平成25年5月20日掲載
赤沼、津野、穂保、大町からなる長野市長沼地区でりんご栽培がはじまったのは明治30年ごろ。かつて、千曲川に沿ったこのあたりは常に水害に悩まされていた。桑、大豆といった低木のものはそのたびにことごとく全滅した。
この地に初めてりんごの苗を植えた人物は高見澤源太郎。高見澤は洪水による被害を受けない丈の高いりんごに注目し栽培を始めた。りんごは高値で売れた。「養蚕の繭2貫目とりんご2貫目が同じ値段の20銭で売れた」のである。
以来この地区ではりんご栽培をする農家が増えた。地区を通る国道18号は「アップルライン」とよばれるようになり、りんご狩りが盛んである。
平成25年5月13日掲載
長野市屋島。小池栄次さんはここでキュウリ13アール、ホウレンソウ30アール、ネギ10アールなどおよそ80アールの野菜栽培を行っています。
小池さんはそれまで勤務していた会社を退職後、長野県の新規就農里親研修期間の2年を経て平成24年に就農しました。いまは、寝る間を惜しんで働きづめですが、それでも、会社勤めでは得られなかった労働の達成感と充足感を得られているそうです。
農具をひとつずつをそろえ、一人で作業をすることが多く、仕事が追いつかないこともあるそうです。しかし、自分で考え自分で行動して自ら責任を負う、そんな働きかたを許してくれる農業だからこそ、とことん打ち込めるのかもしれません。
平成25年5月6日掲載
長野市浅川福岡。中島邑二さんは駒沢川沿いの斜面でウドの栽培をしてます。中島さんは会社を67才で退職後、自分なりの悠々とした時間をすごしたいという想いから畑仕事をするようになりました。
ウドを栽培して10年。いまも毎日一所懸命とりくんでいます。山の斜面にモミガラなどを運び上げ、土とよくまぜて耕します。そして白い茎の部分が多いウドをつくるために畝を作ります。急がず慌てずウドの成長にあわせてゆったりと農作業を楽しんでいます。
中島さんのウドは香りがよく、野趣豊かな甘みと苦みが評判です。ウドは上松五叉路にある「うえまつ農産物直売所」で販売しています。天ぷら、ゴマ和え、きんぴらにして春の味覚を楽しんでみてはいかがですか。
平成25年4月29日掲載
長野市信州新町。小柳袈裟守さんは種モミを育苗箱にまいて発芽の準備をする「すじまき」の作業におわれています。
JAから育苗箱3500枚の作業を委託されています。育苗箱にマットを敷いて、機械に通して種モミを播きます。農家にとって「種モミはいのち」とまでいわれています。その一粒一粒は「塩水選」という選別法で選ばれた種モミです。1反歩10アールの水田に育苗箱30枚の苗が必要となります。育苗ハウスの中に育苗箱を並べます。
農家の高齢化にともない、年々その注文枚数が増える傾向にあるそうです。おそよ1ヵ月後に田植になります。
平成25年4月22日掲載
長野市真島町川合で北村文治さんは桃栽培にとりくんでいます。
良質な桃をつくるにはいまの時期の摘蕾作業がかかせません。北村さんは枝のどの位置に実をならせば良質なものができるかと日々研究を重ねています。そしていま取り組んでいる栽培法は多主枝低樹高栽培。植えてから30年たつ現在の木はすべて切り、新しくその栽培法に切り替える計画です。北村さんが取り組んでいる多主枝低樹高栽培の剪定技術は山梨県で始まった「大藤流」として知られています。木の大きくなろうという力に逆らうことなく樹形をつくり、主枝の先端までが約3.5mと農作業効率に優れ、太陽の光を存分に浴びることができるため高品質で大玉の生産が可能だということです。
平成25年4月15日掲載
長野市屋島。山岸俊久さんは妻と2人でアスパラガスがすくすくと育つ30アールの農業用ハウスで毎日一生懸命に収穫作業をしています。
山岸俊久さんは3年前まで大手電気機械メーカーの県外勤務でした。しかし、両親が元気で健在なうちに家を継ぐことを決心して早期退職し同時に就農しました。新しいスターライントに立って俊久さんは「生産者のわれわれも消費者である、自分で安心できるものをつくりたい」と妻・英子さんときめました。先祖から引き継いだ土地を、両親が残した農業をしっかりと受け継いで行きたいと夫婦で農業と向き合っています。
俊久さんの夢はアスパラの乾燥野菜化です。
平成25年4月8日掲載
長野市松代町清野は千曲川が作った肥沃な土地です。大澤雄一さんはこの土地に生まれて43年。
平成23年に18年間勤めていた会社を退職して、亡くなった父親が精魂込めて耕して来た農地を継ぎました。経営規模は畑1750坪、ビニールハウス450坪、水田900坪。栽培している品目はキュウリ、トマト、ゆき菜、ホウレンソウ、白菜、白瓜、花卉と多様です。父親の栄一さんはこの清野地区にはじめてハウス栽培を導入したパイオニア。仕事で不安になった時は亡き父親が雄一さんの背中をやさしく押してくださることでしょう。雄一さんは農業の6次産業化にも挑戦しようとしています。
平成25年4月1日掲載
長野市若穂地区。小林和子さんは東信地方の生まれ。学生時代からパレーボールに親しみ社会人になってからも実業団チームの一員として活躍してきました。若穂地区に嫁いでからも地区の子供達を指導して全国大会出場の経験も積んでいます。
小林さんのモットーはバレーボールで学んだチームワークを普段の生活や地域の仲間づくりに活かすこと。若穂綿内の「湯~ぱれあ直売所」を拠点とする仲間とともに野菜・果樹の栽培に取り組んでいます。
ぼかしを使った土作りを基本としています。特にぶどうはナガノパープル、シャインマスカットなどを栽培し評判も上々。冬場はホウレンソウをつくり、春の訪れに本格的な農作業を楽しみに待っています。
平成25年3月25日掲載
長野市若穂地区。北城一秀さんは耕作遊休地を少しでも減らして農業がつくる原風景を守りたいと活動しています。耕作が続けられなくなった農家から農地を借りて再びその土地に耕作者が戻ってくるまで、米をつくり麦をつくりして農地が持つ歴史と土本来の力を守っていこうとする事業です。10アールあたり年間3万円の管理費を貸し手からもらう契約です。1年1作を基本として耕作者がいつもどって来てもいいように永年生の作物は作りません。
長野市農業公社では農地利用集積円滑化を図る目的で農地を中間保有し、認定農業者や法人等の担い手に農地を貸付けています。
平成25年3月18日掲載
長野市中条御山里地区。集落を見渡す斜面にも春の日差しやわらかくあたり穏やかな気候となりました。あたたかな日差しに土の中からひぱっられるようにして、眠りからさめたふきったまが頭を出しました。そして、春のおだやかな風にあいさつするように春の到来を告げています。
ふきったまは天ぷらにしたり、ふき味噌が好きという人もおおいのではないでしょうか。作り方は至って簡単。洗ってから水に浸してアクを抜き、水気をとってからサラダ油で炒めて、味噌と砂糖、みりん、酒で味つけすると出来上がり。春の香りがにぎやかな食卓にしてくれるでしょう。
ふきったまは「道の駅中条」にある農産物直売所「わんさか市」で販売しています。