また、タマネギより栽培が楽で、熊や猿の害にもあわないことも利点です。栽培種は「ホワイト6片」。昔からニンニクはさまざまな薬効が認められて強壮剤として用いられてきました。ニンニクを食べていれば風邪をひかないといわれてもきました。グループでは「にんにくの甘露煮」を試作しました。

年をとっても地元で農業ができるように、それによって人のつながりができ、経済的支えがしっかりできるように、これが目標です。

たまねぎ 後藤佳和さん Vol.25

平成20年6月16日掲載

後藤佳和さんと紀子さんは清野のおよそ10アールの畑でたまねぎを栽培しています。品種は生で食べても辛みが少なく甘みが極めて強いといわれている“甘70”です。このあたりのたまねぎはかつては水稲の裏作として作られてきました。

いま、後藤さんはたまねぎのほかに、長いも、葉菜、ゴボウをつくっています。「曇雨がつづくと“べと病”などの病気にかかる心配で悩まされますが、わたしがつくったものを食べてもらえると考えるととてもうれしいし、それだけの努力もしているから、自信をもって送り出しているんです」。

信濃の穀倉地帯といわれる善光寺平のまんなかで後藤さんの農業にかける情熱は枯れることはありません。

ミニトマト 荒井清さん Vol.24

平成20年6月9日掲載

荒井さんが栽培しているトマトの真っ赤な色は荒井さんの農業にかける情熱の色かもしれません。

荒井さんは、無化学肥料、50%減農薬栽培のうえに燐酸優先型生育、アミノ酸態窒素と細胞密度向上で糖度増加をめざし、また、光合成促進栽培と硝酸態チッソ含量の少量化による「うまくて安全で安心して食べられる」農産物を消費者に届けることを目標にしています。荒井さんが栽培しているトマトは微生物酵素農法を基本として、化学肥料を使わず酵素で土と作物の自然力を引き出してトマトを育てています。皮が柔らかく、すっきりした甘味が特徴です。

「生育の鍵を握るのは土地の力であり、育てる力の機能を持つ土づくり」こそが農業の原点と考えています。

米づくり 後藤貴史さん Vol.23

平成20年6月2日掲載

5月27日(水)篠ノ井石川で、農業組合法人510ファーム・後藤貴史さん(40)が今年初めての田植えを行いました。後藤さんが側条施肥による減肥と疎植栽培でつくるコシヒカリは長野県原産地呼称管理制度に「塩崎米」として登録されています。

「稲は地力で、麦は肥料で作れ」という言葉があるそうですが、年々の農業従事者高齢化にともない、田んぼが本来の力を保ち続けることが困難になってきています。その「地力」を耕し維持させるため後藤さんの出番が多くなっています。

後藤さんがあやつる田植機は8条植えの大型農機です。後藤さんのスピーディーでたくましい仕事ぶりはまさに「田んぼのスーパーマン」。頼りがいのある顔が印象的です。

サクランボ 大澤永治さん Vol.22

平成20年5月26日掲載

三才で農業を営む大澤永治さん。ことしも、朝の4時から夜の7時まで収穫、箱詰め、出荷と家族4人(写真:左から長女・暢子さん、永治さん、次男・寿士さん、妻・みつ江さん)、さくらんぼの収穫作業に追われています。

佐藤錦、正光錦、月山錦、さおりを栽培しています。それぞれに甘味、酸味の特徴があります。さくらんぼは保存がきかないので旬がはっきりしています。日本では明治9年から全国に広まりましたが、その栽培は難しく人の知恵と努力が必要とされてきました。気象条件の難しさもふくめて手間がかかり、永治さんのビニールハウスでもこまめな温度管理と雨よけがおこなわれています。

いま、さくらんぼがいっせいに実り「赤い宝石」がきらきらと輝いています。

有機栽培米田植え 大平芳慧さん Vol.21

平成20年5月19日掲載

大岡の大平芳慧さんは、自然の力を生かし、環境を汚染しない農業に取組んでいます。米の安全性を水と水田の環境を守り支えることから学ぼうと水田環境鑑定士を修得し、また、米の食味、品質、栽培法を鑑定する食味鑑定士も身につけました。

「米は水が基本」、この土地に生まれ、18才から母と一緒に農業をしてきた大平さんは、この土地で生まれる米にぜったいの自信を持っています。「農業が縁で日本全国を旅行ができ、いろいろな人に出会えて喜びを分かち合うことができる。ずくをだせば生活がうるおう。やめることはいつでもできる、いつまでできるか、いくつまでできるか、挑戦してみよと思う」今日も、大平さんは笑顔で農業と向き合っています。

りんご栽培 荒井忠幸さん Vol.20

平成20年5月12日掲載

豊野町蟹沢の荒井忠幸さん(42)は、りんごとぶどうを栽培しています。りんごでは新しい農業と地域振興に取り組む青年農業者に贈る中日農業賞を受賞し、ぶどうは巨峰の種有りにこだわっています。いまはりんごの摘果作業に追われています。

「りんごは美味いものをつくるのは当然、さらに皆さんに食べていただいて何かを感じてほしい、美味しく食べられる日々の健康やごくあたりまえの生活が営まれている喜びを実感してほしい、私がつくるりんごやぶどうがそのきっかけになれば嬉しい」。

妻・恵子さんは小布施町で開院している神経内科の専門医。医療と農業、まさに「医食同源」。夫婦でその接点のはるか高みをめざしています。
http://www.janis.or.jp/users/chu798

梨栽培(南水) 大沢健一さん Vol.19

平成20年5月7日掲載

大沢健一さん51才。農業に就いて30年。この梨畑もほぼ同年齢で50アールの栽培地です。ほかにりんごを100アール、水田を14アール、すももを5アール栽培しています。

農家の長男に生まれた健一さんは子どものときから家の仕事を継ぐものだと思い続けて特別な迷いもなく農業の道を選んだそうです。「りんごも梨も、ものを言うことはありませんが、形になってあらわれます、手入れの愛情は伝わるものなんです。子どもたちには、社会のなかにある農業なんだから、いろんな社会を見てからでも農業を始めるには決して遅くはないと言ってあります」

センスのよい生き方が洋服の着こなしにもあらわれて「あーこんなふうに農業をしてみたいな」と思わせる大沢さんでした。

梨栽培(ラ・フランス) 中沢勝茂さん Vol.18

平成20年4月26日掲載

市内駒沢の中沢勝茂さん(70才)の梨畑では、やわらかくやさしい花色につつまれて受粉作業がおこなわれています。このあたりで洋梨の栽培がはじまったのは20年ほど前。洋梨は食べごろの判断が難しいといわれています。洋梨は和梨と違い、木で完熟したものを食べるのではなく、ある程度、木で熟したものを冷蔵庫で一定の温度で2週間程保存し追熟させてから出荷されます。

「ラ・フランス」は明治36年にフランスから輸入されたといわれています。見た目はゴツゴツしていますが、食べ頃のラ・フランスは和梨にはない柔らかな舌触りと豊かな香りがあり、一度食べたら忘れられない味が特徴です。

「仕事はきついが、あと10年は頑張りたい」と中沢さんは張り切っています。