長野市農業公社

農は人にあり

きのこ栽培(なめ茸) 久保田勝喜さん vol.107

平成22年1月25日掲載

中条の久保田勝喜さんは昭和49年から、なめこ栽培に取り組み、現在15万本(ビン)の生育を管理しています。久保田さんが生産するなめこは毎年の品評会において高い評価を受けています。ここで袋詰めした商品は毎日、長野市内のスーパーへ直に納品をしています。

なめこは鮮度管理がいちばん難しいといわれています。お客さまの食卓に届くまでが、なめこ栽培の仕事ととらえ、発酵をおさえるための保冷に気を配り品質管理を徹底させています。お客様からいただく評価こそが仕事の励みであり、自信をもっていいものをつくるための努力につながっています。

久保田さんは、作るよろこび、売れるよろこび、食べるよろこびが実感できる魅力ある農業をめざしています。

めん羊 峯村元造さん vol.106

平成22年1月18日掲載

信州新町はジンギスカンの町です。この地域におけるめん羊の飼育の歴史は古く、昭和30年代の最盛期には5000頭を数え、市が立ち全国からの買付けで賑わったそうです。当時は羊毛をとるためのコリデール種が飼われていました。

長野県では明治22年に北佐久郡に導入されたのがはじまりといわれています。戦後に急増して昭和31年には8万8000頭にも達し、北海道、福島県に次ぐ飼育頭数でした。しかし、信州新町では昭和40年代には一頭もいなくなりました。

その後、昭和56年に峯村さん宅で二頭の羊・サホーク種が飼われ始めたのを期に、羊肉をつかった「ジンギスカンの町」として地域の活性化が図られはじめました。

信州コメコメ倶楽部 中島武久さん・轟和昌さん vol.105

平成22年1月11日掲載

信州コメコメ倶楽部のメンバーは長野県立長野商業高校の昭和34年度卒業の同期生7名によって2008年に結成されました。市内富竹で2反歩の水田を借りて米づくりを始めました。メンバーはみな農業は初めてでした。しかし、50年来の同期生の絆は固く結ばれていて年ごとに耕作面積を増やし、休耕田の再開発までも手がけるようになりました。今年は8反歩に水田面積を増やし、開墾を進めている休耕田にカボチャを植付け、2反歩の畑の耕作を目標にたてました。

「人生二毛作」と言われています。また、「年をとったら、若かったときより多くのことをしなければならぬ」というゲーテの言葉があります。定年をポジティブにとらえ、農のある新しい暮らしに挑戦しています。

鬼無里みそラスク、えごまラスク 渡辺寛治さん vol.104

平成21年12月21日掲載

「ながのいのち推進協議会」のメンバーである「鬼無里手づくり味噌の会」と「有限会社戸崎」が共同で、みそラスクとえごまラスクを開発しました。有限会社戸崎は長野市を中心に「リトルマーメイド」3店を運営しています。

「地産地消の時代の中でなにか信州長野のローカリティーあふれる素材をつかった新しい商品を開発したいいう強い思いを持ってきました」と語る戸崎代表の渡辺さん。地元の味噌をより多くの人たちに味わっていただきいという「鬼無里手づくり味噌の会」と渡辺さんの思いを繋ぎ合わせるお手伝いを長野市農業公社がさせていただきました。

現在登録いただいている賛助会員様は100余団体です。会員相互の異業種交流と農工商の連携を進めて参ります。

ふれあい野菜市 山上紀子さん vol.103

平成21年12月14日掲載

JAながの吉田女性部ふれあい野菜市ブループの皆さんは平成7年から毎月第二火曜日に上松のJAながの第一支所で野菜市を開いてきました。市の開く日は午前7時ごろから新鮮な野菜と果実が集まってきます。にら、さつまいも、さといも、甘柿、ひたし豆、長ネギ、大根、かぶ菜、野沢菜、人参、銀杏、りんご、白菜、長いも、ゴボウ、ニンニク、ミズナ、小松菜、じゃがいも、ロザリアビアンコ、黒豆、小豆、インゲン豆、ブロッコリーなど、多彩です。

開店から15分ほどでほとんどが完売となります。年間の売上げはおよそ300万円。農産物を通して会員同士が志を確かめ合い、お客様とのふれあいに励まされています。

12月8日で今年の営業は終了しました。

花卉栽培「ユーホルピアフルゲンス」 中村弘衛さん vol.102

平成21年12月7日掲載

長野市杵淵の中村弘衛さんは7アールの花卉園芸を専門としています。中村さんが栽培するユーホルビアフルゲンスは11月10日から出荷がはじまり、クリスマスに向けて需要が高まるこの時期が出荷最盛期です。

中村さんは16年前からこの花を栽培していますが、地元のJAグリーン長野が全国一の出荷量を持っていています。原産国はメキシコ。色は赤、橙、黄、白、桃色の五色です。

15度から20度の室温に保たれたビニールハウスで出荷を待つユーホルビアフルゲンス。出荷は来年1月までで、JAグリーン長野は東京、大阪方面を中心に約16万本を予定しているそうです。ちなみに花ことばは「輝かしい未来」。新年を迎えるいまこそいちばんふさわしい花です。

長芋 上原清治さん vol.101

平成21年11月30日掲載

長野市松代地区は長野県を代表する長いもの産地です。千曲川が氾濫するたびに肥沃な土壌となりました。上原清治さんはグリーン長野農業協同組合の根菜部会長として活躍しています。上原さんの畑では5月に植え付けした長いもの収穫最盛期をむかえています。

松代の長いもは甘くて粘りが強いのが特徴。長いもは究極の食材といわれビタミンがバランスよく含まれ消化酵素もたっぷりで、滋養強壮の効果が高く疲労回復に最適と言われています。となりの中国では漢方薬としても利用されているとか。

上原さんは父親がバックホーで長いもを傷つけないように掘った深い溝にそって清治さんがスコップで丁寧に掘り出して行きます。土の香りがたっぷり漂います。

大豆 八田信正さん vol.100

平成21年11月23日掲載

有限会社八光食品の八田信正会長は長野市田中地区の遊休農地約3ヘクタールで大豆を栽培しています。八田さんが昭和43年、27才で起業した豆腐製品の有限会社「八光食品」が一年間に使う大豆の量は約27ヘクタール分。豆腐をつくるのに必要なものは「豆乳」「にがり」「水」の三種類だけ。それぞれがすぐに豆腐の味に影響するといわれています。だからこそ「大豆」本来の力が大切なのです。しかし輸入大豆にたよりがちでタンパク質が豊富な国産大豆の生産量が伸びないのが実状。毎年、工場周辺(市内田中、上野地区)で大豆の生産量の向上につとめています。

八田さんは「味に生きる」の理念を掲げ、素材と水に格別のこだわりをもち、豆腐づくりの道を究めています。

りんご「ふじ」 中牧清高さん vol.99

平成21年11月16日掲載

中牧清高さんは23才で農業をはじめ、いまは1.5ヘクタールの土地で、ふじを中心にリンゴを栽培しています。「おもわぬことで計画通りに出来ないことはたくさんありますが旨いと言ってくれるお客さんの声が聞ければ、それで満足です」と中牧さん。「人にとらわれず、時間にとらわれずに働けることが農業の魅力です。息子は高校で農業を学んでいます、胸を張ってこの仕事をすすめます」と笑顔です。

リンゴほど人に愛され、詩歌にうたわれてきました。「まだあげ初めし前髪の 林檎のもとに見えしとき 前にさしたる花櫛の 花ある君と思ひけり やさしく白き手をのべて 林檎をわれにあたへしは 薄紅の秋の実に 人こひ初めしはじめなり」。誰もの青春にリンゴが甘酸っぱく登場します。

松代一本葱 有賀文成さん vol.98

平成21年11月9日掲載

松代清野・有賀文成さんは「松代一本ねぎ」をつくっています。松代一本ねぎは松本一本ねぎとともにネギの有力ブランドです。松代一本ねぎは松本一本ねぎよりもその歴史が古いといわれています。葉は濃い緑色、茎は太くて長く、肉質は厚く柔らかく、しまりのよい甘味が特徴です。これからの寒い季節の鍋料理にはもってこいです。

作家・池波正太郎はつぎのように書いています。「牛肉のすき焼をするときも、私は葱をつかうだけだ。豆腐もシラタキも入れない。鍋の種類によっては、おしまいに出汁を紙で漉し、これを熱い御飯にかけまわし、さらし葱のきざんだのを少し入れて食べる。」(「味と映画の歳時記」より)皆さんもためしてみてください。