平成23年6月13日掲載
長野市小田切久保は犀川からしばらく登ったところにある静かで小さな集落です。それでも一昔前は子どもの声が山々にこだまする山村だったことでしょう。奥さんと農業を営む宮坂久さんは76才。子どもたちはみなこの土地を離れて生活の基盤を築いています。
夫婦は斜面の多いこの土地でワラビ栽培に精魂を傾けています。7年前から2人が栽培している「アクなしワラビ」は見た目はまったく他のワラビと変わりませんが、ワラビ特有のアクがなく、ほとんどそのままで食べられるワラビです。
この時期、ワラビはもっともポピュラーな山菜です。そのアク抜きの手間が軽くなり都会の食卓でもますます人気のある山菜になることでしょう。宮坂さんは収穫したワラビはすべてJAに出荷しています。
平成23年6月6日掲載
長野市大岡。白岩成介さんは4年前に移住してきました。農業の経験はありませんでしたが、いまでは花豆、黒豆、ブルーベリー、米を作っています。これからは主に豆を主体にしていきたいと考えていますが、ニンニクを加工して出荷したいと考えています。栽培種は「ホワイト6片」。栽培が比較的に楽で、獣の害にもあわないことも利点です。昔からニンニクはさまざまな薬効が認められて強壮剤として用いられてきました。ニンニクを食べていれば風邪をひかないといわれてもきました。
年をとってもここでで農業ができるように、それによって経済的支えがしっかりできるようにすることが目標です。ニンニク加工開発の見込み、販売の方法などを研究中です。
平成23年5月30日掲載
長野市入山。平らな農地に乏しい傾斜地です。中山恒三郎さんは80代。畑をつないでいる坂道がつらいといいます。
中山さんはタバコの栽培を長く続けていましたが、手間のかかる作業が体力的に限界になり、8年ほど前から、わらびの栽培を始めました。わらびは収穫のたびに増えて行くそうです。また、傾斜地の上へ上へと繁殖して行くのだそうです。
昨今わらびは健康食ブームで人気がある山菜ですが、ことしは期待するほどの価格がついていないそうです。できるだけ根を傷つけないようにして採取して、約20本ほどを1束にして出荷します。1日、20~40束の収穫ができるそうです。
平成23年5月23日掲載
茎がすらりと伸びていることから、美人の形容として使われてきたシャクヤク。長野県は全国一の生産量を誇っています。全国生産量の半分以上は長野県で占めています。
市内若穂の倉島久子さんはシャクヤクの「小島の輝き」と「サラベル」を栽培しています。元々は、この場所でタマネギをつくっていましたが、母親の高齢による農作業困難から外に勤めていた仕事を辞めて、家に入り、花の栽培を始めました。シャクヤクのほかにトルコキキョウを栽培してJAに出荷しています。
いまは摘蕾作業をしています。およそ2ヵ月で収穫をむかえるそうです。
平成23年5月16日掲載
鬼無里地区出し。珍しい地名の集落です。かつては8戸の家がそれぞれの家庭を営んでいましたが、現在は3戸。それも若い人はいません。
樋口洋子さんは「行者にんにく」を栽培しています。行者にんにくは種をまいてから少なくても6年ほど経過しないと出荷できるものにはならないそうです。毎年少しずつ大きくなります。この日、樋口さんに案内していただいた畑では10年以上育て上げたりっぱな行者にんにくが青く風にゆれていました。鬼無里の中心部にある農林産物直売所「ちょっくら」に出荷しています。
行者にんにくはその名前のとおり、かなり精力的なパワーを持つ野菜です。いまが旬です。樋口さんは行者にんにくを育てながら鬼無里の土を守っています。
平成23年5月9日掲載
若穂地区の宮入邦輔さんは稲の育苗に情熱を注いでいます。宮入さんは若穂地区の筋まきを一手に引き受けています。
農家にとっては「種モミはいのち」とまで言われています。昔から「種まきは、おそくても八十八夜まで」といわれていて、4月中旬から農家はその年の苗代づくりに忙しくなります。その年の稲が育つ苗代づくりは稲作りでもっとも大事な春一番の作業だといわれています。「塩水選」という方法で選ばれた種モミを育苗マットで育てます。1反歩10アールの水田におよそ育苗箱30枚の稲が必要になります。
この年の豊作を担う一粒一粒を宮入さんは祈るような気持ちで育てています。
平成23年5月2日掲載
長くて寒い冬が抜けて、鬼無里もぽかぽかとした暖かい日差しに恵まれるようになりました。ゴールデンウィークの初日、鬼無里農林産物直売所・ちょっくらが「きなさ市」を開きました。
ちょくらは地元の農業者60名ほどが参加していて、それぞれが畑でつくった野菜などを持ち寄って販売しています。この日はメンバーが丹誠込めてつくった味噌をつかった地元の野菜が具たくさんのみそ汁や乾燥野菜の煮物を観光客に無料サービスしました。「おいしいね」とたいへん喜ばれていました。
フリーマーケットと料理教室も行われました。次回の「きなさ市」は5月29日(日)です。モチつきが行われるそうです。お楽しみに。
平成23年4月25日掲載
篠ノ井名物「こねつけ」は農産物直売所「たんぽぽ」の人気商品です。くるみ、味噌、えごまの3種類があります。米と小麦粉をまぜて油でじっくり焼きあげてあります。素朴な香ばしさと歯ごたえに人気の秘密があるようです。また手作りの味噌をつかった「ニラ入めしやきもち」150円も定番です。
今年は篠ノ井地区の観光キャンペーン「2011篠ノ井イヤー」です。篠ノ井住民自治協議会信里委員会が地元の茶臼山動物園にあたらしい売店「よってけや信里店」がオープンさせました。「たんぽぽ」が販売・管理委託を受けました。
動物園はおだやかな春の陽気に誘われて親子連れでにぎわっています。たんぽぽの綿毛がまたひとつ、ここに根付こうとしています。
平成23年4月18日掲載
NPO法人さくら会のみなさんが信更町安庭の「サラダバーク安庭」で野菜づくりに取り組んでいます。さくら会は発足して16年。心にハンディをもった人たちが生き生きと街のなかで暮らすためにさまざまな支援活動をしています。それはグループホーム、ケアホームであり、ショートステイや買物配達サービス、お茶のみサロンなどです。
この日は「サラダパーク安庭」でジャガイモの植え付け作業を行いました。野外の畑作業活動は心をほぐし体のリフレッシュになるそうです。収穫した実りは、さくら会が経営するお店で販売したり、施設の食事に利用されるそうです。
さくら会がめざすところは、「障害者も誰もが、社会の一員としてあたりまえに暮らせる街づくり」です。農業の力は計り知れないはずです。
平成23年4月11日掲載
小梅の生産がさかんな信州新町。ろうかく湖のほとりに梅園が広がっています。梅の花が咲く頃から犀川ダム湖「琅鶴湖・ろうかくこ」などで花見や梅とりツアーなど恒例のイベントが開催されます。
開花をむかえて、竹房ろうかく梅生産組合が中心となって「ろうかく梅園花まつり」が開催されました。およそ500本が今年も穏やか色合いの花をつけました。家族や友達の輪が花の下でにぎやかなに開花していました。
信州新町では、農業の振興と農山村づくりを推進するため、遊休荒廃地を整備して小梅の新埴がすすめれています。生産者の高齢化による産地維持が危ぶまれていますが地域が一体となって総力を結集して中山間地の特産品としてさらなる市場開拓に取組んでいます。