平成21年4月6日掲載
長野市若穂保科。地元の農家の仲間三軒が手を取り合って昨年9月に「信州ほしな食彩園」をたちあげました。たのしみつつ自立する農業をめざしています。
春のレタスから春掘り長ネギやそのまま食べても塩味がするアイスプラントなどなるべく多くの野菜栽培に挑戦し、7月からはプルーンやぶどう、りんごの栽培に取組み、安心で安全な野菜・果物を直接消費者の手元へ届けようと張り切っています。
また、5月31日から8回シリーズで小学生の親子を対象とした食農体験教室を計画しています。野菜やりんごの栽培体験。収穫した農産物や地域に伝わる行事食などの調理体験。食べられる野草の採取や野遊びクッキング体験など多彩なプログラムです。
平成21年3月30日掲載
長野市大岡で循環型農業を実践している農楽里ファームは「伝統的な農村の暮らしや農法を続けて農村風景を生きた形で引き継いでいくこと、その価値を認め支えていく人の環を作っていくことを同時に進め、都市住民1人あたり1畝の農地とそれを囲む傾畔や山里を支えていく仕組みを作る」プロジェクトをスタートしようとしています。これは「都市住民1人1畝で中山間地集落の農地を保存して、穀物自給を視野に入れた集落運営」を目指すものです。農楽里ファームで生産されたものは東京や地元長野市内の自然食レストランに直売しています。
まったく経済的に不利な中山間の地域でも集落が形成されて人の絆によって維持されてきました。いかに我が古里、我が集落という意識をふたたび持ち得るか、農楽里ファームは挑戦しています。
平成21年3月23日掲載
長野の青果物流通をささえる長印長野松本ホールディングスは平成18年に長印ながのファームを設立して地域農業の活性化に挑戦しています。エムウェーブが近くに見える大豆島地区のおよそ6ヘクタールの土地を確保してレタスなどを栽培しています。いまはその定植作業に追われています。
「わが社の母体が市場なのでお客様の要望にそった売れるものの栽培が基本です。売れるものづくりを地域の皆さんといっしょにやって行きたい。近くを通りかかったらぜひ声をかけてください」(若林社長)。
地元で生産された青果物を地元で消費するという「地産地消」を基本に地元に根ざした新しい感覚の農業システムの構築を進めています。今年からスイートコーンの栽培も計画中です。
平成21年3月16日掲載
長野市大岡はのどかな山里です。晴れた日は美しい棚田と北アルプスが一望できる高台に大岡温泉があります。田浦哲さんは2007年にアグリカ大岡を立ち上げて、大岡温泉を拠点にして農業に取組んでいます。
・農業の伝統を知り未来に発展させる・農業を基盤とする活動を通して地域社会に貢献する・農業を通じて、生産者と消費者が協力し合える社会を実現する、を活動の理念としています。
そして今春、地元にNPO法人を立ち上げて農業を中心にすえた地域活動に取組もうとしています。「皆でズクを出し半歩でも進み、一寸背伸びして手を伸ばし、少しずつ希望を実現していきましょう。より高い夢の実現は、より大きな喜びがあると言われています。そんな喜びを皆で味わいましょう。農業生産者と都市生活者が協力して作る文化の形成を目指します。」
平成21年3月9日掲載
長野市北部、主要地方道長野信濃線沿いに坂中集落があります。標高650mの典型的な中山間地です。3月8日、坂中直接支払事業グループと浅川遊休農地活性化委員会、JAながの女性部吉田支部のみなさんが、みそたきをして1年分のみそを仕込みました。昔から、みそたきは隣近所が手伝い合うにぎやかな春の行事でした。地元の遊休農地7アールで栽培した大豆を丁寧にあらい、25キロずつ8つの釜で半日かけてじっくり煮て、ふっくらとした豆に糀、塩、煮汁を加えてよく混ぜて、かたくかためて樽につめます。
野菜などがいっぱい入ったみそ汁は家族だんらんの食卓で大切なおかず。斉藤義信さんら坂中直接支払事業グループは遊休農地を防止する活動など、今は集落を離れている子供たちがいつでも故郷へ戻って来られるような地域づくりに集落一丸となって取組んでいます。
みそ汁はふるさとの味。ふるさとはいつでも待っていてくれます。
平成21年3月2日掲載
長野市豊野の「とよの農産加工グループぽむ・ど・まむ」は地元でとれた材料をつかった製品づくりに取組んでいます。地元の主婦ら7人が一昨年の12月に立ち上げました。
一番人気の「かぼりん」のほか、「りんご入りマドレーヌ」「りんごグラッセ」「りんごジャム」「一口まんじゅう」を手作りで作っています。その材料のカボチャ、あずき、りんごなどは地元でとれたものを使っています。また保存料など添加物はいっさい使っていません。「地産地消、添加物ナシ、まぜものナシ」がメンバーの自慢です。「かぼりん」はカボチャとあずきをリンゴジュースで練り込んでつくっています。一個120円で隣の豊野温泉りんごの湯やアグリながぬまで販売しています。
「ぽむ・ど・まむ」は「りんごのかあちゃん」の意味とか、とことん地元にこだわっています。
平成21年2月23日掲載
長野市若穂綿内春山にエルエー春山(LA春山)有限会社が野菜を育てている農業ハウスがあります。代表は望月美代子さん。平成8年に地元の女性だけの仲間4人で起業し農業に取組んでいます。
女性だけで農業をやろうとしたので、レディースのL、アグリカルチャーのAに地名の春山をつなげて会社の名前にしたそうです。いまでもスタッフはほとんどが女性の11名。ハウスの広さは3反歩。起業当時からサラダ菜を栽培して来ましたが、いまではクレソン、ミズナ、ミツバが加わりました。収穫作業は午前中に行い、とれたばかりのサラダ菜の一つひとつを袋につめて出荷します。
「やればできる」、地域の農村女性の起業が農業と地域に活力と自信をもたらし、農村女性の古いイメージから脱却した姿がここにあります。すべては「人起こし」がスタートです。
平成21年2月16日掲載
長野市青木島町に宮下敏郎さん(54)と美穂子さんがチンゲンサイを育てているハウスがあります。敏郎さんは農家の跡継ぎとして脱サラし、平成12年に15アールのハウスを建設してチンゲンサイ、小ねぎ、レタス、アスパラ菜の水耕栽培に精力的に取組んでいます。
冬の12月から4月まではチンゲンサイの収穫に毎日追われています。チンゲンサイの生育期間は小ねぎのほぼ半分の50日。「チンゲンサイは短期間で計画的に栽培ができ軽量で温度管理も楽です」。宮下さんは毎日、200グラム入りの600袋分を収穫、出荷しています。そのおよそ4割は地元の農協で、6割は長野市を中心としたスーパーで販売されています。県外に出荷されていない本物の地産地消のチンゲンサイです。
スタッフはパートさん4名と家族3名の7人。ハウスは家庭的な笑顔があふれています。
平成21年2月9日掲載
長野市篠ノ井東福寺。長野オリンピック開閉式会場になった南長野運動公園の近くに竹内保智さんと裕子さんがイチゴを育てているハウスがあります。
農家の長男である保智さんは長野オリンピックが開かれた年の秋、それまでの会社勤めをやめてイチゴ栽培に取組みはじめました。ハウス内は水耕の二段の立体栽培になっていて清潔な環境が整い適温に保たれていて雨や雪の心配は無用です。1万1千株のイチゴ(章姫)がきれいな水とたくさんの太陽の光を浴びてすくすくと育っています。収穫は朝、気温が低いうちにひと粒ずつ丁寧に手摘みをします。夫婦ならではの息のあった共同作業です。
人間のつくり出すものにその人の感性が伝わるように、竹内保智さんと裕子さんのおだやかな人柄が自然の恩恵に助けられながら「イチゴのいのち」を育んでいます。
平成21年2月2日掲載
長野市篠ノ井。住宅に囲まれるようにしてアイ農場の小松菜栽培ハウスがあります。
山岸良子さんが小松菜をつくりはじめたのは平成13年。小松菜はアクがなく茎も柔らかくカルシウムがたっぷりな人気の野菜です。どんな料理にも便利ですが、サラダでいただく生の小松菜はシャキシャキとした食感が楽しめます。山岸良子さんのハウスは水耕栽培です。ハウスの中は水の音、緑の香り、太陽の光、すくすくとした緑に包まれて「野菜の力」を実感できる別世界の居心地。8時半から女性だけの総勢6人で収穫作業、そして午前中に出荷作業。土曜日、日曜日は休み。「女性だけで家庭の仕事と両立させながらやっていきたい」と山岸さんは「農業のある暮らし」と楽しんでいます。
アイ農場の小松菜は地産地消。地元のスーパー、学校給食で地域とつながっています。