長野市農業公社

農は人にあり

川中島白桃 花石堅志さん vol.137

平成22年8月23日掲載

長野市川中島は桃の産地です。「川中島白桃」「川中島白鳳」はともに押しも押されもしない優良ブランドです。そのなかにあって「野池白桃・紅錦香(くにか)」は平成2年に野池今朝喜さんによって品種登録された超優良品種です。

この桃が生まれた農園の記録によると、一般的な川中島白桃より糖度が高く、色づきがよく、大きく、ざらざらとした食感がなく、あくまでもなめらで、しぶみはありません。桃の名前「紅錦香(くにか)」はこの桃が生まれた「くにか農園」園主の父である品種登録者・野池今朝喜さんの妻の名前だそうです。

川中島で農業者のロマンと夫婦の愛が今年も大きな実をつけました。花石堅志さんは定年後の人生をこの桃とともに生きようと決めました。

リンドウ 戸谷智幸・起よさん vol.136

平成22年8月16日掲載

典型的な中山間地域の鬼無里。穂をつけはじめた水田に囲まれてリンドウが栽培されています。リンドウは畑ではなく水田の稲が育った土でなければ育たないそうです。戸谷智幸・起よさん夫婦は10年前からリンドウ栽培にとりくんでいます。中山間地域の耕作可能なわずかな面積の土地で収益向上ために始めました。

リンドウの栽培は岩手県が盛んで長野県は面積でその15分の1、生産量で10分の1です。最近は北海道でもさかんになりました。しかし、鬼無里の寒暖差のある気候が岩手県産に負けない色鮮やかなリンドウをつくっています。

リンドウは盆花にかかせません。ことしは天候不順が影響して岩手県産が遅れているため戸谷さんは毎朝5時から収穫出荷作業に追われています。

トウモロコシ 和田元さん vol.135

平成22年8月9日掲載

長野市戸隠追通。旧戸隠村の西方にあり鬼無里に通じる国道406号線沿いにある集落です。和田元さんの畑でトウモロコシ「グラビス」の収穫最盛期をむかえています。

「グラビス」は栽培の難しい白とうもろこし「ピュアホワイト」に、甘みのある黄色とうもろこし「ミエルコーン」をかけあわせた甘味の強い最高級のトウモロコシと言われています。そして戸隠の昼夜の寒暖差がさらに一味のおいしさを加えています。トウモロコシのしっぽのようなヒゲ(めしべ)が茶色に変わって来たら収穫の時期だそうです。

生で、焼いて、茹でて、蒸して、食べ方はいろいろです。「夏をかじる」そんな醍醐味を味あわせてくれる野菜です。

りんご「祝」 越川正人さん vol.134

平成22年8月2日掲載

りんご「祝」は早生の小玉りんごです。アメリカ原産種で7月中旬から収穫がはじまりました。「祝」は昔からお盆の供物用に使われて来ました。共和園芸農業協同組合員でりんご専門農家の越川正人さんは15本の「祝」を栽培しています。

「祝」の美味しい食べ方は丸かじりなら冷して食塩をつけて食べる。また、容器に適度の食塩水を作り、角氷をいれ、皮をむいて芯をとり4~8つに切り、浸して食べる。これが美味い。「祝」がもっている適度な酸味が夏バテに最高です。だから北アルプスの山小屋で販売されていて、夏山登山の疲労回復に一役かっています。

共和園芸農業協同組合ではネット販売で全国発送をしています。今月中旬お盆までの限定です。お早めに。

南瓜 中条かぼちゃの会 寺島重さん vol.133

平成22年7月26日掲載

長野市中条は大姥伝説の虫倉山を中心とした中山間地域です。そのほとんどが南斜面の陽当たりがよい土地です。そのせいでしょうか、住民はみな明るくおだやかな人柄です。

かぼちゃの会の会長・寺島重さんは「中條重(なかじょうかさね)」の芸名をもつ演歌歌手です。その歌は「北信濃ロマン街道」「ふるさと中条」「信州おやき音頭」など地元の宝、誇りを歌い上げています。郷土の荒れている土地をなんとかしたいと事務局長・塩入章光さんらとカボチャを作りはじめて4年目になります。

いま育っているカボチャは「味平」。今年は豊作です。10アールの畑で2キロのカボチャがおよそ1600個収穫できます。「味平」の初出荷は8月2日です。

夏イチゴ 北澤正雄さん vol.132

平成22年7月19日掲載

飯縄山をあおぐ上ヶ屋(栄峰)地区で北澤正雄さんが長野県生まれの夏イチゴ・サマープリンセス栽培に取り組んでいます。キャベツ栽培から転換して9年になります。

サマープリンセスは長野県の試験場で生まれ、平成12年に品種登録された長野県オリジナルです。きれいな円錐形でさわやかな赤色。甘さに加え適度な酸味がケーキなど加工用に適しています。夏秋のイチゴはいままではアメリカ産の冷凍ものが主力でしたが安全・安心の国産品が求められてきています。

4月から収穫がはじまり11月まで出荷が続きます。飯綱高原の高冷地特有の昼夜の気温差が糖度の高いイチゴになります。そしてこの笑顔こそがイチゴがすくすく育つ栄養源です。

花「カラー」 荻原紫芝さん vol.131

平成22年7月12日掲載

信州新町はサトイモ科の花「カラー」の全国有数の産地です。今、その出荷の最盛期をむかえていて、栽培する農家では早朝からの収穫作業が行われています。

荻原紫芝さんは90アールの畑でカラーを栽培しています。出荷が忙しくなると10アールで1万5千本のカラーを収穫するそうです。

荻原さんが栽培する花の量は信州新町全体のおよそ半分。荒廃地を整備してカラー栽培にとりくんで20年。知恵を出し工夫を重ね球根を冷蔵庫で保存する方法等を考案しました。それにより花の開花時期を調整することに成功し6月から10月まで安定的に出荷できるようになりました。「荒地でも栽培でき力仕事もないので、中山間地の高齢者が取り組むには好条件な花だとおもいます」

杏栽培 「葡萄園のむら」 野村隆夫さん vol.130

平成22年7月5日掲載

脱サラした野村隆夫さんは長野市東条の実家で「葡萄園のむら」を起業して、ブドウ、アンズ、ネクタリン、梨、柿、水稲の栽培に取り組んでいます。いまは鮮やかに色づいたアンズの出荷の最盛期です。両親といっしょにその収穫に追われています。

東条地区のアンズ農家は100世帯。お互いに助け合って栽培に取り組んでいます。昨年は東条地区全体で130トンの出荷量がありました。先月26日が初出荷日。葡萄園のむらは800kgの出荷ができました。7月中旬まで親子3人の時間に追われるような収穫作業がつづきます。

北は青森、南は鹿児島のほぼ全国へ出荷されています。「葡萄園のむら」の総出荷個数は約11万個になるそうです。

ブルーベリー 塚田清秀さん vol.129

平成22年6月28日掲載

信更町安庭の国道19号沿いに塚田清秀さんが経営する塚田農園があります。2003年から実が重くないもので、消毒をすることもなく、大型の農機具をつかわない農業を模索してブルーベリーの栽培をはじめました。

塚田さんには「安全で、なるべく人の手を加えずに自然の力で育った食物をより多くの人に届けたい」という強い信念があります。農園では12種500本のブルーベリーが育っています。無農薬栽培されたブルーベリーをもっと多くの人に楽しんでもらいたいと農園を開放して新鮮なブルーベリーの摘み取り体験を7月下旬まで行っています。園内にある信州ブルーベリー工房では果実感が豊富な低糖度・無添加ジャムを販売しています。

小梅栽培 新井忠典さん vol.128

平成22年6月21日掲載

長野県は小梅の生産量が全国第一位です。なかでも長野市信州新町は長野県北部いちばんの梅の産地です。梅の花が咲く頃から犀川ダム湖「琅鶴湖・ろうかくこ」などで花見や梅とりツアーなど恒例のイベントが開催されます。また、農業の振興と農山村づくりを推進するため、遊休荒廃地を整備して小梅の新埴がすすめれています。

新井忠典さんは中条成山地区などのおよそ4反歩で150本の梅を栽培しています。1本でおよそ40kgが収穫できるそうです。畑一面にネットを敷き詰め、特殊な機械で枝をゆすり実を落とします。それを拾い、ゴミをわけて、コンテナにつめて出荷します。なかなか手間がかかります。JAながの さいがわ営農センターでは昨年250トンの出荷がありました。