
平成22年11月8日掲載
市内戸隠豊岡。戸隠連峰を一望できる山里です。この地で昔からつくられてきた大根を戸隠そばといっしょに食していただこうと栽培の振興がはかられて来ました。そして信州伝統野菜に選定されて「戸隠おろし」としてF1品種登録されています。「在来品種に比べて揃いがよく生育も旺盛で商品性が高く、漬け物、おろし用青果品種として、また、辛み大根として有望である」と評価されています。
もとは、江戸時代に麻を売買する商人によって持ち込まれたそうですが、上野大根ともよばれていて、かつては年の瀬がせまる頃、馬の背に山のようにのせて長野の町にさかんに下ろされたそうです。
<野池良一さん>

平成22年11月1日掲載
市内篠ノ井小松原ではシナノゴールドの収穫が大詰めをむかえています。シナノゴールドは長野県果樹試験場で育成された果汁の多い中生種です。
松阪道弘さんは30歳。3年前にそれまでつとめていた会社を退職して祖父、父親が丹誠込めてきたリンゴ園を継ぎました。茶臼山の傾斜地に広がる共和地区は日当りがよく水はけのよい地であり、リンゴ栽培の適地です。道弘さんの父も祖父もこの地でリンゴ栽培に心血を注いできました。その輝かしい働きを若き道弘さんが継いでいこうとしています。
「妻がいっしょに働いてくれていて、背中をおしてくれるのがなにより心強いです、農業の夢を語れるかっこいい農業者になりたいです」
<松坂道弘さん>

平成22年10月25日掲載
市内信更町の小林春元さんは陽当たりの良い南斜面の5反歩の畑でふじ、秋映、シナノゴールド、シナノスイートなどのリンゴを栽培しています。今月末までシナノスイートの収穫です。
シナノスイートは1978年に長野県果樹試験場で生まれ1996年に品種登録された品種で、果汁が多く、甘さも強く、香りもよいのが特徴です。特に信更地区のリンゴはいずれも「とてもうまい」と評判です。
リンゴ部会信更支部指導委員長をつとめる小林さんはJAグリーン長野・松坂賢一営農指導主任と新わい化栽培の普及を進めています。今年、200本の苗木を植えました。早期多収の新わい化栽培にリンゴ産地の未来がかかっています。

平成22年10月18日掲載
飯縄山のふもと、上ヶ屋麓原で野菜つくりに取り組む山口明晴さん。昭和21年、東京の空襲から逃れて来た13才の明晴少年は家族とともに父・兼次郎さんの生まれ故郷に近いこの場所に移り住み開拓をはじめました。
クワひとつに、カマひとつ、満足な道具もなく、食べるものもなく、現金収入の仕事もなく、農作業の術も知らずただただがむしゃらに体を動かすだけだったそうです。そうして開拓した土地で、白菜、キャベツ、モロッコインゲン、大根を作っています。
高原をわたる風が涼しくなって大根が大きくそだってきました。自らの生きる糧を求めて耕した大地に山口さんの魂がしっかりと根づいています。

平成22年10月4日掲載
長野市三才にお住まいの田中彰雄・志津子さんは20アールのりんごを栽培しています。むかしは80アールのリンゴ圃場であったそうです。いまは夫婦二人で無理の無い範囲でりんごづくりを楽しんでいるそうです。
「定年後にやれる仕事があってほんとうによかった、毎日がはりあいです、収入はわずかですが、二人でささやかな目標をたてられるのが嬉しいです」。
「秋映」は「シナノゴールド」、「シナノスイート」とともに長野県で生まれた品種で「信濃りんご三兄弟」とよばれています。甘味、酸味のバランスに優れてい、濃厚な食味が特徴です。みずみずしい光りのなかで赤々と実りを結びました。

平成22年9月27日掲載
いまから130年前の明治12年(1879)に長野市真島に西洋りんごが植えられたという記録が残っているそうです。当時の戸長であった西澤治五右衛門がりんご栽培を拡大させていきました。戦後まで当時植えられた「紅絞」があったそうです。以来、真島のりんご栽培が北信一帯のりんご栽培の普及に大きな役割をになってきました。明治45年には真島村果樹組合が組織されました。
昭和20年代になると、りんごは紅玉、国光が中心になり紅玉の一大産地になりました。その栽培面積がおよそ5000坪の農家もありました。昭和40年ごろが紅玉の最盛期だったそうです。「一日50箱ずつとっても収穫が終わるに1ヶ月かかった」(西澤さん)そうです。紅玉は10月5~10日が味の旬です

平成22年9月20日掲載
長野市篠ノ井にある共和園芸農業協同組合はリンゴだけの専門農業協同組合です。昭和21年更級郡共和村に設立された共和青果物出荷組合がはじまりです。現在の組合員は350名。栽培面積は約150ha。今泉健一さんは若き後継者のひとりです。
今泉さんは50才の時にそれまで勤めていた建設会社を辞めて農業の勉強を始め、共和園芸農業協同組合でりんご作りに取り組んでいます。決断するにあたっては奥さんがしっかり背中を押してくれたそうです。
内村鑑三に次の言葉があります。「私たちが後世に何を遺して逝くのか、お金か、事業か、思想か。誰でも残せるのは自分の高尚なる生涯ではないか」。今泉さんの新たな人生の旅路がこの土地で始まっています。

平成22年9月13日掲載
長野市小松原はりんご栽培の盛んな土地です。酒井敏子さんは母親とふたりでりんご栽培に取り組んでいます。
10年前、父親が急逝。会社勤めだった敏子さんは退職して迷わずりんご栽培の道を選択しました。「農業を継いでくれ」とは一言も言わなかった父親でした。しかし、敏子さんは農業に一所懸命うちこむ父親が好きでした。りんご作りに精を出す父親の姿が誇りでもありました。「父親の好きだった農業をやってみよう」亡き父の「農業の夢」を継ごうと決心しました。
そして母親といっしょに「父親の夢」を追い続けてみようしています。今年も父親の志のような赤々としたりんごが実りました。

平成22年9月6日掲載
長野市豊野にある「豊野温泉りんごの湯」は源泉かけ流しの温泉として評判です。その建物の一階に「豊野温泉りんごの湯農産物直売所」がオープンしたのは6年前の平成16年でした。地元の農家が自分達の作った物を温泉を訪れた人たちにぜひお土産としてそれぞれの家庭に持ち帰り味わっていただきたいという思いでスタートしました。いまは86名の会員が当番で売り場に立ち試食のコーナーを設けて、お客さんにその味を確かめていただき、豊野の味をアッピールしています。
年々とファンが増え固定客が出来、県外からのリピーターも少なくありません。豊野で出来た物意外はいっさい売り場に出さないという徹底した商いが人々の心をぐっとつかんでいます。

平成22年8月30日掲載
長野市豊野にある坂爪定さんの4反歩の梨園で収穫作業が始まりました。収穫は「幸水」「豊水」「南水」の品種ごと順番に10月まで続きます。
坂爪さんは定年後の平成7年から農業に専念し、いまは地域の梨部会長を努めています。梨のほかには、水稲やもも、りんごを作っています。今年は天気に恵まれ、豊かな日差を浴びて、ひとつひとつの梨が甘い果汁をたっぷりたくわえています。梨はりんごと違って葉摘みがいらず、あったかい気候のうちに収穫が終わるのが魅力だそうです。
Uターンした息子さんは須坂の長野県農事試験場で働いてい、親子3人で農業に取り組んでいます。水ゆたかな豊野の風土が潤いあふれる美味しい梨を育てています。

平成22年8月23日掲載
長野市川中島は桃の産地です。「川中島白桃」「川中島白鳳」はともに押しも押されもしない優良ブランドです。そのなかにあって「野池白桃・紅錦香(くにか)」は平成2年に野池今朝喜さんによって品種登録された超優良品種です。
この桃が生まれた農園の記録によると、一般的な川中島白桃より糖度が高く、色づきがよく、大きく、ざらざらとした食感がなく、あくまでもなめらで、しぶみはありません。桃の名前「紅錦香(くにか)」はこの桃が生まれた「くにか農園」園主の父である品種登録者・野池今朝喜さんの妻の名前だそうです。
川中島で農業者のロマンと夫婦の愛が今年も大きな実をつけました。花石堅志さんは定年後の人生をこの桃とともに生きようと決めました。

平成22年8月16日掲載
典型的な中山間地域の鬼無里。穂をつけはじめた水田に囲まれてリンドウが栽培されています。リンドウは畑ではなく水田の稲が育った土でなければ育たないそうです。戸谷智幸・起よさん夫婦は10年前からリンドウ栽培にとりくんでいます。中山間地域の耕作可能なわずかな面積の土地で収益向上ために始めました。
リンドウの栽培は岩手県が盛んで長野県は面積でその15分の1、生産量で10分の1です。最近は北海道でもさかんになりました。しかし、鬼無里の寒暖差のある気候が岩手県産に負けない色鮮やかなリンドウをつくっています。
リンドウは盆花にかかせません。ことしは天候不順が影響して岩手県産が遅れているため戸谷さんは毎朝5時から収穫出荷作業に追われています。

平成22年8月9日掲載
長野市戸隠追通。旧戸隠村の西方にあり鬼無里に通じる国道406号線沿いにある集落です。和田元さんの畑でトウモロコシ「グラビス」の収穫最盛期をむかえています。
「グラビス」は栽培の難しい白とうもろこし「ピュアホワイト」に、甘みのある黄色とうもろこし「ミエルコーン」をかけあわせた甘味の強い最高級のトウモロコシと言われています。そして戸隠の昼夜の寒暖差がさらに一味のおいしさを加えています。トウモロコシのしっぽのようなヒゲ(めしべ)が茶色に変わって来たら収穫の時期だそうです。
生で、焼いて、茹でて、蒸して、食べ方はいろいろです。「夏をかじる」そんな醍醐味を味あわせてくれる野菜です。

平成22年8月2日掲載
りんご「祝」は早生の小玉りんごです。アメリカ原産種で7月中旬から収穫がはじまりました。「祝」は昔からお盆の供物用に使われて来ました。共和園芸農業協同組合員でりんご専門農家の越川正人さんは15本の「祝」を栽培しています。
「祝」の美味しい食べ方は丸かじりなら冷して食塩をつけて食べる。また、容器に適度の食塩水を作り、角氷をいれ、皮をむいて芯をとり4~8つに切り、浸して食べる。これが美味い。「祝」がもっている適度な酸味が夏バテに最高です。だから北アルプスの山小屋で販売されていて、夏山登山の疲労回復に一役かっています。
共和園芸農業協同組合ではネット販売で全国発送をしています。今月中旬お盆までの限定です。お早めに。

平成22年7月26日掲載
長野市中条は大姥伝説の虫倉山を中心とした中山間地域です。そのほとんどが南斜面の陽当たりがよい土地です。そのせいでしょうか、住民はみな明るくおだやかな人柄です。
かぼちゃの会の会長・寺島重さんは「中條重(なかじょうかさね)」の芸名をもつ演歌歌手です。その歌は「北信濃ロマン街道」「ふるさと中条」「信州おやき音頭」など地元の宝、誇りを歌い上げています。郷土の荒れている土地をなんとかしたいと事務局長・塩入章光さんらとカボチャを作りはじめて4年目になります。
いま育っているカボチャは「味平」。今年は豊作です。10アールの畑で2キロのカボチャがおよそ1600個収穫できます。「味平」の初出荷は8月2日です。

平成22年7月19日掲載
飯縄山をあおぐ上ヶ屋(栄峰)地区で北澤正雄さんが長野県生まれの夏イチゴ・サマープリンセス栽培に取り組んでいます。キャベツ栽培から転換して9年になります。
サマープリンセスは長野県の試験場で生まれ、平成12年に品種登録された長野県オリジナルです。きれいな円錐形でさわやかな赤色。甘さに加え適度な酸味がケーキなど加工用に適しています。夏秋のイチゴはいままではアメリカ産の冷凍ものが主力でしたが安全・安心の国産品が求められてきています。
4月から収穫がはじまり11月まで出荷が続きます。飯綱高原の高冷地特有の昼夜の気温差が糖度の高いイチゴになります。そしてこの笑顔こそがイチゴがすくすく育つ栄養源です。

平成22年7月12日掲載
信州新町はサトイモ科の花「カラー」の全国有数の産地です。今、その出荷の最盛期をむかえていて、栽培する農家では早朝からの収穫作業が行われています。
荻原紫芝さんは90アールの畑でカラーを栽培しています。出荷が忙しくなると10アールで1万5千本のカラーを収穫するそうです。
荻原さんが栽培する花の量は信州新町全体のおよそ半分。荒廃地を整備してカラー栽培にとりくんで20年。知恵を出し工夫を重ね球根を冷蔵庫で保存する方法等を考案しました。それにより花の開花時期を調整することに成功し6月から10月まで安定的に出荷できるようになりました。「荒地でも栽培でき力仕事もないので、中山間地の高齢者が取り組むには好条件な花だとおもいます」

平成22年7月5日掲載
脱サラした野村隆夫さんは長野市東条の実家で「葡萄園のむら」を起業して、ブドウ、アンズ、ネクタリン、梨、柿、水稲の栽培に取り組んでいます。いまは鮮やかに色づいたアンズの出荷の最盛期です。両親といっしょにその収穫に追われています。
東条地区のアンズ農家は100世帯。お互いに助け合って栽培に取り組んでいます。昨年は東条地区全体で130トンの出荷量がありました。先月26日が初出荷日。葡萄園のむらは800kgの出荷ができました。7月中旬まで親子3人の時間に追われるような収穫作業がつづきます。
北は青森、南は鹿児島のほぼ全国へ出荷されています。「葡萄園のむら」の総出荷個数は約11万個になるそうです。

平成22年6月28日掲載
信更町安庭の国道19号沿いに塚田清秀さんが経営する塚田農園があります。2003年から実が重くないもので、消毒をすることもなく、大型の農機具をつかわない農業を模索してブルーベリーの栽培をはじめました。
塚田さんには「安全で、なるべく人の手を加えずに自然の力で育った食物をより多くの人に届けたい」という強い信念があります。農園では12種500本のブルーベリーが育っています。無農薬栽培されたブルーベリーをもっと多くの人に楽しんでもらいたいと農園を開放して新鮮なブルーベリーの摘み取り体験を7月下旬まで行っています。園内にある信州ブルーベリー工房では果実感が豊富な低糖度・無添加ジャムを販売しています。

平成22年6月21日掲載
長野県は小梅の生産量が全国第一位です。なかでも長野市信州新町は長野県北部いちばんの梅の産地です。梅の花が咲く頃から犀川ダム湖「琅鶴湖・ろうかくこ」などで花見や梅とりツアーなど恒例のイベントが開催されます。また、農業の振興と農山村づくりを推進するため、遊休荒廃地を整備して小梅の新埴がすすめれています。
新井忠典さんは中条成山地区などのおよそ4反歩で150本の梅を栽培しています。1本でおよそ40kgが収穫できるそうです。畑一面にネットを敷き詰め、特殊な機械で枝をゆすり実を落とします。それを拾い、ゴミをわけて、コンテナにつめて出荷します。なかなか手間がかかります。JAながの さいがわ営農センターでは昨年250トンの出荷がありました。

平成22年6月14日掲載
長野市小島の60農家が「農事組合法人夢ファームこじま」を立ち上げました。農事組合法人は農業生産についての協業を図ることにより、組合員の共同の利益を増進することを目的としています。
次世代の農業の構築を目指した動きは10年ほどまえからこの地区で話し合われてきました。小島地区の水田は20町歩ほどですが、今回の設立により、その3分の2の16町歩が夢ファームこじまによって耕されます。組合員は専業、兼業、定年すぎの人とさまざまですがそれぞれが農業後継者として、この郷土を守り農地を耕し続ける強い決意で汗をながしています。
ひとりひとりが農業者として、また経営者としてお互いに支え合う農業の可能性に自らの夢をかけています。

平成22年6月7日掲載
篠ノ井杵淵の奥野健さんは喜寿をむかえます。40代で始めたトルコキキョウの栽培に情熱を注いでいます。現在25アールの農業用ハウスでトルコキキョウとユーフォルビア・フォルゲンスを栽培しています。
トルコキキョウの品種はおよそ200種といわれています。品種改良はそのほとんどが日本で行われてきました。「トルコキキョウはともかく手間をかけないといいものができないし金にならない。負けず嫌いで納得がいくまでやる性分の俺にはぴったりな花だと思う」と奥野さんは誇りに満ちた笑顔で語ります。
トルコキキョウの栽培面積と出荷量は長野県が全国第1位、シェアは12.9%でダントツ1位です。奥野さんのトルコキキョウは東京、大阪に出荷されています。

平成22年5月31日掲載
松代清野の橋本義紀さんは2棟ある農業用ビニールハウスでトマト・桃太郎に励んでいます。8年程前、50歳直前に脱サラして父親のあとを継ぎ農業に専念しています。
橋本さんがつくるトマト・桃太郎は玉が大きく、病害にも強く、甘味が濃い品種です。1年に3回定植して4月から11月まで毎日出荷しています。朝の5時からと夕方の4時からの2度収穫して、一日の出荷量はおよそ1000個です。今年は天候不順に悩まされています。トマトは800度を超えると熟しはじめるといいます。20度の日が40日で収穫時というわけです。
トマトの古里は遠く南米のアンデス高原地帯。いま信州の寒暖ある恵まれた風土のなかですくすく育っています。

平成22年5月24日掲載
金箱文夫さん(長野市穂保・JAながの長野平さくらんぼ部会)と明子さんの農業用ハウスでさくらんぼが色づきはじめています。
さくらんぼは明治9年から全国に広まりましたが、その栽培は難しく人の知恵と努力が必要とされてきました。気象条件の難しさもふくめて手間がかかります。金箱さんが栽培している佐藤錦は人工授粉が不可欠で、異なる種類で受精しなければ果実が実りません。さらにミツバチの助けも借りています。また、こまめな温度管理と雨よけがおこなわれています。「手間をおしまず、地道な作業を怠ると実りに恵まれない」そうです。
金箱さんの12アールの畑で「赤い宝石」がきらきらと輝きはじめています。

平成22年5月17日掲載
長野市上駒沢にお住まいの米倉周治さんはサクランボ、ラ・フランス、りんごの栽培に取り組んでいます。なかでもりんごの新わい化栽培にいちはやく着手しました。りんごは本来大きく成長する木ですが、作業をするには、特に高齢者には脚立を使っての仕事が困難になり、もっとこじんまりとした木で作業がしたいという願いがあります。そして管理がしやすい、わい化栽培の研究が行われてきました。
りんごは接木の技術で増えてきた植物です。それだけにあたらしい技術の開発に多くの人たちの努力が重ねられてきました。米倉さんの新わい化栽培は早期多収、均質生産、省力化が可能となります。その普及はこれからのりんご栽培存続の基本となるものかもしれません。

平成22年5月10日掲載
長野市川中島にお住まいの寺島司さんは定年後、桃づくりに情熱を注いでいます。35アールの畑で川中島白桃を中心に栽培をしています。「あかつき」「白根白桃」「黄金桃」など比較的に花粉が多い品種から花粉をとり、花粉が少ない「川中島白桃」に人工授粉します。
いまから50年ほど前、川中島白桃は川中島四ツ屋で故池田正元(まさよし)さんによってこの世に誕生しました。 長野県は山梨県、福島県に続く全国第3位の桃の大産地です。なかでも川中島周辺は県内の3分の1を占める県内最大の産地です。川中島の水はけが良く昼夜の寒暖差が大きい気候の土地柄が桃作りに適しているといわれています。お盆を迎える頃が 「川中島白桃」の収穫最盛期です。

平成22年5月3日掲載
「サラダパーク安庭」で上高田保育園の園児20名がジャガイモの植付けを行いました。上高田保育園の子ども達は3年前からこの畑で農作業を体験しています。
上高田保育園は食農保育を積極的にすすめていて「こどもたちと無農薬の野菜(20種類)を作る田んぼがあり、長野コシヒカリを生産し収穫したお米は、お釜で炊き、秋刀魚焼き・トン汁・石狩なべ等と野外で食べています。他、自家製パンづくり、流しそうめん、じゃが芋のホイル蒸しを作ります。食事も無添加のものをなるべく使用して、野菜・魚中心の和食を心がけています」(上高田保育園ホームページより)
農業は食育運動の重要な役割を担うものです。農業を知ることは食の本質を知ることでもあります。

平成22年4月26日掲載
2005年から宮澤信代さんが代表をつとめる「信濃楽農会」は定年退職をした高齢者らでつくる農作業グループです。
“楽しく農業をやる”には「志」はもちろんのこと、「余裕」を持つことが大事なのかもしれません。それは、余裕をもった計画をたて、無理のない資金を準備して、効率的に時間をつかうことでしょうか。宮澤さんは汗をながし実りをいただき明日への糧にする、そんな喜びを耕し続けています。
畑ではナス、トマト、ウリなどおよそ30種の野菜をつくっています。それらを地域のスーパーの直販コーナーで販売して、お客さんの声を直に聞き、安全で安心な農業につなげています。また、「信州コメ・コメ倶楽部」と連携するなど農業の交流を広げています。

平成22年4月19日掲載
信州新町山秋は急傾斜の山腹にある集落です。その傾斜畑におかわさびが栽培されています。西澤勝・やす美さんは1.5アールの畑でおかわさびを栽培していて、いまが花とりの最盛期です。
以前には小川、中条、信州新町で200トンの生産がありましたが、いまは30トンほどになっています。関東・関西に出荷されています。半日陰で標高600m以上がおかわさびの栽培適地といわれています。
4月いっぱい花とり作業があり、茎と芋の収穫が6月から始まります。この収穫期間が長いのも高齢者向きだと西澤さんが話してくれました。また、「花、茎、芋、葉、白根みんな売れる。捨てるところは何も無い」そうです。毎日300束の出荷に追われています。

平成22年4月12日掲載
松代東条でアンズの花が満開です。西斜面の畑にはおよそ6000本のアンズが濃いピンクの花をつけています。地元農家が、松代東条あんず花まつり実行委員会をつくり案内所と休憩所で観光客のおもてなしをしています。また、地元でできた特産物も販売しています。アンズ畑では松代の町と北アルプスをのぞむ絶景が楽しめます。農家の方々がアンズを通して観光客とふれあえる年一回のチャンスです。
ここで栽培されているのは新潟県が原産といわれている「新潟大実」と肉質が緻密で酸味が強い「山形3号」。そもそもこの地域一帯は桑畑でしたが、50年ほど前に1人の農業技術員の提案でアンズ栽培がはじまったそうです。花を愛で、農業の楽しさをしみじみ実感できる季節です