平成27年4月27日掲載
長野市安茂里。国道18号の北側の山間に塚田知雄さんとみさおさんが栽培しているりんご園があります。あたたかな春の日差しをうけて開花をむかえています。開花から3日目ごろからが受粉に最適といわれていて、風のない朝のうちに受粉作業をおこないます。実の形の良し悪しは花粉つけによって決まるそうです。
良いりんごをつくるために手まめな作業が必要とされます。冬からはじまる剪定作業、春になり花蕾ができると摘花をします。摘花は数個の花蕾のなかで中心花だけを残します。そして摘果。袋掛け、消毒、葉摘み、玉まわし、と手間がかかるのがりんご栽培。
みさおさんは日々の作業に追われながら「JAながの」の経済担当の女性理事として活躍してます。
平成27年4月20日掲載
長野市信州新町。関崎和雄さんはこの町でただひとりの鍛冶職人です。昭和7年生まれ。子どもの頃、鍛冶職人だった義理の兄が一本の鉄の棒をピカピカの包丁につくりあげることに驚きました。和雄さんも鍛冶職人になることを決意。中学を卒業するときに担任の先生に鍛冶屋になる相談をしたところ、「それでくっていけるはずがない」と大反対されました。それでもその反対を押し切って鍛冶屋に弟子入りして20才まで奉公して技術を習得。3才下の松子さんと結婚してからは夫婦2人で朝早くから夜おそくまで一生懸命働きました。臨月でも我慢強く働く松子さんに和雄さんは励まされたそうです。
10年程前から地元の直売所の店頭に製品を並べるとお客さんから様々な注文がくるようになりました。自分の仕事が人に喜んでもらえる事が嬉しく、楽しみながら仕事を続けて行こうと考えています。
平成27年4月13日掲載
長野市松代町。児澤融さんは松代一本ねぎの栽培に取り組んでいます。「家の光」5月号の記事によると、ねぎは薬味や和風料理に最適で、ビタミンCのほか、硫化アリル類が豊富で、食欲増進、血行促進、ビタミンB1の吸収を高めるなどの作用が期待できるそうです。
作家・池波正太郎は「男の作法」ですき焼きとねぎについて次のように紹介しています。割下を沸騰させて肉を入れ、さっと火が通ったら食べるのが美味しい食べ方で、肉の旨味が出たころ、ねぎを入れる。入れる野菜はねぎのみ、豆腐やしらたきなど水分が出るものは入れない。。さらに、ねぎは斜めに切らず、まっすぐ切る。素材の味を引き出す究極の食べ方です。
平成27年4月6日掲載
長野市大岡。小松安男さんと山﨑薫さんは耕作農地に入り込む有害鳥獣からの被害を最小限に食い止めようとしています。長野市では平成23年度の鳥獣による被害は、獣害ではイノシシ2500万円、シカ1100万円、ハクビシン582.5万円となっています。鳥害ではカラスが最も多く、鳥獣害全体で被害金額は約7800万円、面積では約1000ヘクタールとなっています。農作物の被害は拡大する一方です。種まきや苗の植え付けをしても、ほとんど被害にあってしまうために野菜や穀物を作ることをやめてしまう農家が増えてきています。
大岡地区でも駆除頭数が増加しています。小松さんと山﨑さんはケモノ道に定期的にワナをしかけて見回りをしています。有害鳥獣の被害を最小限に食い止めないと大岡の農業が成り立たなくなってしまいます。
平成27年3月30日掲載
長野市豊野町。菊地幸子さんは嫁いで以来30年、アスパラ栽培をずっと続けてきました。いよいよ3月から出荷がはじまりました。毎日夕方に収穫をして、それを家に持ち帰り商品として整えて翌朝出荷しています。アスパラの生育と追いかけっこするようにして忙しく収穫をしています。夫はぶどうの栽培に心血を注いでいて他県まで指導に行く事も多いそうです。息子さんもこれから就農することがきまっているそうです。家族全員がそれぞれ農業と向き合う専業農家です。
アスパラは、穂先がまっすぐで、開いていないものがいいそうです。菊地さんの忙しい春が始まっています。
平成27年3月23日掲載
JAグリーン長野は大岡で1月中旬に雪をかぶせて貯蔵していたリンゴ80ケース(1ケース約18キロ)を掘り出しました。雪中で保存することにより、一定の温度と湿度が保たれ、リンゴ本来のみずみずしさと香りが保たれ、さらに甘みが凝縮するといわれています。
この日、営農部のスタッフが重機とスコップで汗を流しながら掘り出し作業をしました。丁寧に雪をどけて、ビニールシートを少しずつ開いていくと「シナノゴールド」と「サンふじ」が2ヵ月ぶりに掘り出されました。冷蔵庫での貯蔵と違った食味の良さがあるでしょう。雪の中でじっと春が来るのを待っていたリンゴは春先の目玉商品として販売されます。
「雪中埋蔵リンゴ」がどんな気持ちで春を待っていたのか味わってみてください。信州の春を告げるリンゴです。
平成27年3月16日掲載
長野市篠ノ井。南長野運動公園の南側に近藤さんが丹誠込めて農業と向き合っている畑があります。近くの産直コーナーにその日にとれた野菜を出荷しています。その野菜売場に近藤さんは農業にむけた思いを書いています。
「私の家で作ったものをお買い上げ下さった方々からおいしかった、うまかったと言われる様に、家では動物性のものをまぜた手造り堆肥や体のためになる微量要素(ミネラル)を含んだ資材など自然の肥料だけで作物を作っています。一度味わってください。」
近藤さんは畑の隅でモミガラと米ぬかを混ぜて発酵させ、その上に魚のアラや野菜クズをのせ、その上にまたモミガラを重ね、それを毎日繰り返して堆肥を作っています。発酵モミガラは近藤さんのもも作りの基本です。
平成27年3月9日掲載
あたたかい日差しがあたる長野市七二会地区の南斜面に春の兆し。冬の眠りからさめたふきのとうが頭を出しました。あたらしい春の到来を告げています。青木忠重さんは毎日この畑を訪れ、元気なふきのとうの成長を楽しみにしています。忠重さんの父親が植え付けたフキは毎年増え続けているそうです。手入れは草刈りぐらい、自然のままに育てています。50グラムずつパックにつめて出荷しています。今月末まで続きます。
ふきのとうはふき味噌が好きという人も多いのではないでしょうか。作り方はいたって簡単。洗ってから水に浸してアクを抜き、水気をとってからサラダ油で炒めて、味噌と砂糖、みりん、酒で味つけすると出来上がり。春の香りがにぎやかな食卓にしてくれるでしょう。
さらに簡単で美味しいのが天ぷら。青木さんのおすすめです。
平成27年3月2日掲載
長野市松代町。村上広子さんは70才になった時に、経営していた自動車会社を子どもにまかせ、5年前に近くの畑を借りて大豆栽培をはじめました。草取りに追われながら豆づくりに励んでいます。
その仕事を手伝ってくれる人たちと「まめまめクラブ」を結成して、仲間と一緒に汗を流しています。信州新町の老人福祉施設も手を貸してくれます。いっしょにやろうとみんなが手伝ってくれる、仕事をさせてくださいと手を差し伸べてくれる、苦労もやりがいも、喜びも分かち合える仲間が村上さんのいちばんの財産になっています。ひとりひとりが「大豆の力」を実感しています。
村上さんは仲間に宛てた手紙に次のように綴っています。「自然の恵みと人間は生きていくのです 太陽の暖かさ、大地の恵み等々、大豆を作って、じょうずにしっかり作って皆でかせぎましょう」。
平成27年2月23日掲載
長野市檀田。住宅地の中に笠原節雄さんのりんご畑があります。まだまだ雪が残る陽気のなか剪定作業に取り組み始めました。笠原さんは86才。りんごにかける情熱は衰えません。4年前新わい化栽培に転換しました。高齢者には脚立を使っての仕事が困難になります。作業がし易く、管理がし易いわい化栽培の研究が進んでいます。新わい化栽培は早期多収、均質生産、省力化が可能となります。その普及はこれからのりんご栽培存続の基本となるものかもしれません。
笠原さんは一本一本丁寧に剪定を進めます。「剪定で陽当たりさえ良くしてやればとても育てやすく、量もとれるし、病気にも強い」。夫婦のりんご作りは長寿の生きがいとなっています。